「戦国炒飯TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜」YouTubeチャンネル シーズン2が現在配信中。トップバッターとして登場したのが、長州藩士によって結成されたアイドルグループ・ChoshUだ。
2.5ジゲン!!では、ChoshU特集としてメンバー9人全員にインタビューを実施。今回はGEN(久坂玄瑞)を演じる白柏寿大を取り上げる。ChoshUやGENの魅力、パフォーマンスのこだわり、自身の“志”などを聞いた。
プロを意識させるGENの“生き様”
――まず番組への出演が決まった際の心境について教えてください。
番組の存在は知っていて、攻めているなっていう印象がありました。そういうのが好きなので純粋に嬉しかったですね。「古田織部のひょうげ御殿」とか面白くって好きで。あの世界観に自分も入れることが楽しみでしたね。
――ChoshUについては、どんな感想を抱きましたか。
(こみ上げる笑いをこらえながら)もう「さすが」としか言いようがなかったですね。ネーミングもユニークで絶妙でしたし、それでいて割としっかり歴史にも沿っていて、本当に“なんとなく歴史が学べる”んだなって。感心なのか嬉しさなのかわからないですけど、お話を聞いたときは震えたのを覚えています。
――GENを演じる上でこだわった部分はどこでしょうか。
久坂玄瑞らしさを出していくのか、アイドルを全面に出すのか。どっちにしようかなっていうのは最初悩んだんですけど、アイドルに必要なかわいらしさや明るさ、元気さは、案外、久坂玄瑞にも通じるんじゃないかと思って。
というのも、久坂玄瑞は人心掌握に長けていた人気者で。周りの人間を惹きつける人には、きっとつい応援したくなっちゃうような明るさがあったと思うんですよね。そういうところがアイドルとリンクしたので、GENを演じる際にはかわいらしさや元気さを意識しました。
あとは医師の家系で頭のいい学校にも入れたというインテリな部分も残すようにしましたね。素でアイドルな人っているじゃないですか。GENに関しては、そうではなくて、プロとしてアイドルをやっている。普段はインテリな感じだけど、アイドルになるとスイッチがビシッと入るプロ感を意識しました。
――ドキュメンタリーとパフォーマンスでの表情の違いは、そういった意識の違いから生まれていたんですね。
そう見えていたらいいなと思います(笑)。
不慣れなことも多かったのでちょっと照れが出ている部分もあったんですが、パフォーマンスでは笑顔多めのGEN、ドキュメンタリーでは頭の良さを感じられるGENを意識していたので、皆さんの目にもそう映っていたら嬉しいですね。
繰り返し見ていただくと粗が見つかってしまうかもしれないんですが、そこは目を閉じていただきつつ(笑)、せっかく配信という形なので、何度も再生して表情の違いを楽しんでいただければと思います。
――パフォーマンスの注目ポイントはどこでしょうか。
笑顔ですね。一番年上だったこともあって、大人っぽさを出すというのも考えたんですが、最終的には笑顔でいこうと思ってパフォーマンスしたので、笑顔に注目していただきたいですね。
――この役に限らず、普段役作りで大切にしていることを教えてください。
ちょっとかっこつけている感じになっちゃうんですけど(笑)。原作の有無に関わらず、生きるっていうことを意識しています。
何かを演じるときって、どうしても白柏寿大というものが出てしまうんですが、それはなるべく削いで、その人がそこにいるというのを大切にしていますね。今こうして白柏寿大が生きているのと同じように、その人物として生きていたいなって思っています。
もし原作がある作品だったら、そのキャラクターを好きな人が「この人はこんなことするだろうな」って想像しているものがあるはずなので、その期待に応えられるようにちゃんと生きたいなって。
…なんか、かっこいいこと言っちゃってすみません(笑)。
白柏寿大が目指すこれからとは?
――GENは手紙でS.Y.Moushiに反論するというエピソードが登場します。白柏さんご自身もそういったところはありますか?
僕も「ん?」って思ったら言っちゃうタイプですね。大人になって飲み込めるようになったんですけど、20代前半までは思ったらすぐ言っていました。
それこそ肩書とか年齢とか関係なく、違うと思ったら「違います」って言っていたので、GENのあの感じはすごく以前の僕に似ているものを感じますね。あの時代に生きていたら、僕も手紙でやりあっていたかもしれません(笑)。
あ、昔の僕だったらですよ。今はそんなことないです!
――S.Y.Moushiから“志”キューブを託されますが、ご自身の譲れない“志”は何ですか。
以前は自分がこうと決めたらそれを貫いてきて、違う意見は突っぱねてきたんですが、自分の譲れないものを一度譲ってみて、違うものを取り入れてみる。今まで譲れないものばかりだったので、一歩譲れる人間になるということを心掛けていますね。
自分というものはしっかり持ちながらも、柔軟性のある人間を目指しています。
――ドキュメンタリーではS.Y.Moushiの妹・文(演:鹿目凛)とのシーンも印象的ですね。
そうですよね、突然あの展開はびっくりしますよね(笑)。もちろん史実に基づいていることですし、(吉田)松蔭先生が玄瑞に期待して、信じているからこその出来事ではあるんですが、ChoshUの中だとなかなかインパクトがありますよね。オーディションの段階で結婚するアイドルって、なかなか攻めているなと思いながら収録しました。
――文と対面するシーンについて、印象に残っていることはありますか。
「え、なぜ?」みたいな表情していると思うんですけど、あれがもうそのまま収録時の思い出ですね。S.Y.MoushiがGENと文に「並んでみてください」っていうセリフも、実は台本になくって。
あのとき僕はGENとして生きていたので、GENの戸惑いをそのまま素直に表現したら、ああいう感じになりました。
現場は「みんなでずっと一緒にいた」
――収録現場の雰囲気はいかがでしたか。
短い収録時間だったとは思えないほど、本当にいい雰囲気でしたね。撮り終わったとき、すごく寂しかったです。みんなも、これからももっとChoshUとして展開していきたいって言っていましたね。
僕もこのいいチームがこれだけで終わっちゃうのはもったいないなって思うので、今後ライブとかもやりたいですし、いずれは有名なアーティストさんとドームツアーもやりたいですね(笑)。
――収録時の印象的なエピソードがあれば教えてください。
みんなでずっと一緒にいたなっていうのが印象に残っていますね。いくつか楽屋が用意されていたんですが、気が付くとみんなが同じところに集まっていて。
先に収録が終わった人も残っていて、ほとんど初めまして同士なのに、とても2日とは思えない関係性で、収録が終わっちゃうことにみんなで後ろ髪を引かれていたのが、すごく思い出深いです。
あとはソロダンスパートの収録ですかね。収録の順番がラストで震えていました。
周りでみんなが盛り上げてくれていて、すごく温かくて団結力も高まったとは思うんですけど、自分の番が終わった人から(盛り上げ役として)はっちゃけていくのを見ていて、もう羨ましくてしょうがなかったです。
本当は最初にやりたくって。だってラストってどうしたらいいんだって思うじゃないですか。でも機材の関係で、一番背が高い僕がラストにやることになってしまって…。
(映像では)笑顔を見せていますけど、あれは笑っていないと凍りついた表情になっちゃうので、頑張って笑顔にしていたんですよ。テンパっていたので、振りもちょっと間違っていた気がするんですが、本当に頭が真っ白になっていたので、自分が何していたのか正直全然思い出せないです(笑)。
――ご自身の番が回ってくるまで気が気じゃなかったんですね。
そうなんですよ。みんなにエールを送っているというか、声を必死に出していただけで、自分の番はどうしようって気持ちでいっぱいでしたよ!
あの収録ってみんなと出会ってまだ数時間しか経っていない状態だったんですね。だから、今やったらもっといいセッションが生まれるんじゃないかなって思います。
今後やりたいことでライブを挙げましたが、トークイベントとかも今やればすごく盛り上がれるんじゃないかなと。メンバー同士が打ち解けている状態だと、お互いにもっと余裕が生まれて色々とできると思いますし、いろんな形でグループの成長をお届けできる機会があればいいなと思います。
――どのメンバーも魅力的ですが、白柏さんの推しメンは誰ですか?
もちろん箱推しではあるんですが、難しいな~。GENはもちろん、もちろん! 推しですけど、あとはBUMI(演:松村優)ですね。推しメンというかイジりたい存在ですかね(笑)。なので、箱推しで!
――最後にファンに向けてのメッセージをお願いします。
有名なアーティストさんの名前で検索したら「もしかしてChoshU」って出てくるくらいビッグになりたいという大きな志を持って、僕たちはこれからも頑張っていくので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!
* * *
軽快なトークで収録当時を振り返ってくれた白柏。終始、笑い溢れるインタビューとなった。
インタビューで白柏は、GENの笑顔でみんなを笑顔にしたいと語っていた。現在配信中のGENのドキュメンタリーを見て、彼に笑顔をもらってみてはどうだろうか。
文:双海しお
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