コラム

松ステに欠かせない「F6」の魅力とは? 夢のようなLIVEで全宇宙を魅せる最高の6人組

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実力派の俳優たちが全力で作り上げる、シュールな世界を楽しめる「おそ松さん on STAGE」シリーズ。

「松ステ」の愛称で親しまれる本シリーズの中でも、とくにシュールな存在といえば謎の6人組「F6(エフシックス)」だ。

多くの熱狂的なファンがついている彼らだが、その正体は謎に包まれている。「松ステ」や原作アニメ「おそ松さん」に触れたことがない人にとっては、「F6って何者?」と疑問が募るかもしれない。

今回は、松野家の6つ子同様「松ステ」にとって欠かせない要素である「F6」について、謎に満ちた魅力や各キャラクターの人物像をご紹介しよう。

F6の魅力【1】謎めいたシュールな存在感

解説を始めるにあたり、まずは「F6とは●●である」という前提から入りたいところだが……これが非常に難しい。

そもそも、F6とは何者なのか? 原作・舞台をすべて観た後も、筆者にはまだこれを定義することができずにいるのだ。

彼らについて確実に言えるのは、
・「おそ松さん」という世界に存在する6人組であること
・全員が輝くばかりの美貌と常識を超えた財産を有していること
この2点くらいだ。

ある時は学園のアイドル、ある時は王子様。F6は、さまざまに姿を変えて登場する。

主人公である松野家の6つ子から名前と特徴の一部を受け継いでいるため、「F6」=「6つ子の美化バージョン」という捉え方もできる。

だが、彼らが明らかに6つ子とは異なる「自我」を持っているのも事実だ。

(作品自体がシュールコメディなのだから、定義など考えるだけ野暮なのかもしれないが)しいて言うなら、F6とは「定義できない存在」である。

そして何がなんだか分からないままいつの間にか夢中になってしまうのが、F6の凄いところなのだ。

F6の魅力【2】夢のようなLIVE

劇中で繰り広げられるF6のライブパフォーマンスは、これでもかというほど「夢」を詰めて作り込まれている。

舞台を飛び出して2度の全国ツアーを開催している彼ら。「“宇宙一かっこいい”6つ子」というキャッチコピーを引っさげたライブを観ていると、その完成度に圧倒される。

歌、ダンス、衣装、そしてレーザーを駆使した照明効果にカメラワーク……すべてがスタイリッシュの一言。ゆる〜い雰囲気が魅力の「松ステ」本編とのギャップが、またシュールだ。

キャストのパフォーマンスはもちろん、ぜひ楽曲にも注目してほしい。F6の曲は音楽として最高にかっこいいのだが、歌詞をよく聞くととんでもない内容を歌っていたりする。

まだ聞いたことがないあなたには、ぜひそのギャップを堪能してほしい。

F6の魅力【3】とにかく個性が激しい6人

松野家の6つ子もそれぞれかなり個性的だが、F6の面々も負けず劣らず強烈な個性を持っている。

おそ松/F6(演・井澤勇貴)

まずはキャッチコピー「さわやかジャスティス」こと、おそ松。6つ子の長男にしてリーダー、イメージカラーは赤である。

正統派王子様といった爽やかな立ち居振る舞いが特徴的。だが、優しげな笑顔の裏に底知れぬナルシシズムをちらりと垣間見せる瞬間があり、決して油断できない。

甘い歌声とダンスのキレの良さは、F6内でも随一。演じる井澤勇貴はキャストの中では最年少だが、リーダー・おそ松として見事にパフォーマンスを牽引している。

カラ松/F6(演・和田雅成)

次男・カラ松のキャッチコピーは「肉を肉で巻いて食べる肉食系肉」、この時点でもう何がなんだか分からない。ワイルド系のイケメンキャラで、イメージカラーは青。

キリッとしたニヒルな表情と、筋肉を見せつけるような露出の多い衣装が眩しい。

ファンを「ブスども」と呼ぶなど意地悪な言動を好むが、ふとした拍子にクラクラするような優しさを見せる。そのギャップに漫画のヒロインのようなときめきを覚えるファンも多いだろう。

チョロ松/F6(演・小野健斗)

三男・チョロ松のキャッチコピーは「ビューティージーニアス」。ハーバード大学准教授を名乗るインテリ系イケメンキャラで、イメージカラーは緑だ。

とにかく「知的」に振り切ったキャラクターではあるが、なにしろ相手はF6の一員である。シンプルに知的なわけがない。

優しげな王子様スマイルから繰り出されるセリフは「何を言ってるか分からない」「でもなぜかとっても頭が良さそう」という絶妙なラインを攻めてきて、思わず笑顔にさせられる。

一松/F6(演・安里勇哉)

四男・一松のキャッチコピーは「ミステリアスクール」。イメージカラーは紫で、常に正体不明の「奴ら」に追われるか立ち向かうかしている、謎多き人物だ。

中二病っぽい言動を極めているのが特徴だが、あまりにも徹底されているため逆にかっこよく見えてくるから凄い。

普段は無表情なことが多いが、たまに見せる少年っぽい笑顔にキュンとするファンも多いはずだ。

十四松/F6(演・和合真一)

「1万人斬りの王子様」こと「スイートプリンス」、十四松。F6の五男坊で、イメージカラーは黄色である。

自由奔放でのびのびとした性格の十四松は、ちょっと常識でははかりきれないパワフルなボケを炸裂させてくるキャラクター。

何語なのか分からない独特な言語を早口に操り、「なんて?」と聞き返されるシーンも印象的である。

脚本なのかアドリブなのか……混乱してしまうほどにナチュラルな自由さは、演じる和合真一ならではの持ち味とも言えそうだ。

トド松/F6(演・中山優貴)

六男・トド松のキャッチコピーは「キューティーフェアリー」。イメージカラーはピンク、「奇跡のルックス」の異名を持つ甘え上手な末っ子キャラだ。

トド松を演じる中山優貴は、高身長ぞろいのF6の中で最も背が高い。……のだが、その身長を忘れてしまうほどに「かわいい」表情や仕草は、圧巻の一言である。

原作の「あざとさ」もそのまま再現されており、年下の甘えん坊キャラが好きな人にはたまらないトッティを堪能できる。

全宇宙を魅了する「F6」2ndライブ映像もぜひ観てほしい

さまざまな魅力を持つユニット「F6」。

その2nd LIVEツアー「FANTASTIC ECSTASY」を収録したファン待望のBlu-ray&DVDが、2020年7月10日に発売された。

今回収録されているのは、ツアーの大千秋楽。これは、新型ウイルス感染症の影響で無観客ライブとして行われた公演である。

キャストたちもさまざまな思いを抱えていたに違いないが、彼らはネガティブな状況に屈することなく笑顔でステージに立ち、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。

堂々としたその姿は、まさにスーパーユニット「F6」そのものだ。

Blu-ray&DVDには、特典映像として「バックステージ&メイキング」や、事前に行われたバレンタインミニライブの様子も収録されている。

「宇宙中の女性たちを魅了する」と銘打たれた魅惑のライブ映像は、性別問わず全宇宙の生命体を虜にしてくれるに違いない。

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WRITER

豊島 オリカ
 
								豊島 オリカ
							

観劇好きのフリーライター。2.5次元が大好きです。頂いた日々の活力、勇気、心を揺らす奇跡のような感覚に、どうにか恩返しできないものかと願いながら執筆しています。カーテンコールで拍手することと、鼻ぺちゃな犬も大好きです。

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