2021年1月6日(水)に幕を開ける舞台『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O(オー)』。杉基イクラによるクイズ漫画の舞台化作品で、本作はシリーズ3作目となる。
競技クイズに情熱を傾ける高校生たちの青春を描いた同舞台は、役者たちによる“脚本なしのガチクイズバトル”が繰り広げられることでも話題に。
2.5ジゲン!!では、シリーズ3作連続主演の越山識役・西井幸人と、本作よりオリジナルキャラクター・アキト役として参加する佐奈宏紀にインタビューを行った。
競技クイズの魅力や本作の見どころの他、取材当日が初対面であった2人が予告なく実施したクイズバトルを通して仲を深めていく様子をお届けする。
もくじ
インタビュー中にクイズ出題! 二人の反応は?
ーー早速ですが、クイズです。
西井・佐奈:えっ、クイズ!?
ーー問題です。なぜ山に…
西井:はい! ジョージ・マロリー!
佐奈:わっ、早い!
(※Q.「なぜ山に登るのか」という問いに「そこに山があるから」と答えたことで知られるイギリスの登山家は誰でしょう。 A.ジョージ・マロリー)
ーー正解です! これまで主演されてきた西井さんにアドバンテージがあるベタ問題でしたね。
西井:クイズによく出る問題で「ベタ問」っていうのがあるんです。これはもう覚えるしかないやつ。
佐奈:そうだ、原作で見たやつだ。ベタ問、めっちゃ勉強しなきゃ…。
ーー問題です。長期に渡る海上勤務で曜日感覚を失わないために、海上自衛隊が毎週金曜日に食べていると言われ…
佐奈:はい、カレーライス! やった嬉しい、これ知ってた! よし、何か風向きが変わってきたぞ…。
ーー問題です。二代目松本白鸚を父に持ち、「マスカレードホテル」「アナと雪の女王」「告…
西井:はい! 松たか子さん!
佐奈:ああー! 分かっていたのに早押しで押し負けるってすごく悔しい…。
西井:でもね、答えが分かる確定ポイントの前に押すと間違えやすいから注意なんです。舞台だとバツのマスクを着けさせられて、3回誤答で失格。
佐奈:3回バツ…つまり「ナナマルサンバツ」だ!
ーータイトルが出たところでインタビューに移りますね(笑)。まずは、第3弾となる本作に出演が決まった時のお気持ちを聞かせてください。
西井:とても嬉しかったです。シリーズものでこれだけ長く演じさせていただくことも経験がなかったですし、同じキャストさんたちとスタッフさんでまたやれるんだと。
まだ稽古前ですが、新しいキャストさんもお迎えしてお芝居をするのが今から楽しみで仕方ないです。
佐奈:実は以前から、第1弾に大蔵邦光役で出演していた石田隼くんに「ガチでクイズ勝負する舞台があるんだよ」って聞いていたんです。それで、調べてみたら原作が大人気の漫画とアニメで、舞台もシリーズ化している。その第3弾に出られて本当に嬉しいです。
競技クイズは初めてですし、クイズが得意なわけではありません。でも、そんな僕がガチクイズのコーナーで勝てたとしたらすごく面白いなと思っています。そうだ! そのコーナーで優勝したらご褒美的なものって何かあるんですか?(笑)
西井:今回は分からないけど、ケータリングのご飯の一番いいデザートをもらえたりしました(笑)。
佐奈:俄然やる気が出てきた、ガチで挑んでいきますよ!
インタビュー当日が初対面、それぞれの印象
ーー今日が初対面のお2人。お互いの印象はいかがでしたか。
西井:キャスト発表のときに「どんな方なんだろうなぁ」と思って写真を拝見したら、すごくかわいらしい印象だったので、僕と身長が同じくらいの方なのかなと思っていたんです。でも今回のソロビジュアルを見たら「…あれ?」と。
椅子に座って足を組んでいらしたんですけれど、僕が想像していたのと縮尺が違う…あれっ? 足なっが! って。それで今日、実際にお会いしてみたら、顔ちっさ、背が高いってなりました(笑)。
ここしばらく映像のお仕事が多かったこともあって、若手の方とご一緒するのも久しぶりなんです。元々人見知りはしないタイプなんですけど、こういう状況で人に会うのも久しぶりだからかな。柄にもなくすごくドキドキしながらお会いしました(笑)。
佐奈:僕の西井さんへの第一印象は、さっき写真撮影で体を寄せたときに感じた、体温があったかい…(笑)。温かく包まれて緊張がほぐれていくような…幸せな気持ちになりました。
やっぱり、はじめましてで少し心配だったんですけれど、今こうして落ち着いて話せているのは、西井さんが本当に柔らかくて、優しい人だからじゃないかなって。
でも、今こんなに優しいのに稽古に入ったら「こんな問題も分かんねぇのかよ!」みたいに豹変したらどうしよう!
西井:僕は今のまま!(笑) でも、ガチクイズの稽古の時はみんな部活感が強めで「ウェーイ、正解ー!」みたいにギラついていますよ。ご褒美もあるしね(笑)。
ーーそんな部活感が強めの過去公演での思い出を教えてください。
西井:第1弾の顔合わせのとき、「はい」って、台本と一緒にクイズ1500問が載った問題集を渡されたんですよ。その場の全員、「やばい仕事を受けてしまった」感がいっぱいで…(笑)。
それまでクイズって、“なぞなぞ”みたいなものだと思ってたんです。でも、競技クイズ大会を見に行かせてもらったり、原作を読み込んだり、稽古してみると全く違う。
特に実際の競技クイズ大会は印象的でした。スポーツの大会みたいに声援が飛び交って、でも問題を読んでいるときは場内がシンとして空気が張りつめていて…クイズって熱いんだなって感じました。
台本にあるクイズを丸暗記するのも、良し悪しなんです。確定ポイント前のタイミングでボタンを押してしまうと、リアルなクイズの芝居にはならない。
芝居として表現する緊張感のあるクイズの答え方…その感覚が身についたかなと思ったところで第1弾が終わったので、第2弾ではより高いレベルでスタートが切れました。
原作のキャラクターたちがそうであるように、僕たちも成長している。第2弾では、その“成長”を大きく感じたのが印象的です。
佐奈宏紀、ポイントは「クイズへの熱量と思い」
ーーアキトは今回が初登場のオリジナルキャラです。どのような人物なのでしょうか。
佐奈:脚本を読んでまず思ったのは、クイズ愛がすごい。
原作に出てこないオリジナルキャラクターなので、脚本・演出の大歳倫弘さんが「自由にキャラクターを作っていっていいよ」と僕に委ねてくださいました。
アキトのクイズへの熱量と思いが、今回の作品で重要なポイントになってきます。そのために僕は、アキトの思いをお客様にどう伝えるかという点を頑張りたいと思っています。
ーーこの作品に出演が決まってから、日々の中でもクイズを意識するようになりましたか。
佐奈:やっぱり、クイズをもっと知ろうという意識が強くなりました。ついこの前も家でクイズ番組を見ていたんですが、でもね、問題がハイレベルすぎたのかなぁ、一問も分からなくてすごく悔しかったです。
QuizKnock(クイズノック)さんのYouTubeが大好きでよく見ているので、クイズに対してまっさらの状態ではないと思っているんです。でも勝負の形でやってみたらやっぱり違いましたね。さっきみたいに、知っているのに押し遅れたとかそういうのもあるし。
西井:でもね、クイズって技術もあるけど、結局は知識量だと思うんです。さっき「カレーライス」って佐奈さんが答えたでしょう。あれ、僕は知らなかった。
この舞台をやりながら知識は増えていって、そのことで、日常の中で不思議に思っていた現象が「あっ、そうなんだ!」って分かったりもします。
僕の演じる越山識は、小さい頃から図書館に入り浸りの本の虫で、知識量が膨大な人物です。その知識量を深見真理に買われてクイズ研究会に誘われ、この物語は始まります。
読ませ押し、押し込み、想像力を鍛える、確定ポイントを知る…クイズにはいろいろなテクニックがあるけれど、やっぱり知識量が多い人が強いです。
佐奈:いっぱい勉強しなきゃなあ!(笑)
西井幸人、クイズの魅力は「誰でも楽しめる」
ーーはい、ここで問題です。その形がキャベツに似ていることから「クリーム入りのキャベツ」という意味のある…
佐奈:はい、シュークリーム!
西井:わー! 押し負けた!悔しい、机だけど連打しなきゃ!
ーーサービス問題。名セリフクイズです。枢やな原作「黒執事」に登場するキャラクター、セバスチャン・ミカエリスの…
西井:はい! あ、待って待って。どれだ、ちょっと早まっちゃった…「イエス、マイロード」!
ーーもありますが、「あくまで…
西井:うわー!「執事ですから」だ! 危ない、これお手付きありだったらバツついちゃってる!
佐奈:なるほど。これがフライングか…確定ポイントって大事なんですね。かと言って最後まで問題を聞いていたら押し負けちゃう。競技クイズ、面白い!
ーー名セリフクイズです。許斐剛原作「テニスの王子様」に登場する海堂薫の名セリフ、「海堂薫を…
佐奈:「なめんじゃねえ!」これが読ませ押し! よっしゃ、これは答えられなきゃだ!
ーー太宰治の小説「ダス・ゲマイネ」にも出てくる「ナポリを見てから死ね!」。このナポリは、どの国…
西井:イタリア!
佐奈:ああーっ!
ーー杉基イクラ原作、大人気クイズ漫画「ナナマル サンバツ」。このたび大団円として刊行された最終巻は、何巻…
佐奈:はい20巻!
西井:あーっ押し負け! これ僕が答えられないのダメでしょ!(笑)
ーーここでクイズは終了です! 合計8問、4対4で引き分けでした。実際にクイズ勝負をしていただいたのですが、改めてクイズの面白さは何でしょうか?
西井:クイズって、小さなお子さんからお年寄りまで誰でも楽しめるものですよね。飲み会とかちょっとした集まりでやっても盛り上がれるし、今みたいに、いつでもどこでも誰とでも楽しめる。
僕は今、初対面の佐奈さんとクイズで戦って、ほんの数問ですごく熱くなれたし楽しかったし、先に答えられてしまったり、僕の知らないことを佐奈さんが知っていたりするとものすごく悔しかったです。
クイズって本当に奥が深くて、知識、運、心理…そういうものを磨いて磨いて競っていく、それが競技クイズの面白さであり、クイズそのものの面白さだと思います。
佐奈:テレビでクイズ番組を見ているだけだと、「へえ~そうなんだ」と思ってしまうだけなことが多いように感じていました。
だから、クイズというものを少し遠い存在に考えてしまっていたけれど、今日実際にこうやって西井さんと競ってみて、実は身近な存在なんだなって実感しました。気軽に誰でも楽しめるものなんですよね。
今日みたいに1対1でも楽しいし、チーム戦になったらもっと戦略とかもあるだろうし、稽古と本番がもっと楽しみになってきました。
意気込み、ファンへのメッセージ
ーー最後に意気込みとメッセージをお願いします。
佐奈:稽古に入るまで、台本も頭に入れながらクイズもしっかり勉強しようと強く思いました(笑)。
僕の演じるアキトは、今回の話の中だけではなく舞台『ナナマル サンバツ』という作品の中で、多くの人に大きな影響を与える本当に大事な役割を持つ人物です。クライマックスを最高の形で迎えられるようにしっかりと役を作って、アキトのクイズ熱を伝えられるようにしていきたいです。
西井:第3弾、新しいキャストの方々が加わって、新しい環境になります。お馴染みのメンバーによる各高校のチームワーク、そしてカンパニーとしてのチームワークがしっかりできていますので、佐奈さんをはじめとした新キャストの皆さんは、安心してこの船に乗っていただけたらと思っています。
役としても人間としても積み上げてきた信頼感や絆があるので、それをお芝居としてしっかりと出していきたいです。ぜひ舞台『ナナマル サンバツ』第3弾、楽しみにしていてください!
撮影:ケイヒカル
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【応募期間】
2020年12月10日〜2020年12月16日正午
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— 2.5ジゲン!! (@25jigen_news) December 10, 2020
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