インタビュー

【戦国炒飯TV】小川史記「世界を狙っていくグループに」――ChoshU特集vol.6

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2020年に放送された「戦国炒飯TV 〜なんとなく歴史が学べる映像〜」では、2021年3月からYouTubeチャンネル シーズン2がスタート。そのトップバッターとして長州藩士によって結成されたアイドルグループ・ChoshUが登場した。

2.5ジゲン!!では、ChoshU特集としてメンバー9人全員にインタビューを実施。今回はBARA(前原一誠)を演じる小川史記を取り上げる。ChoshUやBARAの魅力、パフォーマンスへのこだわりなどを聞いた。

“全力を出すこと”で全てが始まる

――まずは番組への出演が決まった際の心境について教えてください。

幅広い層の方に人気のある番組への出演ということで、本当に嬉しかったですし、この番組を機に色んなことを吸収していけるなって感じたので、とにかく全力で挑もうと思いました。

――ChoshUへの参加が決まった際は、どう思いましたか。

最初に思ったのが「これめちゃくちゃ人気出るんじゃないかな」で、今も変わらずその気持ちです(笑)。他にもたくさん魅力的なグループが番組内にはいますけど、その中でも1番じゃないかなって勝手に思っています!

――小川さん演じるBARAのどんなところに魅力を感じていますか。

オファーを頂いたときに、前原一誠ってどんな人物なのかって調べてみたら、「とにかく人となりが良い」と(吉田)松陰先生が言っていて。学識も才能も特別秀でているわけじゃなくて、普通の人。そういう普通の人って、あんまり興味を惹かれない存在として(周りから)置いていかれちゃうこともあると思うんです。

だけど、それを凌駕する“人となり”というものを前原一誠は持っていたっていうことを知って。彼は相当素敵な方なんだろうなっていうのを感じたので、「僕でいいのかな!?」っていう、良くも悪くも不安と緊張がありましたね。

――その“人となり”の部分をどう表現したのでしょうか。

とにかく“自然体”でいようと。ドキュメンタリーのセリフにも出てくるんですけど、自然体でいようって構えちゃったら、それはもう自然体じゃないじゃないですか(笑)。“自然体でいる”ってセリフにもある通り難しいなって思って。

だから、深く考えないっていうのを一番意識しました。BARAを演じるぞっていうより、人と人との会話をどれだけ自然にできるかっていう部分に重点を置いてやりましたね。

――ちなみに、小川さんご自身の人となりを言葉にすると?

え~なんだろう! 「うるさい…」ですかね(笑)。

でも僕の場合は、自分がどうこうというよりも、周りに恵まれていますね。これまでの人生で出会った人との環境や関わってきた人たちのおかげで、今の自分があるなって思っています。

だから自分の持って生まれたものっていうより、周りのおかげっていう部分が大きいですね。

――BARAはS.Y.Moushiから人となりがスペシャルだと評されていましたが、小川さんにとっては“人との繋がり”がスペシャルな部分となるんですね。

そうですね。人との繋がりを大事にしたいって思ってやっているので、そこは小川史記のスペシャルかもしれないです!

――S.Y.Moushiからは“志”を託される場面もありますね。小川さんにとって譲れない“志”を教えてください。

全力を出すことです。当たり前のことなんですけど、この当たり前を忘れずにしっかり持つことが、僕の譲れない“志”ですね。

――その志を持つようになったきっかけがあったのでしょうか。

ダンスを始めた頃に、ダンスの先生から「まず本気で踊れ」って教わって、その中で得るものがすごく多かったんです。その考え方って、ダンスだけじゃなくて全てのことに通ずるんじゃないかなって思うので、どんな仕事でも場面でも全力をまず出して、それで足りない部分があれば足していけばいいし、やりすぎちゃったなって思えば引いていけばいいので。

まずは全力でやらないと何も始まらないなってダンスを習ったときに学んだので、それを今も大事にしています。

BARAの言葉は「ストンと落ちてきた」

――ChoshUはパフォーマンスも魅力的です。楽曲「Make you 崛起」を初めて聴いた際の印象を教えてください。

「斬首」とか「死罪」とか、歌詞の内容はめちゃくちゃハードなことを言っているのに、あれだけポップな曲調に乗せるとあんなにかわいい曲になるんだなって(笑)。楽曲の強さを感じましたね。

――パフォーマンスで注目してほしいところはどこでしょうか。

僕はずっとダンスをやってきたので、パフォーマンスという部分ではすごく自信があります! なのでBARAの見どころは、もう最初から最後まで「全部観ていてくれよ!」っていう感じです!それに9人が構成で魅せる“グループ感”にも注目してほしいですね。

あとPV風のアドリブソロカットも収録したんですが、そのときはテンションが上がり過ぎて結構踊っていますね。フルで撮ったんですが、踊った部分がどれくらい使われているのかと僕も配信が楽しみでした。

――ソロカット収録時は、カメラの後ろにメンバーの皆さんがいらっしゃったそうですね。

そうなんですよ、もう皆で煽って煽って、って感じで。「ウェーイ!」「フー!」みたいな感じで、ずっと盛り上げてくれていました(笑)。おかげで僕の気持ちも盛り上がりました!

――すごく楽しそうな雰囲気ですね。素敵なメンバーが揃っているChoshUですが、小川さんの推しメンは誰ですか?

自分も入れていいですか? それならもう、BARA一択ですね(笑)。

――即答でしたね(笑)。

BARAを置いておくなら、ARI(演:星元裕月)が推しですね。見た目もそうですし、パフォーマンスをしても群を抜いて“天性のアイドル”みたいなものを感じて、9人の中でも圧倒的に「アイドルだな~!」っていうのを感じました。見せ方がもうすごかったです。

もちろん収録の合間に皆で話しているときは普通なんですけど、ソロカットの収録に入った瞬間のARIのスイッチの入れ方がヤバすぎて! 「そんな表情しちゃう!?」って見入っちゃって、ARIが推しになりましたね。

――アイドルグループではよくキャラ担当の割振りがありますが、ChoshUでBARAは“何担当”でしょうか。

良くも悪くも器用で、そこそこできちゃう感じかなって思うので…。なんですかね? 優等生担当? でもそれだと学識も才能もないっていうのじゃなくなっちゃいますね。やっぱり根っからの人の良さというか、明るさというか、そういうところが持ち味だと思うので“陽キャ担当”みたいな感じですかね。

――そういったBARAのキャラクター性は小川さん自身と通じる部分はありますか。

収録していて、BARAが発する言葉ってどれもストンと自分の中に落ちてきて。なので演じていて、あんまり違和感とかはなかったんですね。なのでもしかしたら、共通する部分は結構あるのかもしれないです。

前原一誠の生涯を見ても、人情に篤いエピソードとかは自分に似ている部分でもあったので、役をつくる上でも理解できない苦労みたいなものはなかったですね。

「戦国炒飯TV」で3役、学びと刺激に

――普段の役作りで大切にしていることを教えてください。

僕はまだ芝居の経験値がそう多くなくて、最初は何も考えずにお仕事として取り組んでいたんです。だけど以前、出演舞台の演出家さんに厳しい言葉をいただいて。「嘘をつくな」と。

それがすごく心に刺さって、そこからお芝居の仕事の際には、もちろん“演じる”は演じるんですけど、嘘があったらいけないなって気持ちで向き合うようになりました。なので、それ以降は嘘のない役作りを心掛けています。

――では今回、「戦国炒飯TV」に出演したことで得たものはありましたか。

周りの方々が、自分が想像していたよりもっと高い水準のことをやっていらっしゃって。役作りの仕方一つを取ってもすごく勉強になることが多くて、学びの場でしたね。

ChoshUの収録も、中には演じる人物に関する本を買って読み込んでいらっしゃる方もいて、すごく刺激になりました。

――共演者との雰囲気はいかがでしたか。

一人になる時間がなかったかもしれない。空き時間も誰かといましたし、お弁当も皆で食べましたし。その日初めて会ったのに、すごくたくさん話せたし、一日ずっと楽しかったですね。(KUICHI役の)池田航さんとは真田パンプキンでも一緒だったので、特に航くんとはよく話していましたね。

――小川さんは真田パンプキンとしてや「戦フリースタイル」のコーナーにも出演されています。真田パンプキンの収録は今から一年近く前だったそうですね。

そうなんですよ。番組でも最初の方に収録したんですが、放送は最後の方でしたね(笑)。「いつ放送されるんだろう」って待っていたんですが、ほぼ一年越しでした。だから、「懐かしい~そういえばこんな感じだったわ」「僕、緊張してるな~」って思いながらオンエアを見ていました(笑)。

――真田パンプキンもファンの間では話題になっていましたが、反響は感じましたか。

放送の度に真田パンプキンがSNSでトレンド入りしていたので、「すごい!」って思ったし、なんか不思議な感覚でしたね。一番面白いなって思ったのは「実在して~」「架空やだ~」っていう感想が多くて。実在していない真田パンプキンならではの反応があって、僕としても不思議な気分になりました(笑)。

――最後に今後の展開を楽しみにしているファンに向けてのメッセージをお願いします。

曲もポップでかわいいですし、振付も真似できるところがあるし、早くライブしたいなって。9人でも話していたんですけど、ファンの皆さんに直接会ってChoshUを見せたいですね。日本だけでなく世界を狙っていくグループになりたいと思っているので(笑)ファンの皆さんも楽しみにしていてほしいです。

――ライブ、できるといいですね!

たくさんグループがいるっていうのも「戦国炒飯TV」の強みだと思うので、ライブしたいですね。ライブができる環境になったら、すぐにでもChoshUで全国各地に飛び回る心の準備はできているので、そういう機会があったらぜひ僕たちに会いに来てください!

* * *

真田パンプキンの霧隠才蔵や「戦フリースタイル」では陶晴賢としても出演している小川。爽やかな笑顔でChoshUをはじめ「戦国炒飯TV」への想いを語ってくれた。インタビューを読んで改めて見直してみると、また新たな発見があるのではないだろうか。

小川演じるBARAのドキュメンタリーは現在配信中。BARAの“人となり”を感じながら改めて再生してもらいたい。

文:双海しお

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公演情報

番組名

「戦国炒飯TV」

オフィシャルサイト

http://sengokuchahantv.com

オフィシャルTwitter

https://twitter.com/sengokuchahanTV

YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCw_xrcNi6xHt_8nYAX0Sqcg

スタッフ

全体構成:酒井健作
コンセプトデザイン:ニイルセン
脚本:安部裕之、熊本浩武、土屋亮一
監督:住田崇

制作プロダクション:ディアステージ
制作協力:TIA・スマイトピクチャーズ
音楽制作:キングレコード
企画・製作:「戦国炒飯TV」推進委員会

(C)2020 戦国炒飯TV

WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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