インタビュー

『モリミュ』Op.3、鈴木勝吾・久保田秀敏・山本一慶 揺るぎない信頼で生まれる“三兄弟の絆”

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シリーズ3作目の上演を控えるミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-。コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズを原案とした漫画『憂国のモリアーティ』は、“犯罪卿”として大英帝国に巣食う闇を取り払おうとするジェームズ・モリアーティと、名探偵シャーロック・ホームズとの駆け引きが魅力のクライム・サスペンスとして人気を得ている。

2.5ジゲン!!ではモリアーティ三兄弟にインタビューを実施。ウィリアムを演じる鈴木勝吾、アルバートを演じる久保田秀敏、ルイスを演じる山本一慶に、本作への意気込みや見どころ、3人の絆を語る上で欠かせない兄弟の関係性などについて話を聞いた。

「ウィリアムの核はこの三兄弟」揺るぎない絆と信頼

――まずはシリーズ3作目となる本作への意気込みを聞かせてください。

山本一慶(ルイス役):これまでも原作を忠実に再現してきていますが、今作は今までよりもアクティブな作品になるんじゃないのかなって思っています。兄さん(ウィリアム)との共闘もありますしね。

ルイスはやっぱりウィリアムが大好きなので、彼とのシーンは毎回お気に入りになっているので、今回のOp.3でも素敵なシーンが生まれるんじゃないのかなという期待もありつつ、お客さまにも兄弟愛を見せられたらなと思っています。

久保田秀敏(アルバート役):初演、Op.2ときて、Op.3ではより「モリアーティプラン」に向かっていく勢いや僕らの結束力が見えるんじゃないかと思います。アルバートは出番的にはすごく多いというわけじゃないんですけど、過去2作品以上にウィリアムに向けての想いだったり、愛情だったりを吐露するシーンが今回はあって。

それは僕が演じるアルバートがこれまで見せてこなかった姿でもあるので、そういうところを丁寧に作っていきたいなって思っています。よりモリアーティ陣営のまとまりや団結が、言葉にしなくても、ひとつの立ち居振る舞いだけでお客様にも伝わるようにしたいですね。

鈴木勝吾(ウィリアム役):これまでと変わらないんですけど、立場や権力といったものにウィリアムが仲間と一緒に立ち向かっていくというのがこの作品の根幹であり、僕自身も汚い人間に負けたくないなっていう想いが人生のプランでもあるので、そういうものをこの作品を通して地上にいる悪魔たちを一匹残らず排除すべく、演劇という刃(やいば)で戦っていきたいなっていうのが、この作品をやるときの意気込みですかね。

本当に情熱があって人間としても尊敬できる俳優陣に囲まれているので、その中で作品が作れるのは贅沢な環境だなと思っていますし、それに恥じないようなことを稽古場で一つ一つ作っていきたいなと思います。

――稽古も佳境だと思いますが、どんな作品に仕上がってきていますか。

山本:(2人からの視線を感じて)なんでこっち見るの(笑)! 手応えはまだ感じていないですね。お芝居をつくるにあたって足りていないものがまだ多いですし、多分、僕らが求めるラインも3作目ということで高くなってきているので、完成形のラインにたどり着くまでの稽古っていうのはここから本番までのラスト1週間くらいにかかっているのかなと思います。(※取材は7月下旬に実施)

僕個人としては、すごくスピード感を感じていますね。特に1幕はスピード感を感じるシーンが多いなっていう印象で、その中で伝えたいことだったり表現したいことだったりがてんこ盛りになるので、それを取りこぼさないようにしていきたいですね。でも役者陣が全員同じ気持ちで難題に立ち向かっているところなので、あとはもう完成形がひたすら楽しみです。

久保田:個々のシーンに分けての稽古がメインで全体を繋げてやっていないので、僕らもまだどうなるのかっていうのは分からないんですけど、それぞれのピースが合わさったときにはすごい良いものになるんだろうなって思っています。僕らがそこに自信を持っていないと崩れてしまうと思うので、僕らは確固たる思いを持って、残り約1週間の期間でしっかりパズルを組み合わせていきたいです。

鈴木:約3週間稽古をしてきて、どんな状況下であろうが俳優としてやることを見失わずにやっていかなきゃいけないんだなっていうのを感じる期間でしたね。お客さまの中にも3作目ということで期待値があると思いますし、それを越えられる作品にしていきたいなって思っていますね。

――それぞれの見どころ、注目ポイントを教えてください。

山本:僕はやっぱり兄さんとのシーンかな~。ファンの方からも、兄さんとの共闘シーンは観たいっていう声をたくさん頂いていて、皆さん楽しみにしてくださっているシーンじゃないのかなって思うので、僕の中でもそこは今作でのお気に入りになると思いますね。

鈴木:毎回ルイスとのシーンは楽しいよね。

久保田:あれ? Op.2って(絡み)あったっけ?

山本:Op.2は僕が一方的に「兄さん、兄さん」してたかな。“兄さんソング”もあったし。

一同:(笑)。

久保田:3秒に1回の勢いで「兄さん」してたよね。

鈴木:なんだろうな~。不思議なんですけど、この作品の前にも一慶とは共演していて、だけど、この作品で一慶がルイスを演じるからなのか、一慶が実際そうなったのかは分からないんですけど、『モリミュ』の時期になると一慶がかわいくてしょうがない状態になるんですよね。全然敬語も使ってこないような後輩なんですが(笑)、頭も良くて、物事についてすごく考えている人なので、そういう意味では怖いというか恐ろしいんですけど。

山本:怖いって(笑)。

鈴木:でも、たまにボケたりするところとか人柄的なところで、ルイスとはまた違った形で「一慶かわいいな~」って思うんですよね。そういう一慶のルイスと作るシーンはすごく愛が深くなるというか。

作品の核にはウィリアムとシャーロックっていう軸があるんですけど、一方でウィリアムの核はこの三兄弟でありモリアーティ陣営なので、やっぱりルイスがいてくれること、それからアルバートのヒデくん(久保田秀敏)が下から支えてくれていることで、ウィリアムとしていられるなって思います。今回は兄さんとのシーンでは、これまで大切にしてきたことを、また違った形で客席に届けられると思うので。

久保田:今までと違うアプローチだよね。

鈴木:ね。そういうところも今作の見どころですし、それをお客さまにも感じていただけたらいいなと思いますね。兄さんは?

久保田:三兄弟とは言われていますけど、もとを辿ればアルバートの一言が発端で。それがなければこんなつらい思いをウィリアムやルイスにさせなくて済んだんじゃないかっていうアルバートの心の弱さと、芯にある「この国を変えたい」という思いとの葛藤が、今回はすごく印象的に描かれています。

兄弟との絆っていう部分では、芝居だけじゃなくてプライベートでも回を重ねるごとに本当の兄弟みたいな感覚が芽生えてきているというか。僕たちもそれぞれ違う現場で育ってきて、こうしてまた、この場に集っていて。物語の中でも僕だけが貴族として産まれたのに、貴族ではない2人を兄弟として迎え入れて、本当の家族も殺してしまう。そこまで持ってきてしまった責任っていうのが僕にはあるので、ここの軸がしっかりしていないと、この2人も生きてこないし作品自体も崩壊してしまうので、3人のより強い絆っていうのをしっかり作っていきたいなって思います。

鈴木:すごい…僕たちが息ピッタリみたいないい話になってるじゃん。(インタビュー)っぽい、ぽい!

山本:うん、ぽいぽい。いいじゃん。

久保田:やった!

一同:(笑)。

――3人で一緒にいるときは、誰がお兄ちゃんで誰が弟っぽいのでしょうか。

鈴木:僕らの年齢も役と一緒の順番なので、ヒデくんが年長、僕が真ん中、一慶が三男っていう感じですかね。

山本:そ~う?

鈴木:え、なに、三男イヤなの?

山本:そんなことないけど、なんかな~。

久保田:三男が一番しっかりしていないとだからね。

山本:あ、そういうこと!

鈴木:さっきから一慶がしっかりしてるって言ってるじゃん(笑)。だから三男なの。

久保田:しっかりしてるし、知識も豊富だしね。あとずっとしゃべってるよね。

山本:そうね。特に今日は稽古前に他の仕事がなかったから、人としゃべれるのが嬉しくて嬉しくて。

鈴木:止まらないよね。いつもこういう感じなんですよ。だからよく周りから「うるさい」って言われていて。

山本:でも勝吾くんは勝吾くんでよく1人でブツブツ言っているんで、僕が「大丈夫だよ」って言ってあげたりもしていますからね。

鈴木:そうね(笑)。たいてい僕が1人で冒険に出ちゃって、一慶が「まあまあまあ」って言ってくれて、ヒデくんが微笑んでくれる、みたいな。

山本:微笑んでるだけって省エネすぎない?

久保田:省エネじゃないよ(笑)。

山本:こないだ1時間くらい芝居について3人で話し合っていたんですよ。そのときも、僕が45%、勝吾くん45%でヒデくんは10%くらいの発言で。

鈴木:しかもそれ、ヒデくんのシーンだったのに。

一同:(笑)。

久保田:僕を挟んで両脇から2人がずーっとワーワー言い合っているんですよ。結局台本通りの原点に落ち着くっていうオチだったんですけど…。

鈴木:そうだったね(笑)。今は(一緒に)ご飯にも行けないので、稽古場で話し合うっていうことは大切にしています。

――では、久保田さんはそういう場面では聞き手役なんですね。

久保田:まあ聞き手がしっかりしていると、話しやすいですからね。

鈴木:やかましいわ!(笑)。

――そういったコミュニケーションは、やはり兄弟の絆を表現する上で大切にされているんですね。

山本:そうですね。でも2作やってきた関係値があるからか、本当に自然にやっていますね。

久保田:芝居の中でお互いの間合いとか見て、感情を察しながら動きをつけられている感じがあって。

山本:でも思い返してみると、初演のときから結構すぐにこんな感じじゃなかった? だからもともと3人の相性がいいのかもしれない。

鈴木:そうだね。役の役割に反さない属性を持っているのかもね。秀くんはやっぱり舞台上にいると安心するし、一慶は助けてくれる存在だし。

山本:そういう関係値が初演のときから出来上がっている気がしますね。

3人が語る、それぞれの役者像とは?

――お互いの好きなところ、役者として尊敬しているところを教えてください。

鈴木:先に言っちゃおうっと。芝居って受け止めないといけないものなので、そういう意味ではヒデくんはずっとドシッと構えてくれている太さと優しさを感じますね。一慶はクレバーさだったり、アシストだったり、人に与えたり後ろから差し出すなにかみたいなものが俳優として優れているなって思います。

山本:ヒデくんは勝吾くんが言ったようにどっしりしていて、何でも「いいよ」って言ってくれて。考えてほしいときはもちろんちゃんと考えてくれるし。やるときはやる、やらないときはやらない、っていうのを本能的にやっているのが、すごく素敵なお芝居につながっているんじゃないのかなって。

舞台上にいてくれるだけで安心できるんですけど、笑っちゃいけないシーンで面白いことをし始めたり、なんかドタバタっと手間取っちゃったり。そういうところも愛すべきところだなって思います。

勝吾くんは考えて、考えて、考え抜くタイプですね。芝居やシーン、役柄について「そこまで考えなくていいよ」って言いたくなっちゃうくらい考えている人で、そこが素敵なところだなって。だからこそ芯のある表現や説得力のあるお芝居が生まれているんじゃないのかなって思います。

久保田:僕はこの2人と一緒の現場になると、頭の回転スピードがまったく違うので、2人を信頼しきっているが故に、何もできない自分との葛藤が毎回生まれますね。自分でやろうと思っていてもこの2人のようにはできないので、この2人にはないところに自分は行かないとって思っています。

勝吾は本当に突き詰めるタイプ、一慶はピンポイントで答えを出せるタイプで、どちらも自分にはないものなので、ただただ尊敬です。だからこの2人と一緒になるときは、必ず何かを盗んで帰れるようにしようっていうのを、自分の中のテーマにしています。そういう意味ではとても刺激的なチームですね。

――原作が現在進行系で進んでいますが、役作りに影響はあるのでしょうか。

鈴木:今じゃなくてOp.2の公演中に当時の最新話を読んで、ウィリアムの考え方に腑に落ちたっていうことはありましたね。

山本:僕は全然気にしないです! 今ある台本が全てっていう考えなので、逆に原作に引っ張られないようにしています。ちょっと、なんで2人とも笑ってるの。

久保田:いや~、言い方が大御所俳優みたいでかっこいいなって思って。

山本:でしょ。

一同:(笑)。

久保田:でも僕も台本を信じたいです。

鈴木・山本:一緒じゃん!

一同:(笑)。

久保田:結局僕らは台本がないと何もできないので、そこの軸を信じたいっていうのはありますね。稽古場でもそれぞれの考え方があるので、当然ぶつかり合うこともありますけど、目指している方向は同じなので…ってこれどうやってまとめたらいいかな。

鈴木:大丈夫、かっこいいです。

久保田:でも原作も読みますけどね!

鈴木:どっちも拾うじゃん!

山本:一番ずるいパターン(笑)。

一同:(笑)。

鈴木:原作に寄せる寄せないっていう話じゃなくて、これって善悪の価値観とか理念の話なので、ストーリーを通して原作サイドの価値観すらも推し量りたいっていう感覚があって。だからOp.2のときに最新刊でウィリアムのセリフを読んで腑に落ちたっていうか。

それまでは、犯罪は犯罪だからっていう気持ちもあったし、もとのコナン・ドイルのモリアーティ教授のキャラ的に闇落ちパターンもあるのかなって思っていて。原作コミックでのウィリアムの善悪観念ってどっちなんだろうなっていう部分を、原作コミックを読んだことで「あ、そういうことか」ってすごく参考になりましたね。どう表現するのかっていうのはまた別の話ですけど、キャラクターの持っている考え方に迷うことはなくなりました。

『モリミュ』の“濃厚なメロディ”を届けたい

――楽曲についてお伺いします。今作の楽曲の手応えはいかがですか。

鈴木:端的に言うとかっこいいです。そして美しいし、素晴らしいし…

山本:難しい。

鈴木:そうだね、難しい。

――過去2作と比べて難易度が上がっているのでしょうか。

久保田:上がった下がったというより、単純に楽曲が難しいんだと思います。

山本:「きたきたモリミュ~」みたいな感じになるよね。

鈴木:ストーリーが進んでいくにつれて、繊細な曲も増えてきたっていうのも感じます。楽曲の難しさはもちろん、感情をどう乗せていくのか。バトンを渡していくのか、それとも共有するのか。そういう作業をちゃんとしていければ、例えば3人で歌う楽曲でも1+1+1だけじゃない、3以上の面白いところに到達できるんだろうなって、難しい分、可能性を感じていますね。

久保田:今回、ピアノの方が変わったんですが、音楽を専門にしている方が楽譜を見て「え、よくこんなのやってるね…」って言うくらいの難しさなんですよ。

鈴木:そこはぜひ、大きい文字で書いておいてください。

久保田:それくらい難しくても、僕らはやるしかないからとにかくやるんですけど。

山本:もう挑戦だよね。

久保田:そこに僕らの想いも織り交ぜながら、“濃厚なメロディ”がお届けできたらなと。

鈴木・山本:(ハモって)濃厚なメロディ。

鈴木:深そうで深くない(笑)。

久保田:今この短い時間で考えたから、これも大きい文字でお願いします(笑)。

鈴木:『モリミュ』は大合唱があるじゃない。あれやばいよね。僕はありがたいことにメインのラインを歌うことが多いからまだいいけど。

久保田:僕は声質的に下のラインで、一慶は割と真ん中あたりが多いのかな。お互い取りにくい音が多くて、もうとにかく練習していますね。

鈴木:過去2作との比較で言うと、一慶はこれまで得意だったんですよ。今回珍しく、一箇所苦労しているところがあってね。

山本:まあでも本番にはできちゃうんで、全然僕は心配していないです(笑)。難しいのは難しいんですけど、この前3人でガッツリ歌稽古をしたときに、3人の声が噛み合ってすごく嬉しかったんですよね。「この3人でこれだけの歌を歌えているんだ」って実感できて、はやく完成させたいなって思いました。この3人だからこその深みというか…濃厚なメロディでした。

鈴木・久保田:出た(笑)。

鈴木:難しいけど、それを正しく表現できたときって、その楽曲が持っていたもともとの力が引き出されるというか。ハモリとかがピタっとはまると、その音楽の力っていうのをすごく感じたんだよね。

久保田:濃厚な音を、ね。

鈴木:うるさいな(笑)。なので、その“濃厚な音”を皆さんにも感じていただきたいなって思います。ってこれ絶対「濃厚」って文字にされちゃうやつだよ~鬼ダサいじゃん~。

一同:(笑)。

――“濃厚なメロディ”を劇場で聴ける日を楽しみにしています! では、最後にファンへのメッセージをお願いします。

山本:Op.3、3作品目になります。一つ一つ積み重ねてきたものが多い作品だと思いますし、主要メンバーが続投しているということで、このインタビューで読んでいただくと分かるように関係値もできています。作品に向き合う想いが一つになっているので、素敵な作品になるんじゃないかと僕も楽しみにしています。ぜひ皆さんも楽しみに待っていていただければと思います!

久保田:あっという間にOp.3まできましたけど、今年は安心して芝居ができるかなって思ったら、全然去年と変わっていないという現状があって。一番は皆さんが何も気にせず楽しめて、作品に集中できるようなご時世になってほしいんですが、こういった状況ですので、とにかく体調を第一に無理せず、余裕があるときには観劇をしていただいて、もしくは配信で楽しんでいただければなと思います。お客さまも一丸となっていい作品を作っていきたいです。

鈴木:Op.2のときに、こういう状況下で初めて上演しましたけど、お客さまが本当に気を遣ってくださっていたのが印象に残っていて、満席じゃない客席から満席を超えるような拍手をいただいたのがすごく記憶に残っています。

今年もこういうご時世ですので、引き続きいろんなことをみんなで頑張りながら、本当に気持ちのいい俳優さんが揃っている作品なので、お互いに刺激しあって、いい方向に持っていって、「ミュージカル『憂国のモリアーティ』ってすごいよね、観に来てよかった~」って思っていただけるように、残りの稽古期間も過ごしていきたいです。

やっぱり折れそうなとき、劇場にお客様が来てくれたなっていうことがすごく僕らの力になるので、それをこれからも大切にしていきたいですし、劇場に来れなくてもいろんな形で応援していただけたら幸いです。

* * *

写真撮影時から和気あいあいとしていた3人。インタビューからも、3人が語ってくれた兄弟の関係値が垣間見えることだろう。

シリーズ3作目ということもあり、彼らは自らにより高いハードルを課していることが窺えた。劇場にはそのハードルを見事乗り越えて完成された上質なミュージカル『憂国のモリアーティ』が待っていることだろう。

取材・文:双海しお/撮影:ケイヒカル/ヘアメイク:菊池泰子

配信情報
動画配信サービスDMM.comでライブ配信。ディレイ配信に加え、アーカイブ配信も実施される。詳細は特設ページ公式サイトに掲載。

■配信特設ページ
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=moriarty_op3/

■配信概要
東京公演:8月7日(土)13:00(全景映像配信)
東京公演:8月7日(土)18:00(スイッチング配信)
大阪公演:8月22日(日)12:00(全景映像配信)
大阪公演:8月22日(日)12:0017:00(大千秋楽 スイッチング配信)

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公演情報

タイトル

ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-

配信情報

DMM.com 特設ページ ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.3 -ホワイトチャペルの亡霊-

原作

『憂国のモリアーティ』(集英社「ジャンプSQ.」連載)
構成:竹内良輔、漫画:三好輝

脚本・演出

西森英行

音楽

ただすけ

公演日程・会場

2021年8月5日(木)〜15日(日)
東京・品川プリンスホテル ステラボール

2021年8月19日(木)〜22日(日)
大阪・サンケイホールブリーゼ

キャスト

ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ:鈴木勝吾
シャーロック・ホームズ:平野良

アルバート・ジェームズ・モリアーティ:久保田秀敏
ルイス・ジェームズ・モリアーティ:山本一慶
セバスチャン・モラン:井澤勇貴
フレッド・ポーロック:赤澤遼太郎

ジョン・H・ワトソン:鎌苅健太

ジェームズ・ボンド:大湖せしる
ジャック・レンフィールド:石坂勇

ジョージ・レストレード:髙木俊
ザック・パターソン:輝馬
アータートン:奈良坂潤紀

チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン:藤田玲

アンサンブル:荒川湧太、荒木浩介、伊地華鈴、大澤信児、木村優希、熊田愛里、白崎誠也、田上颯志、永咲友梨、蓮井佑麻、福冨玄刀、若林佑太

Piano:広田圭美
Violin:林周雅

ほか

公式サイト

https://www.marv.jp/special/moriarty/

公式Twitter

@mu_moriarty

公式Instagram

@mu_moriarty

(C)竹内良輔・三好 輝/集英社 (C)ミュージカル『憂国のモリアーティ』プロジェクト

WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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