1991年5月6日生まれの俳優、河原田巧也。
今年29歳を迎える彼の誕生日を記念して、2.5ジゲン!!では「河原田巧也が演じた中で一番好きなキャラクター」についてアンケート調査を行った。
2.5次元ファンそれぞれが選ぶ「河原田巧也のベストキャラ」はどの役なのだろうか? 寄せられたコメント(抜粋)を基に紹介していこう。
※いただいたコメントについては文意を損なわない範囲で一部省略、誤字等の編集をしております。
泉田塔一郎|舞台『弱虫ペダル』
新インターハイ篇FINAL
本日大千秋楽です。ラストラン、いってきます。 pic.twitter.com/5QA4fq3OMd
— 河原田巧也 (@takuminari) February 29, 2020
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2008年の俳優デビュー以来、さまざまな役柄を演じてきた河原田。今回のアンケートにも、たくさんの役柄へのコメントが寄せられた。
中でもファンからのコメントが多かったキャラクターが2人いる。そのうちの1人が、舞台『弱虫ペダル』こと「ペダステ」の泉田塔一郎だ。
まずは実際に届いたコメント(この役柄をベストキャラに選んだ理由)を抜粋してご紹介したい。
好きになった作品で思い入れがある。長い作品通して、新開さん好きすぎる後輩から、最強のキャプテンへの変化が素晴らしかった。そして、走りが強く熱く美しい。
「ペダステ」をずっと続けるうちに、後輩から先輩になり、全てを背負って走りきるという、キャラと作品と本人がどんどんリンクして共に成長した役だから。
チームを引っ張っていく役柄とリンクして、舞台を引っ張っていっている感じが伝わり、この舞台になくてはならない存在だと思います
「河原田くんが胸を張って演じた」と特に感じた役だったので
舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇FINAL
大千秋楽を終えました!ペダステに出会えて幸せだった。
最高のティームだったよ。ありがとう。泉田塔一郎。
7年間ありがとうございました! pic.twitter.com/I1qfewyVfs
— 河原田巧也 (@takuminari) February 29, 2020
「ペダステ」は、ロードレース(競技自転車)にかける高校生たちを描く物語。河原田が演じる泉田塔一郎は、「王者」と呼ばれる強豪・箱根学園に属する選手だ。
初登場時は2年生であり、先輩たちの背中を必死に追いかけていた泉田。物語の展開とともに成長し、3年生に進級してからはキャプテンを務める。
最高学年として、そしてチームを率いる者として、2年生時の無邪気さを脱ぎ捨てたキャプテン・泉田の姿は、痛いほどに凛として美しい。
そんな泉田の生き様を、変化した部分・しない部分の両方を通じて、河原田は見事に演じきってくれた。
山崎烝|ミュージカル『薄桜鬼』
明日も薄桜鬼 土方副長篇
よろしく。 pic.twitter.com/WrPPHLgBPY
— 河原田巧也 (@takuminari) October 2, 2013
今回のアンケートで多くのコメントを集めたもう1人のキャラクターが、ミュージカル『薄桜鬼』こと「薄ミュ」の山崎烝である。
こちらも、ファンからのコメントを見ていこう。
薄桜鬼の山崎烝がそのままアニメの世界から飛び出しきたようなくらいそっくりでその役柄が好きだったから。
普段明るいキャラクターが多い印象の中、クールでかっこよかったです。
アニメ等で出来上がったキャラクターそのものが舞台にいたから。
好きになった作品。黒装束から見える目が美しかった。土方など、局長への忠誠と行動が、とても似合っていた。忍者ぽい殺陣が美しかった。もっと見たかった…
河原田さんを知り、好きになったきっかけの作品です!
なにより殺陣の美しさがとても印象的で目を奪われました。
刀を逆手にもった殺陣、そこからの華麗な刀さばき、姿勢を低くした走り方、忍らしい俊敏な動き。
コミカルなシーンのおちゃめなかわいらしい姿とのギャップも最高でした!
HAKU-MYU LIVEの稽古、明日再開します。
本番まで後3日!! pic.twitter.com/vC3L2xdOzq
— 河原田巧也 (@takuminari) January 1, 2014
女性向け恋愛シミュレーションゲーム『薄桜鬼』を原作とする、この作品。ミュージカルとしても2012年から続く長編シリーズであり、熱狂的なファンも多い。
河原田が出演したのは『土方歳三篇(2013年)』『HAKU-MYU LIVE(2014年)』の2作のみだが、観客には鮮烈な印象を残したようだ。
山崎烝は新選組において「諸士調役兼監察」という役割を担う人物だ。
「諸士調役兼監察」は、新選組の内部・外部の情報を探る諜報活動のプロであったと言われている。わかりやすく言えば「忍」や「スパイ」のイメージに近い。
『薄桜鬼』では、新選組を影から支える冷静沈着な人物として描かれている。河原田のファンにとって、「テニミュ」の遠山金太郎や「ペダステ」の泉田塔一郎とはまた異なる魅力を堪能できるキャラクターとなった。
今回のアンケートでは、この2人のキャラクターがとくに多くのコメントを集めた。
もちろん、他にもたくさんの役に熱いコメントが寄せられている。
遠山金太郎|ミュージカル『テニスの王子様』
・初めてたーくん(河原田)を知ったのが、「テニミュ」の金ちゃんでした。表情がくるくる変わるところや、太陽みたいに明るく場を盛り上げるところが、まさにぴったりだと思いました。
・ひとめぼれしました!
・金ちゃんは元々原作で好きなキャラだった。理想の具現化がたーくんで、そこから観劇するようになった。
フィニアン|ミュージカル「黒執事」
サーカス編の時の、あのダメダメ感と闘いの時の雰囲気の変わり方がフィニアンそのものでした
花沢輝気|舞台『モブサイコ100』
思い入れのある舞台なので
日番谷冬獅郎|新生 ROCK MUSICAL BLEACH REprise
急遽代役として立った役だったけど、短い稽古期間とは思えない仕上がりでそこに日番谷さんがいました。
ミートマーケット・ジョー|劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『Pirates of the Frontier』
頭のおかしい海賊という感じがとても出ていたから
池上新太郎|舞台「武士百虎〜もののふ白き虎〜」
私が舞台にハマりたての頃、河原田さんの存在は「テニミュ」で知っていたものの他の俳優さん目当てでなんとなく観た作品なのですが、みなさん素晴らしく、何度も何度も見返すほどに泣けてくる作品で、実際にあったことを一人ひとりが重く受け止め演技をしていて、今でも深く記憶に残っている役であり作品だからです。
塚谷伊吹|ピウス企画「ヒューマンエラー」
人間に忠実なアンドロイドに心が芽生えて葛藤しはじめる、その感情の機微が愛おしくて最高でした!
大和武蔵|HUNGRY 〜伝説との距離〜
まず作品がとても面白かったし、常にニコニコ飄々としているのと、過去に含みがある物語性がかっこよかったからです!
深い愛情で役に命を吹き込む俳優・河原田巧也
28歳になりました!!
5月6日、ゴムの日です。
本日稽古最終日だったので、一足先にお祝いしてもらいました。ペダステ最新作、いよいよ10日から本番。
令和1発目、そして28歳良いスタートを切れるよう、しっかり走っていきます!引き続き宜しくお願い致します pic.twitter.com/dAYFAly0N3
— 河原田巧也 (@takuminari) May 5, 2019
▲昨年(28歳)の誕生日に寄せた本人のツイート
俳優というのは不思議な生き物だ。同じ顔、同じ肉体で演じているのに、役柄によって顔立ちも体つきも全く別人のように見えることがある。
もちろんメイクや筋トレによる変化もあるが、決してそれだけではない。むしろ、役者の肉体の内側からにじみ出る「キャラクターの人生」が、観客のイマジネーションを刺激するケースのほうが多いのではないだろうか。
河原田巧也という俳優は、役によって大きく印象が変わる。それは彼が、演じるキャラクターと真摯に向き合い、その人生を背負う覚悟をしっかりと定めてステージに上がるからなのだと思う。
原作に描かれない部分も含めて、キャラクターの人生を掘り下げる。その作業に必要なのは、とてつもなく深い愛情だ。芝居への愛情、そして演じる役(キャラクター)への愛情である。
これらの愛情は、とくに2.5次元を演じる役者にとって重要な資質の1つだ。
河原田の演じるキャラクターがそれぞれの原作ファンから愛されるのは、彼自身が身を削るほどの深さでそのキャラクターを愛しているから、なのかもしれない。
29歳を迎えた河原田巧也。今後も必ず、素晴らしい芝居を見せてくれるに違いない。
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