インタビュー

音を感じながら、色鮮やかに“踊る”作品を。高野洸&荒木宏文が「KING OF DANCE」に込める熱い思い

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2020年4月から始動するドラマ&舞台連動プロジェクト「KING OF DANCE」。全国屈指のダンサーたちがNo.1の座をかけてしのぎを削るダンスストーリーを、実力派人気俳優たちが演じるとあって話題を集めている作品だ。

今回は、本作に主人公・高山空役で出演する高野洸、振付師・時本修武役で出演する荒木宏文にインタビューをおこなった。“ダンス”をテーマにした本作に、どんな思いを抱いて挑んでいるのか。その胸のうちを語ってもらった。

ダンサーとして、振付師として。身近な“ダンス”だからこそ生まれる難しさ

――今作のテーマは“ダンス”になりますね。ダンスはもちろん、これまでお芝居や歌などを通じて表現者として活躍されているおふたりですが、あえてこの“ダンス”にスポットを当てている本作への出演が決まったときはどう思われましたか?

高野洸(高山空役):これまでJ-POPにあわせた振付というのは長くやってきましたけど、ストリートダンスでコンテストの優勝を目指すという内容には、ちょっとビクビクしていました。

(作中での)ダンスがガチなので、本当に日本トップレベルって思ってもらえるようなダンスじゃないといけないと思うし、ダンスをやっている人が観ても「すごい」って思ってもらえるものじゃないといけない。

そういうプレッシャーはありました。でもダンスを題材にしている作品というのは、純粋に楽しそうだなと。

荒木宏文(時本修武役):僕はHIPHOPであったりR&Bであったりレゲエであったり、ブラック・ミュージックというジャンルがもともと好きで。

そのジャンルってダンスと音楽とファッションがひっくるめられてカルチャーになっているものなので、そういう意味ではダンスというものもすごく好き。だからこの作品で、ダンスに触れられるっていうのはすごく嬉しかったですね。

ただ出演を引き受けられた理由としては、僕は振付師役で踊らない役、というのが前提にあったので参加できたという感じです。もし、僕が(ダンスの)プレーヤーでの出演だったら、ダンスが好きだからこそ断っていたかもしれません。

――そうなんですね。荒木さんもいろんな作品でダンスを披露されていますが、それとはまた違うんでしょうか。

荒木:そうですね、この作品は踊れる人でやるべきだと思うんです。僕はミュージカルとかで踊ったりもしますけど、“踊る”のと“動く”のってちょっと違うんですよ。

僕は振付師の方が付けてくださった振りを“動く”ことはやれてるんですけど、“踊る”ということが出来ているという認識がないんです。あくまで“動け”ているだけっていうのが、自分としての評価です。

――振付師という役どころだったことが大きいんですね。

荒木:そうなんですよ。この役柄だからこそ参加できたので、その形で呼んでいただけてとてもありがたかったですね。

ダンスシーンを際立たせるために。立場の違う2人が見ている、それぞれの景色

――ドラマの撮影が進んでいくなかで、実際に振付師という立場に触れてみていかがですか?

荒木:振付師としてっていうのは、リアルを知っているので結構難しいという印象です。話が進んでいくなかで、ダンサーの子たちってブレることができないじゃないですか。

でも映像を撮っていくうえで、話ごとに求められている部分だったり観せたいものだったりって違うんですね。その違っているものをどう帳尻を合わせてみせていくか。求められているものをどう調整して成立させるかっていうときに、変化していいのはダンサーの周りにいる人たちだと思うんです。

だから振付師役というポジションだからこそ、キャラからちょっとブレても成立させられるので、役者の役割として監督が求めている画を成立させるためのフォローをしている感じです。

振付師というところを掘り下げたり、ブレないように作り上げたりっていうことよりは、役者として自分の置かれている立場を理解して、そこに応えていけるように専念しているという部分のほうが割合としては占めていますね。

――作品の調整役という立場も担っているんですね。

一方で、高野さんの演じる高山空は主人公としてブレられない役どころではないかと思います。トラウマを抱えていて、苦しいところからスタートする役かと思いますが、役に対してはどんな思いを持っていらっしゃいますか?

高野:他の人の台詞で「(空は)織物職人の息子だから」っていう台詞があったり、繊細なダンスを踊るという設定があったり。最終的にはそういうダンスになるようにやっていきたいと思っています。

「Drawing Back」というチーム自体いろんなジャンルのダンスをやるので、いろんなダンスに柔軟に対応できるようにしたいと思いました。ただ上手いだけじゃなくって、ダンスを間違える素振りだったり、相手が持ってきたダンスのジャンルに対して僕らのチームが同じジャンルで受けて立つこともあったりするので。

やっぱ、いろんなジャンルが出来るようになりたいし、本当にダンスコンテストで勝ち上がるようなチームのメンバーとして、もっともっとガチでやらないとな、と思いました。

――ダンスのシーンは見応えがありそうですね。今作はドラマ・舞台とありますが、観せ方などで変化をつけたいと思っていること、意識していることなどありますか?

荒木:変化は狙ってはつけないと思います。が、確実に変化は生まれます。というのも、ドラマは吉谷(光太郎)さんの脚本を3人の監督が受け取って噛み砕いて、話ごとに観せたい映像を作り上げていく。

一方で舞台は脚本も演出も吉谷さんになるので、吉谷さんが書きながら思い描いていたものが表現されると思います。舵取りの方が変わることによって変化は生まれるはずです。

ただ気持ちの持ち方という面でいえば、変化はダンスのシーンに生まれてくるのかなと思いますね。ダンスに関しては、僕は踊っていないので洸が答えますね(笑)。

高野:きれいなパスをありがとうございます(笑)。舞台はとにかく大きく踊ることを意識したいし、それが大事だと思っています。

ドラマはアングルがいろいろ変わるのでもちろん引きのアングルでは大きく踊ることも大事だと思うんですが、ドラマでは表情がやっぱり大事かな、と。その代わり舞台では、大きく観せたり緩急をつけたりすることが大事なのかなと思いますね。

荒木:ミスできないしね。

高野:ミスできないですね。ドラマはテイクがありますけど、舞台はないですからね。

荒木:「すげぇ息合ってる!」っていう台詞があったとしたら、ちゃんと息合ってないといけないですからね。

高野:そうですよね。

荒木:「すげぇ息合ってる……ように見えた」みたいなことになるから。舞台で失敗すると。

高野:たしかに(笑)。舞台は“生”っていう要素がやっぱり大きいですね。ドラマはいろんな人が作り込んでガチガチに固めた状態でのパフォーマンス。でも舞台は何が起こるかわかんないですからね。

“動く”ではない“踊る”作品に。ダンスそのものが放つ色のグラデーション

――舞台を観れば、先ほど荒木さんがおっしゃった “動く”と“踊る”の違いも感じられるということですね。

荒木:わかるわかる、絶対わかる(力強く)。僕は“動く”側の人間なんで、“踊る”側の人間に絶対的な憧れを持ってるんです。

僕が思っているのは、付けられた振りを音を聞きながらそれに合わせて動くことが出来る人。これが“動く”人だと思うんです。

踊れる人は、付けられた振りを消化し自分のものにし、音を感じながらその音に合わせた表現を出来る人。これが“踊る”なんです。

――舞台では、劇場でその違いを……

荒木:感じられると思います。(ダンサー役のダンスは)付けられた振り以外での表現が全部つながっている感じ。それはドラマで撮影している映像を観ていても思いますね。落とし込み方が全然違うというか、馴染み方が全然違う。

“動く”人は、付けられた形を成立させるために一生懸命やってますし、できてると思うんです。でも、“色”っていうものに関しては鮮やかにはならないなぁって思うんです。

でも、ダンサーの子たちは色鮮やかになる。1曲を通して、ひとつの作品になる。舞台ではカット割りなしで一連のシーンを生で観続けることができる分、よりその色のグラデーションを感じられるんじゃないかなって思います。

――実際にダンサーとして出演される高野さんは、同じダンサー役のキャストさんに対してなにか感じる部分はありますか?

高野:めちゃくちゃ日々刺激を受けています! リハ初日からそうだったんですけど、みんな本当にダンスが大好きで。撮影中も、大変なスケジュールなのに休憩中にもセットの鏡見ながら踊ったりしてるんですよ。

そういう姿を見ると「かっこいいなあ」って思います。同時に、練習中に異次元な動きをしたりするんで、それを見て「負けてられないな」って思いますね。

荒木:それ見て洸も練習してますけどね(笑)。

高野:全然できないんですけどね(笑)。

――荒木さんから見て、ダンサー役の皆さんはいかがですか?

荒木:ダンサーって無条件で尊敬してる職業の方なので、本当すごいです。

周りは“ストイック”っていう言葉を使うと思うんですけど、本人たちにその自覚がないんですよね。「単純に好きだからやっちゃうんだよ」っていう勢いでやっている方が多いので、ストレスなくそこまでやり続けられるってすごいな、と。

――そういうタイプの方が多く集まっている作品なんですね。

荒木:そうですね、みんな当たり前にやっていて。本当に“バカ”がつくくらいです(笑)。

高野:(笑)。

――それだけ熱のある作品、完成がすごく楽しみです。最後に、作品を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

荒木:すごく観やすい作品だと思います。さっきも言ったように、ダンサーの人たちって真っ直ぐな人たちが多いので、そんな人たちが多いダンスというジャンルをテーマにしている作品だからこそ、お話自体もすごく真っ直ぐでストレートに伝わってくるものがあると思います。

色々なことに振り回されて頭を抱えたりすることも多いこの時代。この作品を観ることによって、なにかスッキリできるというか、1週間のイライラをこのドラマや舞台で発散してもらえたらありがたいなと思います。

高野:ダンスが題材の作品は珍しいですし、ダンスバトルシーンの撮影をしていてもたくさんの新しい試みがつまっているなって感じています。

新鮮なエンターテインメントを体感してもらえると思います。僕も期待していて完成が楽しみなので、残りの撮影・舞台と、素晴らしいチームの一員として頑張っていきたいと思います。

「KING OF DANCE」には、ドラマ・舞台ともに並々ならぬ熱量が詰まっているようだ。インタビューの言葉ひとつひとつから、彼らのこの作品へかける、そしてダンスに注ぐ情熱が感じられた。

2人以外にも、生粋のダンサーたちが多く名を連ねる本作。彼らはドラマ・舞台と、それぞれどんな色のダンスを創り出していくのか。2020年4月からのドラマ、7月~8月に上演される舞台と、2020年注目作品のひとつとして見逃せない。

スタイリング:袴田知世枝
ヘア&メイク:水野みゆき
撮影:ケイヒカル

抽選で2名様に高野洸さん&荒木宏文さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント

【応募期間】
2020年4月1日(水)〜2020年4月15日(水)正午
※必ずTwitterキャンペーン応募規約をよくお読みいただき、同意のうえご応募ください。

【応募方法】
STEP 1. 2.5ジゲン!!のTwitterアカウント(@25jigen_news)をフォロー
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公演情報

公演タイトル

舞台「KING OF DANCE」

公演日程

【大阪公演】2020年7月16日(木)~7月19日(日)(全6回)
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

【東京公演】2020年7月23日(木)~8月2日(日)(全16回)
ヒューリックホール東京

【愛知公演】2020年8月8日(土)~8月9日(日) (全3回)
名古屋市公会堂

脚本・演出

吉谷光太郎

振付監修

PURI(WILDLIFE WORKS)

出演

高野洸、和田雅成、丘山晴己、蒼木陣、丞威、福澤侑

楢木和也、辻諒/SETO
荒木宏文

仲田祥司、五十嵐胤人、本間勇二ロイド、宮島亮

公式ホームページ

https://king-of-dance.com/

公式 Twitter

@kodproject

公式インスタグラム

@kodproject

製作・著作

「KING OF DANCE」製作委員会

ドラマ「KING OF DANCE」 概要

2020年4月クール読売テレビ、中京テレビ、BS日テレ他
現在福岡放送 毎週土曜深夜01:30~放送中
※上記以外の放送局・配信先は公式HPへ

脚本

吉谷光太郎

監督

松永洋一、土屋隆俊、林雅貴

振付監修

PURI(WILDLIFE WORKS)

出演

高野洸、和田雅成、丘山晴己、蒼木陣、丞威、福澤侑
本田礼生、眞嶋秀斗、滝澤諒、野島良太、RYUICHI
和田琢磨、バッファロー吾郎A、DJ KOO/荒木宏文

(c)2020「KING OF DANCE」 製作委員会

※「辻」は二点しんにょうが正しい表記となります

WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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