コラム

2.5次元作品の通常席が完売したときの最終手段「当日券」をゲットする方法(購入方法〜注意事項まで)

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舞台は生き物だ。同じセリフ、同じ演出、同じストーリーであっても、今日見たものと同じ舞台は二度と見られない。それだけに、時間と財布さえ許せば何度でも見たいのが本音である人も多いことだろう。

そこでここでは、通常チケットがどうしても取れなかった人や「もう一回見たいのにチケットが無い!」という人のために、当日券について紹介する。「どうしよう」と思っているよりもまず行動。チャンスがあるならそれにかけてみよう。

券種について~通常席完売でもあきらめないで!

まずは、できるだけ取っておきたい通常席の券種を簡単に紹介する。WEBの各種チケット販売サイトや劇場、キャストの事務所・ファンクラブで先行販売されるものだ。

①基本の通常指定席
A席・S席・プレミアム席など、位置や特典などはさまざまだが、最も多く知られている席である。

プレミアム席…舞台に近い席が確約されていたり、何らかの特別なグッズがついていることが多い。名称も「プレミアム」の他に、その舞台に合った名前のことがある。

S席、A席…通常の指定席券。なお、プレミアム席の設定が無い舞台の場合、S席・A席でも最前列のこともある。

②見切り席・立見席
通常席が完売になっても、様子を見ながら、見切り席などの「少し見えづらい席」が販売決定されるケースがある。情報の早い公式SNSをチェックしておこう。なお、立見席が設定されるかどうかはホールの都合もある。

見切り席…端であることが多く、その名の通り、舞台全景を見るには少々厳しい。機材で見えにくいこともある。

立見席…座席は無いが、指定席よりは安く見られることが多い。

③当日引換券
次によく見かけるのが「当日引換」券だ。ほとんどの場合、席がどこになるかは分からない。また、販売されるかどうかも分からない。告知があればラッキーだ。事前に公式サイトにある指定のWEBサイトなどで券を買い、当日会場に行ってチケットと引き換えることになる。

ここまでが、事前に販売されるチケットだ。これらの全てにチャレンジしても落ちてしまったり「この舞台、何度でも見たい…!」と強い決意を胸に秘めながらもチケットがもう手元に無い場合、最後の手段として残されているのが「当日券」である。

最終手段は「当日券」

「前日までに電話やWEBで予約」という舞台もあるが、2.5次元舞台での当日券は「会場へ直接」が多い。場合によっては当日券=キャンセル待ちとほぼ同意義になることもある。また、枚数もどれだけあるか分からない。公演によっては、ほぼ賭けと言っていい。

・会場に行くことができる
・指定の時刻に並べる時間がある
・万一チケットが取れなくても泣かない(泣いてもいい)
この3つの要素が揃ったら、会場へ向かおう。

公演によってはキャンセル繰り上げも「前日までに先着申込み」ということもある。狙った公演の情報は、漏らさず得るようにマメにチェックしよう。先着であれば、時間と同時にログインして即申込みができるように、イメトレも含めて練習しておくことをおすすめする。

当日券の販売方法
当日券の販売方法は公演ごとに異なるので、公式サイトや公式SNSをよくチェックしておこう。多いものでは「指定の時間までに並び、チケットを買う」という方式だ。

例として、
12時開始の公演の場合…

午前10時半など、指定の時間までに列へ並ぶ
並んだ人数が枚数に足りていればそのまま窓口でチケットを販売
足りないようであれば先着、もしくは指定の時間で区切って抽選販売

このようなケースが多い。

徹夜や早朝列を防止するため、先着順であることはほとんど無い。しかし、ギリギリに行くよりは早めであるに越したことはない。時間に余裕を持って会場へ出かけよう。特に「○時から列を形成します」と告知されている場合は、できるだけその時間に着くようにしておきたい。

知っておきたい当日券の注意ポイント

①席は選べることと選べないことがある
席が選べる公演の場合は、先に並んだ人や、番号が前の人の方が絶対的に有利だ。そのため、やはりギリギリに会場へ到着することは避けたい。

席を選べない公演であれば「見られればいい」くらいのつもりでいよう。

②とても良い席であるケースもある
何らかの理由でキャンセルされたチケットも当日販売分に割り当てられることがある。そのため「なぜここが?」と驚くほどの良席のチケットを手にするケースもあるので「当日券=余った席」ではない。

どの席になるかは分からないが、万一良席のチケットを手にできたら、細かいことは考えずにありがたく公演を楽しもう。

③当日列のキャンセル繰り上げはほぼ賭け
公演によっては「当日券」として確保している枚数はすべて当日引換券にて販売終了してしまうこともある。そうなると、当日に販売するのはキャンセル繰り上げのチケットのみだ。前の人までで列を切られるかもしれない恐怖と戦いながら、列に並ぶことになる。とても恐ろしい。

④カードは使えないことが多い
窓口販売のこともあるが、臨時窓口のような机でその場現金払い受付をすることが多い。現金を多めに持って行こう。

最後まであきらめずに…!

こんな言葉がある。「公演10分前まであきらめるな」

当日券待ちの列に並びながらでも、SNSなどでチケットの譲渡が出ていないか検索しよう。直前になって同行者が来られなくなってしまうなどの事情で、譲渡または同行者を募集するケースがあるためだ。

これも、自宅にいてはチケットを素早くスムーズに受け取れない。動ける環境であればできるだけのことはしてみよう。

決して乗ってはならないのが、チケット譲渡サイトやオークション・フリマアプリ・SNSなどでの、定価以上の譲渡だ。

「即決有り」「相場のご理解」「DMにてご相談ください」「条件の良い方優遇」これらの文字が見えた場合、関わりを持たないか、即ブロックをおすすめする。

2019年6月から、チケットの転売規制法が施行されることになった。これにより、利益を目的としたチケットの高額転売はだいぶ抑えられることが期待できる。

これまでは「いかなる場合でも購入したチケットの払い戻しは不可」であることが多かったが、今後はリセールサイトの利用が増えてくることだろう。

絶対に見たい舞台、何度も見たい舞台。だからこそ通常券が取れなかった場合は、正規の手順で正々堂々とチャレンジして欲しい。

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WRITER

広瀬有希
								広瀬有希
							

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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