コラム

【あんステ】2.5次元版「Ra*bits」の魅力。磨き上げた「かわいい」でハートを射抜くキュートな兎たち

『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズこと「あんステ」は、私立夢ノ咲学院を舞台に魅力的なアイドルたちの活躍を描く物語だ。

登場するアイドルたちは1〜5人単位のユニットに所属している。この企画では各ユニットに焦点を当て、魅力や特徴をご紹介していく。

シリーズ第7回は、「かわいい」がぎゅっと詰まったユニット「Ra*bits(ラビッツ)」についてご紹介しよう。

※内容は筆者個人の感想に基づくものであり、公式の見解とは異なる可能性があります。またストーリーの核心に迫るネタバレは避けますが、作品内容の一部に言及していますのでご注意ください。

Ra*bits(ラビッツ)はこんなユニット

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Ra*bitsは、「ちいさくてかわいい」がテーマのユニット。衣装から振り付けまで、どこまでも徹底して「かわいい」を追求しているアイドルたちだ。

Ra*bitsのメンバーは次の4人。

<Ra*bits>
仁兎なずな(3年生)※リーダー
紫之創(1年生)
真白友也(1年生)
天満光(1年生)

ご覧のとおり、4人中3人が1年生というフレッシュなユニットだ。

唯一の3年生である仁兎なずなを筆頭に、メンバー全員が低めの身長、衣装も振り付けもかわいらしさを重視している。

ユニットとしての経歴は浅く、知名度もまだまだ発展途上中。そのため、ときにつらい経験もするが、逆境に折れることなく成長し続けるタフさも持っている。

メンバー同士の関係性は非常に良く、「あんスタ」界きっての和やかなユニットである。

魅力1 タイプの異なる4つの「かわいい」

Ra*bitsの魅力といえば、まずはなんと言っても「かわいらしさ」だ。

高校生男子に「かわいい」という表現は、嫌がられてしまうのでは……という懸念は忘れてOK。彼らは自分たちの強みをきちんと理解した上で、「最高にかわいいユニット」を目指して日夜努力を重ねているのである。

と言っても、Ra*bitsは決して「ぶりっこ」ではない。無理をしてかわいいフリをするのではなく、自分が本来持っている外見・内面の「かわいい」を伸ばし、磨いていこうという姿勢が、Ra*bitsの特徴だ。

彼らはとても個性的で、4人の持つ「かわいい」は、全てタイプが異なる。

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リーダーの仁兎なずなはパッと人目を引く可憐な容姿を持ち、その言動は明るく人懐っこい。ユニット最年長ということもあり、「自分がしっかりしなくては」と後輩たちの面倒をよく見ている。

焦ったり緊張したりすると呂律が回らなくなってしまうことを気にしていて、そこをからかわれること、また子供っぽいという意味で「かわいい」と言われることを嫌がる。ただし、ユニットの個性としての「かわいい」を追求することには決して妥協しない。

紫之創は、いわばそっと咲く花のような、思わず守りたくなるような愛らしさを持つ人物だ。物静かで心優しく、植物や紅茶をこよなく愛する。

「あんステ」では常に内股の姿勢をキープしているため、演じる側は演技力とともに筋力を試されるのではないだろうか。だがそのおかげで観客は、控えめではにかみがちな創の魅力を感じることができる。

真白友也は、きまじめな苦労性。周囲の個性的な人物に振り回されることが多く、本人は必死なのだがその姿はどこか微笑ましく、応援したくなる。いわば良き後輩の「かわいさ」を持っている。

自身の「普通っぽさ(個性の希薄さ)」に悩んでいるが、はたから見ればとてもユニークな人物だ(とくに「あんステ」では、演じる宮崎湧が非常にいい味を出している)。

そして天満光は、常にエンジン全開のやんちゃな「かわいさ」を発揮している。走ることが大好きでじっとしていられず、TPOを考えずに走り回っては友也に叱られる。

「あんステ」では、そんなシーンがちょっとしたコントのようになることもあり、重たくなりがちな物語に笑いの華を添えてくれている。

こうした4つの個性が掛け合わさって、Ra*bitsの「かわいい」を何倍にも押し上げる。さらに楽曲の歌詞や曲調、振り付け、衣装にいたるまで、とことん「かわいい」を磨き上げているのが、Ra*bitsというユニットだ。

魅力2 思わず応援したくなる「健気さ」

「あんステ」のストーリーの主軸となるのは、主人公・明星スバルが所属するユニット「Trickstar」が、学院内を支配するシステムに反発して巻き起こす革命の過程である。

その明星スバルが革命に本腰を入れて乗り出す大きなきっかけの1つが、Ra*bitsの存在だ。

必死に努力してやっとライブに漕ぎつけても、アイドルたちを縛る暗黙のルールによって、正当な評価を下されない。それどころか、評価される機会すら与えられない。

そんな現状に深く傷つくRa*bitsの姿を見て、スバルは「こんなのおかしい、変えなくてはいけない」と決意するのである。

ストーリーの序盤から大きな壁にぶつかるRa*bitsは、結成からさほど時間を重ねていない新人ユニットだ。だが逆境を受けて彼らがとった行動は、プロ精神の塊のようなものだった。

「たとえ観客が1人になっても、つらい状況で泣き崩れたくても、ライブが終わるまでは笑顔でステージに立ち続ける」……そんなRa*bitsの姿はどこまでも健気で、アイドルとして真摯だ。

観客は、(劇中のその場所に居合わせることはできないが)せめて自分が今いる客席から「がんばれ」と応援したくてたまらなくなる。Ra*bitsは、そんなアイドルなのである。

魅力3 リーダー・仁兎なずなの過去と現在

メンバーから「に〜ちゃん」と呼ばれ慕われている、リーダーの仁兎なずな。ユニットで唯一の「先輩」でもある。

リーダーとして率先してレッスンに励みつつ、後輩たちにハッパをかけて元気づけながらユニットを引っ張っていく。その背中はとても頼もしい。

だが彼は過去に、今の姿からは想像もできないようなつらい経験をしている。それは、伝説的ユニット「Valkyrie」として活動していた時期のことだ。

Valkyrieとなずなの物語については、「あんステ」エクストラ・ステージ(番外編)の『Memory of Marionette』にて詳しく描かれている。この物語を見ると、なずなが現在どんな思いでRa*bitsを率いているのか、その片鱗が見えてくる。

Ra*bitsの他の面々は、Valkyrie時代の出来事に直接関与はしていない。でも過去のなずながいたからこそ、今のRa*bitsがある。

Ra*bitsの魅力を語る上では、やはり「に〜ちゃん」の過去と現在の対比は外せない要素だ。

Ra*bitsが出演している公演リスト

Ra*bitsが出演している公演をリストアップした。円盤鑑賞などの参考にしていただければと思う。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(初演・2016年)

新進気鋭のユニット・Trickstarが、夢ノ咲学院に革命を起こすべく立ち上がる物語。Ra*bitsからは、紫之創役(演・櫻井圭登)が代表で登場している。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ~Judge of Knights~』(2017年)

エクストラ・ステージ(番外編)1作目。騎士モチーフのユニット・Knightsの物語が描かれる。この作品で、Ra*bitsは初めて4人全員での出演を果たした。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜To the shining future〜』(2018年)

メインストーリー3部作の完結編。学院中を巻き込んだ革命のたどり着く先が描かれる。
なおストーリーを追うには、今作の前に2作目「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ~Take your marks!~」の視聴をおすすめしたい。2作目にRa*bitsの出演はないが、3作目の彼らの活躍をより深く味わうことができるはずだ。

◆『あんステフェスティバル』(2018年)

豪華8ユニットが揃い踏みした、ライブ形式のフェスティバル。Ra*bitsは「Joyful×Box*」「野うさぎマーチ♪」「Hoppin’ Season♪」などの楽曲を披露。かわいらしさが弾けるステージを思いきり堪能できる。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ~Memory of Marionette~』(2018~2019年)

エクストラ・ステージ(番外編)2作目。現Ra*bitsリーダー・仁兎なずながかつて所属していた「Valkyrie」の物語が描かれる。Ra*bitsの面々と出会う前のなずなは、今とは全く異なる雰囲気を持っている。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ~Night of Blossoming Stars~』(2019~2020年)

エクストラ・ステージ(番外編)4作目。ファンタスティックな魔法使いユニット「Switch」が登場する。TrickstarとともにSwitchのトラブル解決に奮闘するRa*bitsの、健気な姿に注目したい。

Ra*bits|磨き上げた「かわいい」の威力は超BIG

「ちいさくてかわいい」というのは、場合によってはコンプレックスにもなりそうな要素だ。だがRa*bitsは、そんな自分たちの持ち味をどこまでも肯定し、磨き上げ、魅力として披露してくれる。

彼らがステージに登場するだけで思わず応援したくなってしまうのは、そんな一生懸命さが伝わってくるため、という理由もあるのかもしれない。

たとえ身体はちいさくても、磨き上げた「かわいい」は莫大な威力を持つ武器になる。

彼らが気になった方は、ぜひ「あんステ」過去作品のBlu-rayやDVDをチェックしてみてほしい。

※情報は全て2020年8月現在のものです。

WRITER

豊島 オリカ
 
								豊島 オリカ
							

観劇好きのフリーライター。2.5次元が大好きです。頂いた日々の活力、勇気、心を揺らす奇跡のような感覚に、どうにか恩返しできないものかと願いながら執筆しています。カーテンコールで拍手することと、鼻ぺちゃな犬も大好きです。

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