インタビュー

校條拳太朗・高本学、“ティラミスらしさ”から学んだこととは!? ティラステ第3弾まもなく開幕!

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10月7日(金)、舞台『宇宙戦艦ティラミス~銀河列車で遊郭行きてぇなぁ編~』が、東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロで開幕する。本作は、第22回文化庁メディア芸術祭でマンガ部門優秀賞を受賞した 『宇宙戦艦ティラミス』(新潮社「くらげバンチ」配信、原作・宮川サトシ、作画・伊藤亰)の舞台化作品。

地球連邦・宇宙戦艦ティラミス所属のエースパイロット、スバル・イチノセと、相対するメトゥスの民の幹部、イスズ・イチノセの兄弟を中心としたSFギャグストーリーだ。舞台は2018年7月に初演、2019年12月に第2弾が上演された。

2.5ジゲン!!では、スバル・イチノセ役の校條拳太朗とイスズ・イチノセ役の高本学に対談インタビューを実施。第3弾となる今作の見どころはもちろん過去作でのできごと、本シリーズに出演して得たことなどについて語ってもらった。

――まず、シリーズ3作目となる本作の制作が決まった時のお気持ちから教えてください。

校條拳太朗(スバル・イチノセ役):この舞台『宇宙戦艦ティラミス』のシリーズは、僕にとってご褒美のようなものなんです。第2弾の上演から2年半以上もの期間が空いてしまったので、久しぶりのご褒美ですね。だからお話をいただいたときは「来たか!」と嬉しい気持ちになりました。

高本学(イスズ・イチノセ役):シリーズものとして3作も上演できることはなかなかないので、こうして第3弾をお届けできるのはとても嬉しいです。まだ世の中は大変な状況が続いていますが、観てくださったお客さまに、たくさん笑って「楽しい時間だったな」と思ってもらえるような演劇を作りたいですね。本作が、またひとつ大きな爆弾を落とせる作品になればいいな、と思っています(笑)。

――今作の顔合わせの雰囲気はいかがでしたか?

校條:久しぶりにお会いしても、みなさんいい意味で変わらないなと思いました。

高本:個性の強い人ばかりが集まっていますが、優しくてしっかりしているめんちゃん(校條)を中心に、今回もバランスの取れているカンパニーだと感じます。コミュニケーションも取りやすいですね。稽古が進む中で「自分ももっとやりたい」「何かボケたい」と、この芝居をより面白くしたい欲が強い人ばかりなので、それぞれの強い個性が今後さらに発揮されていけば、さらに良くなっていくと思っています。

――お2人のお互いの印象は、初対面からどのように変わってきましたか?

高本:(僕は)今はおじさんになった?(笑)

校條:いや!(笑) 初演から4年経つし、がっくん(高本)は落ち着いたって感じかな。 2作を経ての今回ですし、本読みも“大黒柱”という感じで安定しています。初対面のときは、僕たちお互いに人見知りなので「よろしくお願いします…」と挨拶して翌日の稽古に向けて解散、という感じだったんです。でも、人見知りなんてしていたら成り立たないような作品ですから、稽古と本番でどんどん仲良くなっていきました。

高本:初めての試みが盛りだくさんのコメディだったからね。舞台上で着替えたりもしたし(笑)。めんちゃんとの初対面では「男前だな」と思っていて、本番が進むにつれてどんどん“かわいい!”が増えていきました。男前でかわいいなんて素晴らしいですよね(笑)。

――現在の稽古の様子はいかがですか?

高本:とても自由な雰囲気なのですが、ティラミスの稽古は、1度ちゃんとした土台をまじめに作るところから始めます。でもふざけるポイントはわかっているので、「1回落ち着こう?」と言いたくなるほどに、もうすでにいろいろと盛り込んできている人もいます(笑)。

稽古の特徴としては、演出の米山和仁さんが音をつけるのがとても早いです。舞台上での立ち位置や動きなどをつける時点ですでに音が入っているので、その音に乗ってどんどん稽古が進んでいきます。今回もトントン進んでいますよ。

校條:素晴らしいですね! 僕は今日から稽古に合流できるんで、楽しみです。

高本:「めんちゃんが何とかしてくれるだろう!」という思いがあったので、かっちりと全部は作りこまずに待っていました。めんちゃんが合流してくれたらまったく違うものになってくると思うので、これからどうなるのか楽しみですね。

――ネタバレにならない範囲で、今作の特徴や試みなどを教えてください。

校條:前作までと同じように、演劇の面白いところ、いいところをギュッと詰め込んでいます。でもそれだけではなくて、今までティラステには無かった新しいものも取り入れています。

高本:これまでは、マイムで自転車をこいだりラップをしたりしてきましたが、これまでに無い新しい部分の表現が加わりました。歌、芝居、ダンス、それから…あとはお楽しみです(笑)。

校條:今回は、原作の宮川サトシ先生が脚本に入ってくださっているのも大きな特徴です。前作まで脚本を担当されていたなるせゆうせいさんも脚本監修に入ってくださっていますし、いい意味ですごく変わると思います。原作のいい部分をしっかり生かしながら、舞台オリジナルの箇所でもより“ティラミスらしさ”を出しているのではないかな、と。素敵な感じにまとまっていると思います。

――過去作について伺います。これは追い詰められた、焦った、というできごとを教えてください。

校條:住んでいる最寄駅をバラされたことですね! 全身の毛穴という毛穴からいろんなものが噴き出ました(笑)。

高本:僕は、初演の前説で龍乎さん(磯貝龍乎/井上才蔵役)から一発ギャグを振られることがとても多かったのですが、実はそこまで追い詰められたりはしていなくて、「振られること多いな…」と思っていた程度でした(笑)。続編となる前作の「蟹・自分でむけますか」では、一発ギャグを振られても新しく入ってきた信ちゃん(佐藤信長)や宮澤くんに振り分けたりしていましたしね。

校條:がっくんは、龍乎さんとは初演の前からすでに関係性ができていたから、ギャグなど色々とよく振られていたのかな? と思っていました。でも第2弾では、台本上の流れもありますが僕にも色々と回ってきました(笑)。

高本:それから、大阪公演と東京公演では映像や脚本が変わったりしました。場当たりの日に自分の席に座ったら紙が置いてあって「今日からの台本です」って! だから、舞台上の何かで焦ったというよりは、演出の米山さんからの無茶振りに焦らされたことの方が多かったかもしれません(笑)。

――様々なできごとを経て、本シリーズで得たと感じることは何ですか?

校條:他の現場で何かアクシデントに遭遇してもまったく驚かなくなりました。お芝居って、普通は台本どおりに進んでいくものじゃないですか。でも本作では、予想もできないことが毎公演起きるんです。特に初演の時は、何か起きるたびにびっくりしてしまっていたのですが、毎公演がアクシデントのようなものですからもう慣れてしまって(笑)。ちょっとやそっとのことでは驚かず、何も感じずにお芝居を続けられるようになりました。

高本:僕は、セリフを“セリフ”として言わないようになりました。例えば突然のできごとに突っ込む時は、自分の言葉でなければ突っ込めません。でもそのすぐ後に脚本にあるセリフを発しないといけませんから、セリフをどれだけ“自分自身の言葉”として言えるか、という能力が身についたのではないかと感じています。これは本作に限らず、他の舞台に出る上でもとてもいいことだと思います。

校條:現実と舞台の境目、というのでしょうか。アクシデントやアドリブという台本に無いできごとが起きても、対応して切り替えて、自然な流れで芝居に戻さなければなりません。一瞬現実に戻ってしまったお客さまの意識をまた作品の世界に引き戻す、その流れの作り方ができるようになりましたし、本シリーズを経験した人たちはその能力が身についたのではないかなと思います。

――最後に、今作の見どころとファンの皆さんにメッセージをお願いします。

校條:初演、第2弾とはまた違った世の中になりました。僕たちだけではなく、皆さまにもさまざまな大変な影響が出ていると思います。だからこそ、何も考えずに笑えるこの作品を観て、ご自身を癒してもらえたらと思います。

高本:初演や前作から観に来てくださっている方には、より愛していただけるように。今作から観に来てくださる方でも、話が分からないと言うことはなくたくさん笑っていただけるように。日常から離れて、楽しかったと思っていただける作品になっていると思います。笑えると同時に、最後には少しうるっとしてしまうようなメッセージも詰まっていますので、ぜひ色々なものを持って帰ってもらえたら嬉しいです。

新しいキャストの方も入ってパワーアップしている上に、今作では原作の宮川サトシ先生が脚本に、作画の伊藤亰先生がオリジナルキャラクターのデザインにも入ってくださっています。このカンパニーを愛してくださっているスタッフのみなさんと一緒に一生懸命取り組んでいきますので、ぜひ劇場へおこしください。

取材・文:広瀬有希/撮影:MANAMI

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公演情報

タイトル

舞台『宇宙戦艦ティラミス~銀河列車で遊郭行きてぇなぁ編~』

公演期間・劇場

2022年10月
東京・こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ

原作

宮川サトシ、伊藤亰(新潮社「くらげバンチ」)

脚本

米山和仁(劇団ホチキス)/宮川サトシ

脚本監修

なるせゆうせい

演出

米山和仁(劇団ホチキス)

出演

スバル・イチノセ:校條拳太朗、イスズ・イチノセ:高本学 他

企画製作・プロデュース

4cu

主催

舞台『宇宙戦艦ティラミス銀遊』製作委員会

公式HP

https://tiramisu-stage.com/

公式Twitter

@tiramisu_stage

(C)宮川サトシ 伊藤亰・新潮社/「宇宙戦艦ティラミス」製作委員会
(C)舞台『宇宙戦艦ティラミス銀遊』製作委員会

WRITER

広瀬有希
							広瀬有希
						

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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