インタビュー

白柏寿大「自分はどんな色を出せるか」 変化と気づきを形に、3年ぶりのバーイベ開催

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舞台「魔法使いの約束」シリーズ(レノックス役)やハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ(松川一静役)、 RICE on STAGE「ラブ米」シリーズ(白瑞光役)で活躍する俳優・白柏寿大。2021年には初の主演舞台「和道ノ阿修羅」を経験。

活躍目覚ましい白柏は、11月8日で29歳に。同月12日には、3年ぶりとなるバースデーイベント「白柏寿大 4TH Birthday Event ~ジュダイの帰還2022~」の開催を控えている。

2.5ジゲン!!では、そんな白柏に単独インタビューを実施。イベントへの思いはもちろん、前回のインタビュー(https://25jigen.jp/interview/42522)から約1年半という期間を経ての変化や、役者としての今後の展望などを聞いた。トーク力に自信を覗かせる白柏の軽快な語り口を脳内で再現しながら、撮りおろしの写真とともにぜひ楽しんでもらいたい。

――3年ぶりの開催となるバースデーイベントが控えています。鋭意準備中だと思いますが、改めていまの心境は?

シンプルに楽しみです。3年ぶりという感覚はあんまりなくて。以前イベントを開催したときは、事務所一丸となって「やるぞ~」っていう感じでやっていて、今回も当時と同じようにみんなで取り組んでいるので、いい意味で以前と変わらぬモチベーションで臨めていますね。

――今日はギターも持参されていますね。

そうなんです! みなさんに披露するのはもちろん初めてですし、ギター自体が人生初挑戦で。イベントをきっかけに、人生初のことにチャレンジできている今がめちゃくちゃ楽しいです!

目標に向かって頑張れていることが楽しいから、それをイベントで披露できるワクワク感っていうのがあって。なんていうか、発表会じゃないですけど、文化祭とか合唱コンクールで発表するのに似たような高揚感が、これまでのイベントにプラスしてありますね。

――舞台で人前に立つのとはまた違った感覚ですか?

違いますね~。でもたしかに舞台も、観てもらうために稽古して披露しますもんね。なんで違うんだろう?(しばし自問自答をしてから)舞台ってみんなで作り上げていくものだけど、イベントは自分自身がそのまま立つので、その違いなんですかね。いや~分かんないな。

でも、感覚としては全然違うものがあって。舞台は作り上げて完成されたものを「観てください」ってお届けするものだけど、イベントは「一緒に楽しみましょう」っていう、仕事ではあるけど遊びが許される場だからなのかな。

今回挑戦してみて、ギターは今後もやっていきたいなって思いました。ライブとまではいかないけど、ディナーショーみたいなことはしてみたいかも。

一同:(笑)

僕の場合だとイブと銘打つにはMCパートの比率がめちゃくちゃ多くなっちゃうと思うので、ライブにしてはしゃべり過ぎちゃいそう(笑)。だからディナーショーがいいですかね。イベントのために生まれた1つの目標から、こうやって次の新しい目標や楽しみができて。もうギターは俺の体の一部っていうくらい愛着わいていますね。

――挑戦する前はこんなにハマると思っていましたか?

音楽はもともと好きで、ずっと気になっていた気持ちはあったので。それがもしかしたらハマる前兆だったのかもしれないですね。ピアノとも迷ったんですけどね。

――来年はピアノに挑戦?

それもいいかもなって思っています。新しいこと、できないことに挑戦するって楽しいなって今回改めて思いました。もともとそういうのが好きな性格だったので、それも相まってこんなに熱中しているのかな。

――今回はファンの方に企画を募ったとのこと。そうしようと考えたきっかけはあったのでしょうか。

こちらが「やりたい、見せたい」と思うものが毎回あって、それとファンの方が観たいものとのバランスがすごく難しいと思っていたんです。でも今回は、そこのベクトルが一致したというか。僕の中で、ファンの皆さんが観たいと言ってくれたのものを届けたいって気持ちになったのかもしれないです。

――3年の間で気持ちの変化みたいなものもあったのかもしれませんね。

そうですね。「これを観てほしい!」っていうだけじゃなく、「一緒に」っていう気持ちが強くなったのかもしれないです。

――今回は、まほステ(舞台『魔法使いの約束』)で共演された方々がイベントゲストでいらっしゃいます。かなり盛り上がりそうな顔ぶれです。

欲を言えば本当は全員にきてほしい! それくらい仲がいいし、誰がきても最強なんですよ。絶対おもしろくなる。今回は南の国キャストの(大海)将一郎くんが本番中で呼べなかったので、それはちょっと残念だったんですが、機会は今回だけじゃないですからね。次回とかにみんなで集まれたらいいな。

――以前のインタビュー後に、「まほステ」出演や「和道ノ阿修羅」での初主演といった大きな仕事が続きました。それぞれについてお話を聞かせてください。

「まほステ」は2.5次元作品のすごさや魅力を改めて感じた作品でしたね。コロナ禍を経て舞台から足が遠のきがちになっている現状において、こんなにもたくさんのお客さまに観てもらえて満足してもらえて。今までももちろん思っていたんですが、より2.5次元作品のすごさっていうものを実感しましたね。

――主演作「和道ノ阿修羅」で座長を経験してみていかがでしたか?

これまでのイベントとかでも主演をやりたいってずっと言っていたんですよ。なぜそう言っていたのかっていうと、作品を一番背負ってみたいっていう感覚だったんです。自分がそれだけのものを背負って立ったときどう感じるのかって。

でも実際やってみたら、自分が作品を背負っていたかっていうと全然そんなことなくて、ただただこれまで以上に周りの人のありがたさを感じる時間でした。自分で背負わずともみんなが支えてくれて。

感謝の気持ちはこれまでもありましたけど、主演を経たことでよりいっそう感謝の気持ちが明確に感じられたので、自分が主演じゃない作品でももっと周りを支えたいし頑張りたいと思うようになりました。「感謝」と口にしてはいたもののどこか漠然としていたものが、自分の中で見つかったというか。

――気づきがあったんですね。では、次の主演のときは「こうしたい」と思っていることはありますか。

ご時世的にどうなっているのかは分からないですけど、カンパニー全員をご飯に連れて行って「おごりだ~!」はやりたいですね!

一同:(笑)

座長の居方っていう意味では、作品やカンパニーごとで違ったりもするので、感謝の気持ちを忘れないなら“こういなきゃいけない”っていうのはないのかなって思いますね。

――役者人生におけるターニングポイントを挙げるとすると?

ん~やっぱり「まほステ」ですかね。コロナ期間を経ての作品というのもあるし、僕自身が2.5次元作品が久しぶりだったのもあって、特別な思いがありますね。

メッセージ性のある作品も好きなんですが、個人的にはシンプルに「あ~観てよかった!」って楽しい気持ちで帰れるエンタメ作品が好きで。「まほステ」は、多くのお客さまをそういう気持ちにできる2.5次元作品のすごさを改めて感じさせてくれました。

でもこれだとターニングポイントにならないですかね?

――以前のインタビューでは、「自分と違う意見は突っぱねていたところから、1度受け入れてみる柔軟性を持てるように変わってきた」と仰っていましたね。

たしかに丸くなりましたね。でもそれは何かきっかけがあったっていうより、月日がそうさせたのかな(笑)。(熟考して)え~難しい! でもやっぱり「まほステ」がターニングポイントなのかな~。

「まほステ」って全員が主役っていうくらいそれぞれに物語がある作品で。さっき丸くなったって言ったんですけど、この現場でやっぱり“前に出る姿勢”が大事なのかなって思いましたね。みんなを立てているだけじゃダメなんじゃないかという、役者を始めたギラギラしていた頃とはまた違うけど、丸いだけじゃダメだなっていうのを改めて気づけたというか。月日で丸くなった部分はありましたけど、野望というか、野心というものをもう1度持たせてもらえた気がします。

――共演者は仲間でありライバルでもありますもんね。

前までは勝てるものがないから、「じゃあ負けたままでいいか」って、よくない方に丸くなっちゃっていたのかなって。負けたままでいられないでしょって、あの現場で思うようになりました。

――そんな現場で感じた、ここだけは負けたくない、磨いていきたいと思う部分は?

トーク力?

一同:(笑)

ツッコミもボケもいける、1人で漫談もできるくらいにしていきたいな(笑)。あれだけ歌・ダンス・芝居が優れている現場でソコ!? みたいな気もしますけど。芝居とか以外にも魅せられる面があったら、それも1つの武器になると思うので! 頑張ります、トークを(笑)

――「まほステ」では、特技の少林寺拳法を生かしたアクションが素敵でした。

たしかに! 武器を使わない殺陣ってなかなかないので、そう考えたらそこを伸ばしていくべきですね、それにします(笑)。間違いなくトークじゃなくてそっちでした、ありがとうございます(笑)。

――本編ではアクション、それ以外ではトークを楽しみにしています! では今後、目指したい理想の役者像は?

昔は小栗旬さんみたいな役者になりたいって言っていたんですよ。でもここ最近、人に近づこうとするより、「自分は自分としてどんな色を出せるか」っていうところを考えるようになりました。

それこそ、主演をやったからかな。自分が主演をやると、そのときの客観的な雰囲気ってよくわからないんです。これまで出演してきた作品と比べて、自分の主演作がどうだったのかって比べられないじゃないですか。

でも、自分じゃわからなくても、きっと自分の色の作品になっていたと思うんですよ。そう考えると、その自分の色を無視してどこかに寄せてってしなくていいのかなと。

理想で言えば、一緒にいて楽しいって思ってもらえる役者というか、そういう人間になりたいですね。かっこよくてついていきたい!ってタイプの人も憧れますけど、それよりも年齢とか関係なく楽しい関係を築ける人でありたいって最近は思っています。けど、また変わるかもしれないので、なうの気持ちとして書いておいてもらいたいです。「そう思ったなう」です(笑)。

――承知しました(笑)。一方で、ファンとの関係性で理想とするものはありますか?

シンプルに僕のファンでいてよかったなって思ってもらうことを大切にしています。どこでそれを感じるのかは人それぞれだと思うんですが、そう思ってもらえる瞬間をこれからもたくさん生み出していきたいですね。

それに僕の場合、「コレを見てくれ!」みたいな決まったものがない気がするんですよ。例えばびっくりするくらい歌がうまかったら「僕の歌を聴いてくれ」って思うし、実際に歌で心を震わせられると思うんですけど、そういうタイプじゃないから。どこかしらで「ファンでよかった」って思ってもらえるような存在になっていきたいです。

――決まったものがないとのことですが、そのぶん柔軟に可能性を広げていけそうですね。

…と思うじゃないですか。でも僕、頑固なんですよ(笑)。だからどうしようかなあ。でも…そうですね、柔軟性持っていきましょうか、そうしましょう(笑)!

――話がまとまったところで(笑)。もうすぐお誕生日ですね。

そうだ! めっちゃ忘れてた! もうイベントのことしか考えてなかったから普通に忘れてた。

――これまでで忘れられない誕生日はありますか?

高3のときですかね。移動教室から戻ってきたら、クラスのみんながサプライズでお祝いしてくれて。担任の先生が足止め役で僕を引き止めていたんですが、口下手な先生だったから最後は会話に困って「お前の誕生日を祝うために足止めするよう言われてるんだよ」ってバラされて(笑)。ネタバレされてるからどんな気持ちで教室入ろうかな、って悩みながら教室に入ったら、そんな悩みが吹き飛ぶくらい感動して泣いちゃいました。

――白柏さんの人望あってこそなエピソードで素敵ですね。

(無言でドヤ顔を決める白柏さん)

一同:(笑)

――今年のバースデーイベントはそれを超えるくらい素敵な思い出の時間になるといいですね。

そうですね! さっき誕生日が近いことを素で忘れていたくらい、今年は12日が誕生日っていう意識なんですよ。だから8日は「まだ誕生日迎えてないよ!」っていう体(てい)でおとなしくしておこうかなって(笑)。29歳じゃなくて、28歳と12ヶ月と4日の気分でイベント当日を迎えます。

28歳は普通の人より4日多くなるけど、代わりに29歳が4日少なくなるっていう。時空超えていこ! あ、これいいな、「時空超えてきたぞ」って使おう(笑)。

――会場大盛りあがり必至ですね!

でもこれが、用意して意気込むとウケないんだよな~。

――用意せずとも白柏さんの素のトークでドッカンドッカン盛り上がると思いますよ!

(食い気味に)はい、そうですね。これに関しては謙遜を忘れるくらい、そうですね(笑)。別名…いや、なんでもないです。

――別名…?

別名「活火山イベント」なんてね。ドッカンドッカン噴火させちゃうぞってね。

――新しいですね(笑)。初めて聞きました。

僕も人生で初めて言いました(笑)。

――いい感じにイベントの別名も決まったところで、最後にファンへのメッセージをお願いします。

散々喋ったのであえてシンプルに!(なぜかカタコトで)寿大…成長するから…その刹那を…見逃すな、でお願いします。

――バッチリです! ありがとうございます!

***

真剣なトークの合間にも笑いを忘れず、終始大盛りあがりの“活火山”インタビューとなった。前回のインタビュー時は、舞台中止が相次ぎ界隈自体が暗く沈んでいた時期だった。役者としては苦しいであろうその時期に話を聞いていたからこそ、今回のインタビューでは白柏の前へと進んでいく眩しいまでの生命力を感じられたように思う。改めて野望を持ってやっていきたいと語る表情は柔和だが、その瞳の奥は静かに燃えていた。そんな彼の活躍がますます楽しみになったことは言うまでもない。

取材・文:双海しお/撮影:泉健也

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公演情報

タイトル

白柏寿大 4TH Birthday Event ~ジュダイの帰還2022~

公演期間・劇場

2022年11月12日(土)
東京・R’s ART COURT

出演

白柏寿大

ゲスト
【1部】加藤大悟、和合真一
【2部】今牧輝琉、神永圭佑

イベント特設HP

https://ingot-e.com/JUDAI_BDEV221112/

WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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