「戦国炒飯TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜」シーズン2がYouTube公式チャンネルで現在配信中。トップバッターとして登場したのが、長州藩士によって結成されたアイドルグループ・ChoshUだ。
2.5ジゲン!!では、ChoshU特集としてメンバー9人全員にインタビューを実施。今回はMARO(吉田稔麿)を演じる谷水力を取り上げる。ChoshUやMAROの魅力、パフォーマンスのこだわり、自身の“志”などを聞いた。
MAROという新境地のキャラクター
――まずは番組への出演が決まった際の心境について教えてください。
もともと面白い番組だなと思っていたので、「やっと出られるな」っていう嬉しさとワクワクがありましたね。
――ChoshUについてどんな感想を抱きましたか。
「さすがだな」と(笑)。歴史上の人物や出来事が今風のアーティストになるっていうのは、この番組ならではの面白さだなと思いましたね。
――MAROの魅力はどんなところでしょうか。
今回お話をいただくまで、正直言うと吉田稔麿のことを知らなくて。もちろん高杉晋作とか松下村塾っていうものは知っていたんですが、その塾生にどんな人がいたかっていうところまでは知らなかったんですね。
なので、お話をいただいてから吉田稔麿について調べていって、「こんなすごい人がいたんだ」っていうのが率直な印象ですね。
下級武士として生まれて、身分に負けず這い上がっていった負けず嫌いなところとか、昔の良き日本人的なところがある人物だなという印象です。吉田松陰を尊敬して、強い信念を持って付いていくっていう彼の性格や生き様が魅力だなと思いました。
――共感できる部分や似ていると感じるところはありますか。
ハマるとどっぷりハマるタイプなので、そういうところはちょっと似ているのかもしれないですね。
今のお仕事もそうですけど、もともとはギターにめちゃくちゃハマってバンドをやりたくて。音楽の専門学校に行こうかなと思って親を説得したこともあったので、そういう意味では、やりたいことを見つけると、そこに向かって「やるぞ」って一直線でいく部分は、少し近いものがあるかもしれません。
――MAROを演じる上で意識した部分があれば教えてください。
台本にも「眼光が鋭い」ってあったので、ドキュメンタリー部分はそういう鋭さを出したいなと思いましたね。
――眼光鋭い系キャラは普段のイメージと違うので意外でした!
そうですよね。元気系な役をやることが多いので、今回のような役柄は新しい挑戦でしたね。あのメンバーの中で、「俺なんだ」っていう感じもありましたし(笑)。でも普段やらないキャラを演じられるということで、すごく楽しかったですね。
現場で大切にした柔軟性と空気感
――ドキュメンタリーではS.Y.Moushiから面白い話を振られてMAROが無言、というやりとりが印象的でした。実際、谷水さんならどう返しますか。
わ~そう来たか…それは予想してなかった(笑)。え~面白い話か…(沈黙)。やばい無言になっちゃうな(笑)。面白い話、面白い話…。やばい、くだらないことしか思い浮かばなくて、全然出てこないですね。
――では、あの質問は難易度が高いということなんですね。
そうですね。オーディションで「面白い話をしてください」って突然言われたら詰みますよ(笑)。なので、谷水の場合もリアクションは「無言」ということで…。
――分かりました(笑)。MAROは走っているときが輝いていました。谷水さんが一番輝いている瞬間は、何をしているときですか。
やっぱり一番は板(ステージ)の上に立っているときですね。一番楽しいし、自分らしくいられる瞬間かなって思います。
それ以外だと、ご飯食べているときですね! ご飯食べるのがすごく好きで、物欲があんまりない代わりに、大好きな肉とか美味しいものを食べるのにお金を使うことも多いので。焼肉とかステーキとかを食べているときが幸せですね。
――この役に限らず、普段役作りで大切にしていることを教えてください。
原作があればもちろん原作を読みながら、そうじゃなければ台本を読みながら、演じる人物がどういう人格でどんな性格をしているのか研究はするんですけど、柔軟性は持っておくようにしようっていうのがあって。
演出家さんの意図とのズレや周りとの関係性もあったりするので、現場で変えていかなきゃいけない部分も出てくるんですね。自分が作って持っていったものを全部捨てるというわけではないんですけど、いい塩梅に両方のいいところを汲み上げていけるようにっていうのは意識していますね。
――S.Y.Moushiから“志”キューブを託されますが、ご自身の譲れない“志”は何でしょうか。
(撮影の時から)ずっと志について考えていたんですけど、志って言われると難しいですよね。
今回も含め、ものづくりでのカンパニーの空気感みたいなのはすごく大事に思っていて。舞台でもなるべくいろんな人とコミュニケーションを取って、今は行けないですけどご飯に行ったりして、仕事以上の関係性になれるくらいの関係値を作っていくと、やっぱり仕事もやりやすくなるし、そういうのってお客さんにもすごく伝わると思うんです。お客さんに嘘偽りのない関係性を見せられるようなカンパニーになるよう、動いていくっていうのはこだわっていますね。
短期間でも唯一無二のカンパニーに
――今回の収録現場はどのような雰囲気でしたか。
最初にダンスの練習やドキュメンタリーの撮影があったので、それは僕らとしてもありがたかったですね。そこで仲を深めた状態でスタジオトークに臨めたので。多分先にソロダンスの収録をやってなかったら、スタジオのあの空気感は生まれなかったかもしれないですね。
一番仲良くなったきっかけは、やっぱりソロダンスパートの収録です。カメラ裏で見ているメンバーが、収録中のメンバーを盛り上げてくれて、その中ですごく打ち解けたのが印象的でしたね。カンパニー感が生まれたというか。
めちゃくちゃ緊張するんですよ! 皆が見ている中で、一人ずつカメラの前に立ってパフォーマンスするのって。皆の盛り上げのおかげで楽しくできて良かったです。
――役作りでは柔軟性を大切にされているとのことでしたが、今回現場で意識して変えた部分はありますか。
すごく大きく変えた部分はなかったと思いますね。
スタジオトークではMAROは割と説明する役割を担っていたんですけど、メンバーの一人が急にキャッチコピーを言い出して。台本にはなかったので、皆その場で作るみたいな状況になって(笑)。変えたというより、そういう柔軟性は求められましたね。
アドリブ自体はそう多くはなかったんですけど、ちょっとしたリアクションとかツッコミとかは収録中に生まれるものも多くて、台本の雰囲気とはまた違った空気感になったのは面白かったです。
――「Make you 崛起」の印象について教えてください。
めちゃくちゃ笑いましたね、何がとは言いませんが(笑)。キャッチーな曲ですけど、歌詞はすごく重いことを言っているんですよね。あの時代の情勢を歌いながらも、あれだけ明るくキャッチーなのが魅力だなと思いました。
いつかもっと曲を増やしてライブとかもできたらいいなって思うので、バズってくれたら嬉しいなって(笑)。
――パフォーマンスで注目してほしいところはどこでしょうか。
普段は眼光が鋭いんですけど、パフォーマンスではキラキラを意識というか。S.Y.Moushiを慕ってよりアイドルらしくしている方いいかなと思って、アイドルっぽさを大事にしました。
――では、谷水さんの推しメンは誰ですか?
SHIN(演:滝澤諒)ですね。めっちゃダンス上手いんですよ。あとやっぱりリーダー感があるところとか推せるなって思います。もちろんMAROも負けてはいないんですけどね(笑)! 皆さんにはMAROを推していただいて、僕はSHINを推したいと思います。
――最後にファンに向けてのメッセージをお願いします。
僕自身も楽しい撮影だったし、見ている方もすごく楽しみながら松下村塾の塾生たちの歴史を学べる作品になっていると思うので、楽しく見ていただきつつ、SNSとかでも広めていただいて。皆さんに直接パフォーマンスを見ていただける機会ができるように僕たちも頑張っていくので、これからもChoshUの応援をよろしくお願いします!
* * *
眼光鋭いMAROとは対照的に終始笑顔で語ってくれた谷水。パフォーマンス中のキラキラな笑顔を思い浮かべながら読んでもらえたらと思う。
谷水演じるMAROのドキュメンタリーは現在配信中。コミカルなスタジオトークと共に何度も再生してみてほしい。
文:双海しお
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