インタビュー

三井淳平・田口司、運命的な四年ろ組で挑む「忍ミュ」12弾再演

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シリーズ初演の2010年以降、上級生を中心としたオリジナルストーリーと本格忍者アクション、アットホームな雰囲気で人気を博す「忍ミュ」ことミュージカル「忍たま乱太郎」。2022年10月からは、ミュージカル「忍たま乱太郎」第12弾再演 まさかの共闘!? 大作戦!!が上演される。

2.5ジゲン!!では、先日のファンミーティングから浜守一郎役としてファミリーに加わった新キャストの田口 司、守一郎のクラスメイトで同室となる田村三木ヱ門役の三井淳平にインタビューを実施。新たな四年ろ組を演じる2人に、本作への意気込みやファンミーティングの思い出、お互いの印象などを聞いた。

――新たなキャストを迎えての12弾再演に向けて、まずは意気込みを聞かせてください。

三井淳平(田村三木ヱ門役):今作は司が演じる守一郎という新たなエッセンスが加わるので、残りの稽古期間ではもっと肉付けの作業をして、よりお客さまの心に残る作品をみんなで作れればなと思っています。

田口 司(浜守一郎役):僕にとっては今作が“初演”になるんですが、3週間くらい経ってだいぶ現場に慣れたかな。

三井:そうだね。

田口:「忍たま」や「忍ミュ」ってどういうものなのかな、というところから始まって。殺陣もこれまであまり経験がなくて、今作がほぼ初めてで覚えなきゃいけないことも多いんですが、純粋に楽しい! すごく楽しい現場だから僕自身も楽しいし、それがお客さまにも伝わるって思えるので、そのなかで先輩を踏襲しながらも自分なりの浜守一郎を頑張って作っていきたいなと思っています。

――初参加の田口さんに対して、三井さんはどうサポートされていますか。

三井:特別になにかしたかなぁ?

田口:いや、してくれてると思うよ。淳平がそれを意識的にやってくれたのかはわからないですけど、僕が振り入れのために早く稽古場に入ったり残って練習したりしていたときに、さりげなく一緒にやってくれていて。そのおかげで、みんなで稽古するときにすごくスムーズに入れたし、はやく馴染めるきっかけになったと思います。

三井:だって絶対大変だと思うんです。学園勢は司以外、何年も出演しているキャストばかり。そこに1人だけ入っていくというのは精神的にも負担があります。でも僕だけじゃなく他のみなさんも、一丸となって作っていこうという気持ちが強いので、司に声をかけている場面もよく目にしました。僕が特別なにかをしたっていう気持ちは無いのですが、自然と司がカンパニーに馴染んできてるなという実感はあります。

――田口さんは先日のファンミーティングでお披露目となりました。振り返ってみていかがでしたか。

田口:あれはですね、もう、なんというか…。ビビり散らかしてましたね。

一同:(笑)。

田口:お披露目が本公演ではなくファンミーティングからだったので、受け入れてもらえるのかなっていう部分が1番大きかったですね。潮江文次郎役の和さん(渡辺和貴)が「ファミリーはみんな温かいから大丈夫だよ」って勇気づけてくれて。実際に挨拶をさせてもらったら、みなさんペンライトを振ってくれて。それですごくホッとして緊張もなくなって、ライブパートでは楽しめました。

――三井さんには、イベントでの田口さんはどう映りましたか。

三井:これもやっぱり絶対大変なんですよ! 1ヶ月とかある程度の時間しっかり稽古をして、それからお客さまに「どうですか、僕の守一郎!」ってお披露目するほうが絶対にやりやすいと思うんです。だけど今回はファンミーティングがお披露目となったので、僕もすごく心配でした。

でもすごく印象的だったのが、イベント終了後のお見送りの時間で。僕は司の隣でお見送りしていたので、お客さまが司にどういう表情を向けているのかとか、それに対して司がどうリアクションしているのかっていうのも見えていて。そのときのお客さまの反応がすごく温かかったよね?

田口:そうなんです。話せない代わりに、手を振ってくれたり、頑張ってねっていうジェスチャーをしてくれたり。それがすごく胸にじわーっときて、さらに「頑張ります!」っていう気持ちになりましたね。

――緊張されていた田口さんに、三井さんからなんかアドバイスはされたのでしょうか。

三井:前日にLINEしたね?

田口:した(笑)! 心配すぎて、僕から淳平に「明日どうしたらいいかな!?」ってメッセージを送って。そうしたら「楽しめば問題ないよ」って返ってきたのを覚えています。

三井:本当に「忍ミュ」ってそうなんですよ。僕たちキャストが心から楽しんでいる気持ちが、すごくお客さまに伝わる作品で。だから絶対緊張するとは思うんだけど、司にも楽しんでほしくてそう伝えましたね。

――現在稽古中ですが、四年ろ組の関係性をどう捉えて役作りをしていますか。

三井:ろ組の関係性は、僕ら自身に通じるところがあるかなって思っていて。浜守一郎って原作で登場するのが1番遅いんですね。学園生がみんな揃っているところに後から入ってくるキャラクターなので、そういうところも今のカンパニーの状態に似ているじゃないですか。

田口:たしかに。

三井:ほかにも、三木ヱ門が守一郎の入学や、彼と同室になることを喜ぶシーンもあるのですが、そこも実は僕たちとの共通点で。このカンパニーで僕はずっと(子役を除くと)1番年下で、そこに司っていう同い年のキャストが入ってきてくれたので、すごく嬉しかったんですよ。原作での関係性と僕たち自身の関係性が近いので、すごくナチュラルにできているかなって思います。

田口:僕はまだ模索中な段階ではあるのですが、ろ組としての関係はもちろん、四年生の中での守一郎の立ち位置とか、他の忍たまとの関係値っていうのを、まずは自分なりに考えてつかんでいきたいなって思っています。

守一郎の役作りについては、いまはとにかく僕が原作漫画やアニメ、先代キャストが演じた守一郎を見て感じたことを片っ端から吸収して集めている感じです。そこで軸ができたら、稽古で見つけたものを付け加えていって、本番までに僕なりの守一郎を作り上げられたらなと思っています。今は正直、稽古に追いつくのが精一杯で……。

三井:全然そんなことないと思うけどね。でも彼はすごく頑張り屋さんなので、休憩時間もずっと稽古動画確認していますし。ダンスも歌もお芝居もそつなくこなすので、すごいなって思います。「もっと頼ってもいいんだよ!」って思うくらいです(笑)。

――ではお互いの第一印象を教えてください。

三井:初めて話したのはビジュアル撮影の日かな。でも、実は僕たち4年くらい前に会っているんですよ。当時、お互いにグループ活動をしていた時期があって、あるイベントで一緒になったんですね。別に話したわけじゃないんですが、その頃から僕は彼のことを認識していて。その後、彼の名前を役者として見るようになって、すごいなって思っていたんです。司は僕のこと認識してないだろうなって思って、ビジュアル撮影の日に「実は前に一緒になったことがあって…」って話をしたら、司も思い出してくれて。

田口:「あれやっぱり淳平だったよね!?」って(笑)。

三井:あれで一気に打ち解けたよね。

田口:そんな思い出を語り合える人と同室の役を演じるって、ちょっとした運命というか。すごく縁を感じましたね。

三井:印象でいうと、司は守一郎もそうですけど、元気な役を演じているイメージがあって。ビジュアル撮影のときも髪色が派手だったので、ヤンチャな感じなのかなと思ったら、話すと意外と落ち着いていました。そこでギャップを感じましたね。

田口:(笑)。それでいうと僕も、意外としゃべるんだなっていうギャップがありました。

三井:そう?

田口:なんとなくクールで口数少ない感じなのかなって思っていたんですが、意外と話し始めると止まらないタイプで。僕は意外と寡黙なので、お互い逆なんだなって思いました。

――学生時代クラスメイトだったらどんな関係になっていたと思いますか?

三井:仲良くなっていたと思いますね。

田口:そうだね。僕は1人でいる時間も好きだけど、みんなでいる時間も好きっていうタイプの生徒で。

三井:わかる! そのあたりの感覚、僕たち同じ感じなんですよ。

田口:だからクラスメイトだったらけっこう一緒に過ごすんだろうなって。

三井:僕が想像するのも、本当にその感じ。

――そんなところもどこか運命的ですね。では最後に、改めて本作の見どころとファンへのメッセージをお願いします。

三井:やっぱり「忍ミュ」は笑顔だったり勇気を僕たちのみならずお客さまにまで共有する、そんな素晴らしさのある舞台だと思っています。なので、まずはお客さまに笑顔で帰ってもらう。それを1番に大切にしたいですね。また、初演と比べると、各キャラクターにフォーカスのあたる部分がさらに増えているように感じます。立花仙蔵先輩(演:湯本健一)と潮江文次郎先輩や、土井先生(演:一洸)のことを深掘るシーンも増えていて、そこもぜひ楽しみにしていてほしいです。

田口:僕を応援してくださっているファンの方の中には、今回初めて「忍ミュ」を観るという方もいらっしゃると思います。僕自身、アニメのほのぼのとしたドタバタ学園コメディのイメージで作品に入ったのですが、そういうシーンもありつつ、シリアスで深さを感じるエピソードも描かれていて。作品を観ることで各キャラクターや関係性について考察できるような面白さも感じているので、ぜひ初めて観る方にはそんな「忍ミュ」ならではの世界観を楽しんでもらえたらと思います。

作品のファンの方には、僕が加わった新しい四年生や、僕なりの守一郎を観てもらえたらと思います。作品自体は再演ですが、僕にとっては初演となる作品です。稽古で培ったものをこの作品にぶつけていきますので、応援のほどよろしくお願いします!

三井:僕からもよろしくお願いします!

一同:(笑)。

***

インタビュー開始前から、初共演とは思えないほど話が弾んでいた三井と田口。話を聞くうちに、2人の波長がぴったりと合っているのを感じた。「運命」という言葉が飛び出すのもうなずける。

ミュージカル「忍たま乱太郎」第12弾再演 まさかの共闘!? 大作戦!! は、10月8日(土)から東京・東京ドームシティ シアターGロッソにて開幕。新キャストという新たなエッセンスが加わり、ストーリーもさらにブラッシュアップされた本作の開幕を心待ちにしたい。

取材・文:双海しお/撮影:梁瀬玉実

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公演情報

タイトル

ミュージカル「忍たま乱太郎」第12弾 再演 まさかの共闘!? 大作戦!!

公演期間・劇場

2022年10月8日(土)~10月23日(日)
東京・東京ドームシティ シアターG ロッソ

出演

【忍術学園 六年生】立花仙蔵:湯本健一、潮江文次郎:渡辺和貴、中在家長次:新井雄也
七松小平太:坂垣怜次、食満留三郎:鈴木祐大、善法寺伊作:反橋 宗一郎

【忍術学園 四年生】
平滝夜叉丸:龍人、綾部喜八郎:大谷 誠、田村三木ヱ門:三井淳平
浜守一郎:田口 司、斉藤タカ丸:坂下陽春

【忍術学園 一年生】
猪名寺乱太郎[A]:岸野 譲、摂津のきり丸[A]:嶋 陽大、福富しんべヱ[A]:福田龍世
猪名寺乱太郎[B]:猪股怜生、摂津のきり丸[B]:髙橋翔太、福富しんべヱ[B]:渡邉隼人

【忍術学園 関係者】
大川平次渦正:迫 英雄、土井半助:一洸、山田伝蔵:今井靖彦

【ドクタケ忍者隊】
稗田八方斎:幹山恭市、キャプテン達魔鬼:高橋 光
竜鬼:小笠原竜哉、俊鬼:伊藤 俊、来鬼:来夢 曇鬼:開沼 豊

【カエンタケ忍者隊】
鵺/およね:福島桂子、夜蜘蛛:翁長 卓、八頭龍:森 大、蛇尾:白崎誠也

主催

ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

公式HP

https://www.musical-nintama.jp/

公式Twitter

@myu_tama

(C)尼子騒兵衛/NHK・NEP(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会

WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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