インタビュー

「何も考えずに楽しんで欲しい!」昭和テイストのはちゃめちゃコメディ「劇場版『パタリロ!』」加藤諒インタビュー

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2019年6月28日(金)、全国の劇場にて「劇場版『パタリロ!』」が上映される。

昭和に原作の連載が開始され、平成に舞台化、そして令和に映画化となったこの作品、どのようなものになったのか。主演の加藤諒にインタビューをおこなった。

――「劇場版『パタリロ!』」早速拝見しました。舞台化された作品をどのように映像化するのだろうと思っていたのですが、とても舞台の「生」感のある映画だと感じました。

加藤諒(パタリロ役):そうですね、「初演の舞台を映画化しました」というイメージです。「映画になったからお芝居を変える」というのもなく、舞台で築き上げたものを映画にするというコンセプトでみんなで作り上げました。

舞台感を残しつつ、映画ならではの七変化やCG、そういうものを映画的表現として使って完成したのですが、ちゃんと映画と舞台の間の作品としてできあがったなぁと思っています。

舞台は席が限られていますよね。けれども映画は全国各地の劇場で上映していただけるので、舞台を観られなかった人たちにも見てもらえたら嬉しいです。

――原作や舞台もそうなのですが、今回の映画、パロディやお遊び的な要素も満載でしたね。

本当にたくさんの要素があります。演技の方向性もそのたびに、渡哲也さんを意識したり、寺山修二さん的な空気を意識したりもしています。

パロディも、はっきりそれだとは分かりにくいかもしれないのですが、アニメ、ドラマ、映画など、さまざまな作品のお遊びが散りばめられているので、探しながら楽しんでもらえると嬉しいです。

監督の小林顕作さんが「見るたびに笑う所が違うね」と言っていました。何度も見てそのたびに新しい発見がある、違う場所で笑えるのは舞台と同じですね。

そして見終わった後に「――何だったんだろう」と思うような(笑)。

――舞台で使われていたお馴染みのナンバーもたくさん出ていましたね。ご自身でお気に入りの曲はどれですか?

僕が『パタリロ!』シリーズで初めてソロで歌った「シラナイセカイ」という曲ですね。

ちょっとロックでかっこよくて、僕が好きな映画「ロッキーホラーショー」的な要素もあります。

タマネギ部隊は舞台のたびに新曲があって映画でも新曲を作ってもらって! 僕もやっとソロ曲を作ってもらいました(笑)。

――だいぶ自由でハチャメチャに楽しい映画でしたが、お客様にはどんな風に観ていただきたいですか?

この作品、実は全部アフレコなんですよ。

アフレコの口がズレているとか、細かい所まで拾って楽しめる箇所がたくさんあります。ダンスの振り付けがちょっとズレているとか、それもそのままにしています。

だから突っ込みながら見ていただけると嬉しいですね、応援上映のような。

マライヒが出てきたら「可愛い~」、バンコランといい感じになったらピンクのライトをつけて「おぅ~」と(笑)。

曲も耳に残るものが多いので、みんなで歌いながらわいわい見たりするイベントがあるといいなぁ、と思っています。

――どんな時に、どんな人におすすめできる作品だと言えるでしょうか。

何も考えなくても見られる作品になっています。

もし友達に「諒くん、何も考えずに楽しめる作品無い?」って聞かれたら、僕は『パタリロ!』をおすすめしたいです。

何も考えなくても楽しめますし、元気がもらえますし、見終わった後に「……なんじゃこりゃ」っていう。

周りの人や一緒に行った人と「何だったんだろうね」って話をしながら帰ってくださったら嬉しいです。

ミーちゃん先生(原作者・魔夜峰央)が「綺麗なシャンデリアの下にちゃぶ台があるような作品になったな」って言ってました。

――観終わった今、そのお言葉の意味がとても分かります。

そうですよね!(笑)。

昭和の人たちは懐かしいと思われるでしょうし、若い子たちは「昭和」ってこういう時代だったんだと思うでしょうし、『パタリロ!』という作品を分かって頂けるでしょうし、そこから漫画に興味を持って下さって、漫画を読んで下さったらいいなと思います。

僕は「この内容のものを、昭和時代は小学生たちがアニメタイムで見ていたんだ」って衝撃的でした。

平成に舞台化された「昭和テイスト」のこの作品を令和で上映して、若い子たちがどういう反応をするのかが楽しみです。

――映画を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

原作は本当に長く愛されている作品です。

僕も2016年から3年がかり、こんなに長く同じ役を演じさせていただくことは今までに無く、とても愛がこもっているので僕の愛を受け取っていただけたら嬉しいです。

ぜひ4~5人で見てわいわい言いながら帰ってもらえたらと思います。

「劇場版『パタリロ!』」は2019年6月28日(金)から全国の劇場にて上映される。

耽美、ギャグ、SF、アクション、さまざまな要素が詰まったこの作品、ぜひ舞台を見るように何度も見て、そのたびに違う発見を楽しんでほしい。

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WRITER

広瀬有希
							広瀬有希
						

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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