2.5次元舞台とは「2次元の作品を原作とした」舞台である。漫画やアニメならではの2次元の「これは実写化できるのだろうか」と思ってしまう効果なども、あっと驚く工夫により再現してしまうのが2.5次元の魅力の醍醐味だ。
そんな2.5次元舞台のもとになる原作の種類には漫画・小説・アニメなどさまざまなものがある。ここではその原作の種類について、解説と紹介をしていく。
漫画原作作品
漫画から人気が出てアニメになり、2.5次元舞台へとなるパターンが数多くあるため、漫画原作の2.5次元作品は最も多いと言ってもいいだろう。ジャンルも、スポーツもの、学園もの、バトルものなど多岐にわたる。
キャラクターのビジュアルは視覚化されているが、衣装も含め髪型なども丁寧に再現されている。
驚くことに体格さえも近いこともあるので、これは、体格が近い役者を選んでいるケースと、キャスティングされてから体を鍛えたりして役作りをするケースがあるのだろう。
漫画が原作であるということを感じさせない舞台と、漫画の絵そのものを舞台に取り入れた工夫を凝らしている作品とがある。両者ともそれぞれの魅力があるので、さまざまな作品に触れて楽しんで欲しい。
主な漫画原作2.5次元作品
「テニスの王子様」「弱虫ペダル」「ハイキュー!!」「黒子のバスケ」「僕のヒーローアカデミア」
小説原作作品
小説が原作の作品も、アニメとなりそこから舞台へ、というパターンが多い。そのため、ビジュアルも小説の挿絵やアニメを忠実に再現したものになっている。
どちらかというとハードな世界観であったり、シリアスなストーリー展開のものが多く、重厚な舞台となっている。
小説が原作の場合、アニメ化されるにあたりストーリーが改変されることもあるため、できれば、原作とアニメ両方を頭に入れてから舞台に向かいたい。
また、アニメとは異なる視覚効果で原作ファンを楽しませてくれることもある。
主な小説原作2.5次元作品
「銀河英雄伝説」「ジョーカーゲーム」「メサイア」「DIVE!!」
アニメ原作作品
アニメが元となっている2.5次元作品は、2種類に分けられる。「漫画・小説がアニメ化されたもの」と、「オリジナルアニメ」作品だ。
そもそも、アニメ作品そのものが「漫画・小説が原作」であるものが多いために前者が多いものの、オリジナルアニメが原作となっている2.5次元作品もある。
アニメとなっている作品の場合は、演じる役者が声を声優に寄せていることもあり、舞台を見ていてもアニメから抜け出てきたような気持ちになる。
また、「TIGER&BUNNY」はアニメの主役声優2人がそのまま舞台でもキャストとして演じたことでも話題となった。
主なアニメ原作2.5次元作品※オリジナルアニメ
「TIGER&BUNNY」「PSYCHO-PASS」「機動戦士ガンダム00」「KING OF PRIZM」※厳密な区分けではアーケードゲーム
ゲーム原作
ゲームが原作となっている2.5次元作品は、「ゲームのストーリーに沿っているもの」と「オリジナルストーリーになっているもの」の2種類に分けられる。
ゲーム内容の自由度が高い作品は、オリジナルの脚本でストーリーが展開されることが多いため、あらすじは発表されるものの、内容や展開は舞台が開くまで分からない。
また、ゲームの内容によってはさまざまなルートが用意されているため、違った視点で楽しめるということもあるだろう。
キャラのビジュアルは、他の媒体の2.5次元作品と同じく、ゲームから抜け出してきたように再現されている。
特に「刀剣乱舞」は、舞台・ミュージカルともに、新作が発表されるたびに大きな話題となっている。
主なゲーム原作2.5次元作品
「あんさんぶるスターズ!」「A3!」「刀剣乱舞」「ダンガンロンパ」「戦国BASARA」
このように、2.5次元舞台はさまざまな2次元の作品を実写化している。どの作品も、再現率の高さで原作ファンを満足させてくれるものばかりだ。
舞台を見た後にもう一度原作に触れれば、作品への想いをより深めることができるだろう。
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