コラム

2.5次元の「ステ」「ミュ」「コン」とは?それぞれの違いと特徴を解説

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2.5次元の舞台を見ようとなった時、「○○ステ」「○○ミュ」という通称を目にしたことはないだろうか。これは簡単に言えば、その舞台の公演形態を表すものだ。

ここでは、それぞれの特徴を解説するとともに、主なタイトルを紹介していく。

「ステ」は舞台!じっくり味わいたい深い演技や解釈の世界


「ステ」とついたものは、演技を中心としたいわゆる「舞台演劇」「ストレート」に分類される。劇中、多少は歌い踊ることもあるが、メインはセリフによる演劇だ。タイトルに「舞台」とついていることが多いので、そこで区別ができるだろう。

殺陣を見せたり、汗と涙の青春ものであったり、ストーリーもシリアスめ。舞台効果が生々しく、歌やダンスが無い分、ひとつひとつのセリフにずっしりと重みがあるものが多い。

主な「ステ」
「舞台 刀剣乱舞」
「舞台 弱虫ペダル」
「ハイパープロジェクション演劇 ハイキュー!!」
「舞台 黒子のバスケ」など

「ミュ」はミュージカル!歌とダンス、華やかな世界を楽しめる

「ミュ」はミュージカルに分類される。演技+歌、そしてダンスで原作の世界を再現するものだ。セリフだけではなく歌でキャラの心情が歌い上げられる。

セリフにすると恥ずかしくなってしまうような言葉も歌にすれば口にできることが多いので、ぜひ歌詞にも耳を傾けてもらいたい。メロディ、歌い方も心を打つ。

歌がメインであるもの、要所要所に歌が来るものなど、歌の比率はさまざまであるが、やはり「舞台」と比べれば歌は多い。

主な「ミュ」
「ミュージカル テニスの王子様」
「ミュージカル 刀剣乱舞」
「ミュージカル 薄桜鬼」
「王室教室ハイネ THE MUSICAL」など

「コン」はコンサート!一緒に歌って盛り上がろう!

数は少ないが、役者たちがその役のまま舞台を降りてコンサートを行うこともある。「ライブ」「コンサート」と呼ばれ、まだ数は少ないものの人気の公演となっている。公演中の歌などをそのまま歌ってくれることが多いので、できるだけDVDやCDなどで復習をして臨みたい。

その公演だけではなく前の公演や原作、小ネタなどを知っていると、より楽しめる要素が増えるだろう。

主なコンサート・ライブ系の作品
「テニスの王子様Dream LIVE」
「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ」など

分類はされていても複合型と呼べるものもある

ここで注意したいのが、タイトルに「舞台」とついていても、原作の世界観を再現するために歌が必須になるものがあることだ。このケースは、原作がもともと芸能ものである場合が多い。

劇中のワンシーンで歌とダンスがあるものや、二部構成になっているものもある。二部構成作品は、舞台で話をじっくりと、そして二部は歌で原作の華やかな世界もぞんぶんに楽しませてくれる構成なので「ステ」の良さと「ミュ」の良さを合わせていると言っても良いだろう。

主な複合型作品
「あんさんぶるスターズ オンステージ」※舞台要素強め
「A3! MANKAI STAGE」※舞台要素強め
・二部構成
「劇団シャイニング」※二部はレビュー
「KING OF PRISM -Over the Sunshine!」

また「ミュージカル刀剣乱舞」に関しても、一部はミュージカル、二部はライブになっている。こちらもまた独特の楽しみ方ができるものだ。公式の告知をよく確認した上で、ペンライト、うちわなどを使って楽しもう。

このように、2.5次元舞台はいくつかのカテゴリーに分けられている。しかし「ステ」であっても歌が入ることもあるため、それほど厳密に考えなくても良いだろう。どのような形式でも、原作を忠実に再現してくれる2.5次元の世界に浸れることは間違いない。

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WRITER

広瀬有希
								広瀬有希
							

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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