5月17日より、東京・よみうり大手町ホールにて開幕する『歌劇派ステージ「ダメプリ」ダメ王子 VS 偽物王子(フェイクプリンス)』。
女性向けスマホゲーム『DAME×PRINCE』(デイムプリンス)の舞台化第2弾となる本作のビジュアル撮影が、都内にて行われた。
2.5ジゲン!!では、第1弾から続投が決定しているメインキャストのナレク役・滝澤 諒、ヴィーノ役・松本祐一、リオット役・進藤 学、リュゼ役・大見拓土、メア役・三原大樹、クロム役・汐崎アイルの計6名のビジュアル撮影に密着。
今回は、武力国家・ミリドニアでリオット役を務める進藤 学のビジュアル撮影の様子とインタビューをお届けする。
――久しぶりにリオットの衣装を着てみていかがでしたか。
進藤学(リオット役):1公演を終えたことで衣装がだいぶ馴染んだな、と思いましたね。きっと物理的なものではなく、気持ちの部分で。
最初に衣装合わせをした時に「両手が塞がれていて、しかも8センチのヒールを履いた状態で舞台に立てるのか」と思っていたことが懐かしいくらいです。膝をつくのも簡単にできますし、スキップもできます。
ただ年末年始などを経て、僕も少し太ってしまったので「衣装入るかなぁ」と思っていたんですけど、僕の専門はダイエットインストラクターなので(笑)、着用できてよかったです。
――1公演を経たことで、撮影もスムーズに進みましたか?
進藤:そうですね。そのキャラクターとしての動きをつけることは、スッとできるようになったと思います。演者のメンバーもそうですが、カメラマンを始めカンパニー全体で「次はこうしよう」と提案できるチームワークができているのもよかったですね。
――久しぶりに、同じミリドニア王国のナレクとヴィーノにお会いして、いかがでしたか。
進藤:素顔の2人(滝澤諒と松本祐一)には公演が終わってからも会っていましたが、久しぶりに2人が演じるナレクとヴィーノに会ってみると、1公演終えたことで少し大人になった雰囲気になっていたので第2弾がさらに楽しみになりました。
――プライベートでは滝澤諒さんと松本祐一さんにお会いしていたんですね。
進藤:はい。演出・脚本を担当してくださっている八十島美也子さん筆頭にみんな集まるのが好きなんです。だから12月末に公演が終わった直後でも「忘年会しよう」って言って集まって。
あと1月にも集まりました。ご飯に行くときは、だいたい僕からみんなに声をかけるんですけど、そのときはタッキーとまっつんに「新年会やろう」って誘われたんですよ。
それで当日、お店行ったら別の席の女の子たちがサプライズでハッピーバースデーの曲歌ってて。それを見ながら僕が「ああいうの苦手なんだよね〜」って話してたんですけど、その直後に僕のところにもケーキが運ばれてきて(笑)。実は、1月が僕の誕生月だったんです。
でも、いざ自分が祝ってもらったら満更でもなく嬉しくて(笑)。「えっ、俺?!」って照れながら喜んじゃいました。2月はタッキーとまっつんの誕生月なので、ちゃんとお店でお祝いしてあげようと思います。
あとアイル(セレンファーレンのクロム役を務める汐崎アイル)とも、そろそろご飯行きたいなぁ。
あっ! アイルにもインタビューしますよね。 じゃあ「学さんがそろそろご飯行きたいと思ってる」って伝えていただけますか? SNSが便利になった世の中なのに、あえて人伝えで(笑)。
――わかりました! 汐崎アイルさんにお伝えしておきます(笑)。第1弾で、他のキャストさんの印象はいかがでしたか。
進藤:ミリドリアのチームでいえば、タッキーはスイッチで切り替えができる人間ですごいなって思っていました。
一方のまっつんは、ヴィーノのふんわりとした雰囲気をしっかりと裏で仕込んで、そのまま登場していくタイプだったので、それも羨ましかったです。どちらかというと、僕もタッキーと同じスイッチタイプなので。
でも今、まっつんに関して思い出したエピソードがあります。第1弾で僕らミリドニアが登場するとき、舞台袖でまっつんが「背中お願いします」って毎回頼んでくるので、思い切り背中を叩いていたんです。中途半端にやるのは申し訳ないから。
それでもまっつんは「さすがに痛いですよ!」とか一切に言わずに、「あざす(真顔)。」って男らしく一言残してから「お花ちゃ〜ん」って出ていくので、そのテンションの違いが面白かったな……(笑)。
そういう意味では、まっつんという人間と、ヴィーノというキャラクターってかなり違うタイプなので、そこで「お花ちゃん」って言えるのは本当に素晴らしいし羨ましいですね。
――第1弾で、大きな武器を使用してのアクションシーンを経験してみて、いかがでしたか?
進藤:重たい武器を上手に頼れるようになりました。最初は、“武器を使う”ことを意識しすぎてしまって、手首にかなり負担がかかっていたんですけど、あるとき「これじゃダメだ」と気がついて。
それ以来、あえて力を抜いて、武器の重さを利用することにしたんです。そうしたら、遠心力を使って大きく振れるようになりました。
あと、この長さの武器って、普通は背中から抜刀するのが難しいんですけど、素晴らしい細工のおかげで上手く抜刀できるようになってるんです。
なので、抜刀のシーンは「そんな悠長に抜いてていいんですか?!」って周りから思われるくらい、ゆっくりと時間をかけて抜刀して、この大きくてかっこいい武器を見せびらかそうかなって思っています。
――第1弾では汐崎アイルさんと共演した戦闘シーンも熱い名場面だったと思います。汐崎アイルさんとは付き合いが長いだけに「やり易いな」と思いましたか。
進藤:やり易さというか、しっくりと合う感じはありましたね。
アイルと僕は、“プレイスタイルも、芝居への取り組み方も違う”ということをお互いにわかっているからこそ、あえてお互いに踏み込まず、お互いの世界で、お互いのやり方を信頼しあった上で合わせられていたので。
言葉にしなくても「あっちがこうするなら、こっちはこうしよう」と自然に合わせていけるような関係性があるから、安心感がありました。
――第1弾のインタビューでは、“汐崎さんがお母さん的ポジションで、進藤さんがお父さん的ポジション”と仰っていましたが。
進藤:そうですね。僕は稽古場にいてもふんわりと周りを見渡しているイメージです。
アイルは周りに対して「こうしたらもっといいかもよ」って働きかけるタイプなので、僕がそれを遠くから見て、終わった後に「ご飯行こうよ」って声かける感じですね。
基本的に「良い作品を作るためには、楽しむことが大事」だと思っているので、まずは楽しんでもらうために、後輩たちをご飯に誘っています。
でも、現代ではこれもパワハラになるんですかね……? みんなからもしもそう思われていたら、お父さんとしては切ないんですけど(笑)。
――お父さんからのお誘いなら、きっと大丈夫です!(笑) では最後に、第2弾に向けての意気込みと、ファンの方へのメッセージをお願いします。
進藤:現状では“ナレク様のニセモノ”というキーワードしか把握していないんですが、リオットしては幼少時代からナレク様を見てきていますから、ニセモノが現れても一瞬でわかると思うんです。
だから、ニセモノに気がつかないみたいな展開を狙っているんだとしたら、第2弾のストーリーが成り立つのかな……っていう不安があります(笑)。そこは(演出・脚本担当の)八十島さんへの期待がふくらむところです。
あとは芝居小屋っていう設定だけに、なんでもできちゃうと思うので、きっとみんなにいろんなことをやらせて困っている顔を見て、八十島さんが楽しむんだろうな、と……。
だからこそ同じく舞台をご覧になる皆様にとっても、見応えのある作品に仕上げるんじゃないかなって思います。昭和の人間としては、芝居小屋と言われても玉乗りや皿回しのイメージしかないんですけど(笑)。
ダメステは毎公演、新しいものを生み出さなきゃいけないので、僕たちは千秋楽まで安心できません。そこが本作の大変な部分であり、楽しみにしている部分でもあるので、ぜひご来場くださる皆様にも期待していただけると嬉しいですね。
本番は、5月です。五月病を吹き飛ばすように、劇場で大いに笑っていただければと思います。
僕としては、お客様全員と手合わせしている気持ちで、一人ひとりと目を合わせることが目標のひとつでもあるので、皆様も目をそらさずにしっかりとエネルギーを返してほしいな、と思います。そしてその夜、夢で会いましょう(笑)。
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