インタビュー

小西成弥「もっと心に響く表現をしていきたい」 デビュー12年を迎えた今、思うこと

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ミュージカル『刀剣乱舞』(水心子正秀役)、『ダイヤのA』The LIVE(成宮鳴役)といった人気舞台へ出演するほか、アプリゲーム・アニメ「A3!」(泉田莇役)などで声優としても活躍の幅を広げている小西成弥。

2.5ジゲン!!では、デビュー12年を迎えた小西に独占取材を実施した。表現とファンに真摯に向き合う小西の人柄に迫る内容となった今回のインタビュー。撮りおろしの多くの写真と合わせて、小西の思いを読み進めてほしい。

――デビューからこれまでを大きく振り返ってみて、いかがですか?

デビューしてからしばらくは悩みが多く、苦しい期間が長かったです。でも、少しずつお芝居のおもしろさが分かってきてから楽しくなり始めました。特にこの数年では「表現の幅を広げたい」と強く思うようになり、ワークショップに足を運んでみたり、ダンスを習い直してみたりしています。

――その気持ちの変化には、何かきっかけがあったのでしょうか。

これまでの積み重ねによる変化もありますが、2021年3月のミュージカル『刀剣乱舞』(刀ミュ/水心子正秀役)に出演した影響が大きいです。お芝居、ダンス、歌、殺陣、それから太鼓も経験して、もっといろいろな表現ができたら、と思うようになりました。

――公演期間が長い作品でしたし、さまざまな影響を受けたのでしょうね。

刀ミュへの出演で、お芝居そのものに対しての考え方にも変化が生まれました。出演させていただいた「東京心覚(こころおぼえ)」は脚本が難解な作品だったので、演出の茅野イサムさんともたくさん話し合って本番を迎えましたが、毎日「これだ」と思うものが変化して…。でも、決まった正解を出さず、そのときに感じたベストな答えを出していくやり方もいいんじゃないかなと思ったんです。

僕自身の解釈の変化もそうですが、相手役も同じようにその時々で変化しますし、日々変化があるのは人間が演じているお芝居のおもしろいところだとも感じます。「毎日模索して、作品に対する理解や芝居を深めていく」、それも役者としてのあり方のひとつだと考えるようになりました。

――2018年からは、アプリゲーム「A3!」(泉田莇役)で声優のお仕事も始められましたね。舞台とはまったく異なる世界かと思いますがいかがですか?

本当に初めてのことばかりでした。声優のお仕事は、マイクの前で1人で想像しながらお芝居をしなければならないので、対面相手のいる舞台とはまったく違います。やっていくうちに少しずつ慣れて楽しくなっていきましたが、最初はやっぱり難しかったですね。

兵頭九門役の畠中祐くんとは同い年で仲良くさせていただいているので、声優としてのマイク前での心構えなどについてしょっちゅう質問をしています。でも「大丈夫、できてるよ!」と何も教えてくれないんですが(笑)。

――これからチャレンジしてみたいと思っている表現方法があれば教えてください。

やりたいと思いながらできていないのが、コンテンポラリーダンスです。2022年5月~6月に開催された刀ミュの「真剣乱舞祭2022」で、僕の演じている水心子正秀を含め3人だけの舞いのシーンがあったのですが、実はそこでコンテンポラリーダンスをやってみたいなぁ…と思っていたんです。言いだせなかったんですけれど(笑)。でも、自分なりに工夫して毎日動きを変えたりはしていました。

それから1人芝居にもチャレンジしてみたいですね。さらにお芝居を深めて、もっと深いところの表現まで身につけていけたら…と考えているので、30歳までには。そしてその先もずっと、自分の中で納得できるものを明確にしながら見つけていきたいです。

――刀ミュ、A3! をはじめ、話題作に出演されるとともにどんどんファンが増えていった印象を受けますが、ご自身はどのように感じていますか?

僕自身どの作品との出会いも宝物になっていますし、各作品に触れて僕に出会ってくださったファンの方々も本当に大切な存在です。どの作品がきっかけでも、僕のパフォーマンスを見て好きになってくださればとても嬉しいです。そこにやりがいを感じますし、もっと皆さんの心に響くパフォーマンスや表現をしていきたいと思う原動力にもなります。

ずっと前から応援してくださっている方も、最近出会って好きになってくださった方も、心からありがたく感じていますし、ずっと大事にしたいと思っています。

――デビューの頃は小西さんは高校生でしたね。ファンの方との関わりについてはいかがでしたか?

当時は本当に恥ずかしかったです!(笑)もともと人前に出るのが得意ではなかった、というのもありますし…。“役”であればいいんですけれど、素の自分として皆さんの前に出るのはやっぱり恥ずかしかったですね。

でもこの数年でやっと楽しさが分かってきて、今はファンの皆さんと楽しく交流させていただいています。Faniconさんで開設しているファンクラブ「小西成弥の部屋」で配信をしているときも、コメントを読みながらずっと笑っていることもあります。

配信のほかにTwitterなどSNSにいただいている反応からも、いつも元気や勇気をもらっています。稽古中や本番中にそういったコメントを見ると、あらためて「応援してくださっている方々がいるんだ」と力になりますし、ありがたさを感じます。

――コロナ禍が始まり数々の舞台が中止に追い込まれたころ、ご自身も大変な状況の中でいち早くまめに配信をされていましたね。

あの時期は舞台が次々と中止になってしまって、大変な状況でしたね…。でもそれは僕たちだけではなく、ファンの皆さんも同じだと思ったんです。お仕事や学校や日々の生活ががらりと変わって、しんどい思いをされている方も多いだろう、と。そんな中で、ファンコミュニティの中ではありますけれど、皆さんとコミュニケーションを取って楽しい時間を作れたらと考えました。その時だけでも笑顔になってもらえたら嬉しいですし、すごくいいことだなと思って。

僕自身も、皆さんとコミュニケーションを取ることでとても気持ちが楽になりました。あの場がなかったら、もっといろいろと悩んで考え込んだりしてしまっていたかもしれません。やってよかったな、と改めて感じています。

――最近では、バースデーイベントなどのリアルイベントも行えるようになってきました。

昨年9月には、2年続いてのバースデーイベントを開催させていただきました。やっぱり直接皆さんのお顔が見られるのはいいなと感じましたし、同じ空間にいられるのは嬉しいです。でも、リアルイベントにはさまざまな事情で足を運べない方もいらっしゃいます。引き続きオンラインで配信の機会も作りつつ、これからも活動を続けて行きたいです。

――2022年12月にはリアルでのカレンダーイベントも開催されました。2023年カレンダーのテーマは「スタイリッシュ」とうかがっています。撮影時のエピソードをお聞かせください。

2022年のカレンダーに続き、今年も自分でテーマとモチーフを決めて制作しました。撮影は、スタジオと、浅草の昭和レトロな雰囲気の中でおこない、スタイリッシュでありつつロックなテイストに仕上がっていると思います。居酒屋の店先でちょっと攻めた感じで撮ったりもしました(笑)。

撮影をしていておもしろいなと感じたのが、写真には“チームの色”が出るんですよね。カメラマンさん、ヘアメイクさん、スタイリストさんなど、そのチームや撮影する方によって、撮れるものや表現される世界がまったく違うんです。カメラマンさんと僕とで、どういう表現でどういう作品を作っていこうかと探りながら作っていく過程がすごくおもしろいです。撮り方を少し変えるだけで驚くほど印象が変わりますし、自分が撮影をする参考にもなります。

2023年のカレンダーは、スタイリッシュでロックな撮影を多く手掛けている方に撮影をお願いしたので、今までとは違う雰囲気になりました。 ファンの皆さんにどう受け取ってもらえるのか楽しみです。どの月がお気に入りか聞いてみたいですね(笑)。

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

いつも応援を本当にありがとうございます! 舞台やイベントにきてくださったり配信を見てくださったり、SNSでコメントをくださることなどの1つひとつが、僕の表現をする上での活力になっています。僕からも、いろいろな表現を通して皆さんに元気や勇気を届けられたらと思っていますので、これからも応援よろしくお願いします。

もっともっと成長して、いろいろな作品を届けていけるように頑張ります!

取材・文:広瀬有希/撮影:梁瀬玉実

各種概要
■出演 
「オダイバ!! 超次元音楽祭 -ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2023-」
2月11日(土)
神奈川・ぴあアリーナMM
※ミュージカル『刀剣乱舞』水心子正秀役として出演

unrato#9『Our Bad Magnet』
4月6日(木)~4月16日(日)
東京・東京芸術劇場 シアターウエスト

■小西成弥ファンコミュニティ『小西成弥の部屋』
https://fanicon.net/fancommunities/631

■Fanicon(ファニコン)
“With fan,More fun”あなたとファンをつなぐファンコミュニティ「Fanicon(ファニコン)」
Faniconは、アイコンの活動を、彼らとファンが一緒に盛り上げていく会員制ファンコミュニティプラットフォーム。アイコンは、アプリ内限定のライブ配信、グルチャ、トーク機能などでファンと盛り上がることができることに加え、ファン同士もつながることが可能な、ネットワーク効果のあるアイコンとファンの為のサービスを提供している。
公式ページ:https://fanicon.net/icon
公式メディア:https://media.fanicon.net/

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WRITER

広瀬有希
							広瀬有希
						

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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