新型コロナウイルス感染拡大の対策として、「ステイホーム」が推奨されている。観劇ファン同士で語らう機会も減ってしまい、寂しく感じている人が多いのではないだろうか。
そこで、提案したいのが「オンライン上映会」だ。
カラオケやネットカフェといったレンタルスペースに推し作品のDVD、ブルーレイを持ち寄り、みんなで鑑賞する「上映会」。それをスマホやパソコンを使ってオンラインで行うのが「オンライン上映会」である。
今回は、オンライン上映会を楽しむためのコツや注意点、おすすめのビデオ通話ツールを紹介する。
もくじ
オンライン上映会のメリット
オンライン上映会には、たくさんのメリットがある。
1つ目のメリットは、自宅を出ることなく、安全に開催できること。
現在、新型コロナウイルスの流行を防ぐ対策として「対面での会話はできるだけ控える」ことが推奨されている。
そこで、観劇ファンに限らず世間で注目されているのが、スマホやパソコンの画面越しに顔を見て話せる「オンライン飲み会」だ。
オンライン上映会は、このオンライン飲み会と同様、対面による感染拡大の心配を避けて安全に楽しむことができる。
2つ目のメリットは、距離に関係なく集合できること。
オンライン上映会は、ネット環境さえあれば世界中どこに住む友達とでも楽しむことができる。
普段はなかなか会えない遠方の友達と、思いきり笑って盛り上がれる良い機会になるかもしれない。
3つ目のメリットは、基本中の基本ではあるが「元気が出る」ということ。
現在、舞台作品は軒並み中止、延期が続いており、多くの人が慣れない生活を送っている。不安と緊張で、自分でも気付かないうちに心身がくたくたに疲れてしまっている……というケースも多いのではないだろうか。
オンライン飲み会もそうだが、日常をちょっと離れて親しい友達の声を聞くことは大きな活力になる。そこに大好きな作品や俳優の映像が加わればなおさらだ。
大変なときだからこそ、気分転換も大切だ。オンライン上映会でぜひ心をリフレッシュさせてほしい。
基本的なやり方
オンライン上映会のやり方はとても簡単だ。必要なものはスマホ、PC、タブレットなどの通信機器、Wi-Fiなどのネット環境、そして見たい作品の映像である。
映像に関しては、DVDやブルーレイはもちろん、最近では配信で見られる作品も多い。公式の一挙放送などがあれば、そのタイミングに合わせてオンライン上映会をするのも楽しそうだ。
上映会の参加者に声を掛け、みんなで開催日時と見たい作品を決めよう。作品が決まったら、あとは開催日時にオンライン上で集まって、作品を同時再生するだけだ。
オンライン上で集まるツールは、LINEやSkypeなどのビデオチャットが使えるツールが便利。おすすめのツールは後ほど紹介するので、参考にしていただきたい。
より楽しむためのちょっとしたコツ
オンライン上映会をより楽しいものにするコツは、「あまり細かいことを気にしない」ことだ。
というのも、直接会って映像を見るときとは違って、オンライン上映会ではちょっとしたハプニングはつき物なのである。
例えば、ネット回線の調子が悪くて、「途中でオフラインになってしまう」「映像がちょっとずつズレる」といったことは、当たり前に起きるものだと思っておこう。
映像の再生時間のズレはできるだけ少なくしたほうが盛り上がりやすいが、「多少ズレても気にしない」くらいのおおらかな気持ちでいた方が楽しみやすい。
どうしてもズレが気になる場合は、「基準」となる映像の担当者を1人決めておき、その人が再生している映像の音声をマイクに近づけ、みんなに聞こえるようにするのがおすすめだ。こうすれば、ズレた際に各自修正することができる。
注意点
オンライン上映会を行う際、気を付けたいのが「騒音」である。
オンラインによる通話は、対面での通話より自然と大きな声になりやすい。特にライブ映像などを見る際は、夢中になっていつの間にか大声を出してしまっていた、などということも起こりやすい。
近所迷惑にならないよう、「声」の大きさには注意を払いながら行おう。大きめの声を出したいのであれば、夜間ではなく昼間行うなどの配慮が必要だ。
おすすめのビデオ通話ツール
最後に、オンライン上映会を行うのに便利なおすすめのビデオ通話ツールをいくつか紹介しよう。
●その1「たくのむ」
オンライン飲み会に便利な機能が充実している、おすすめツール。アプリのインストールもアカウント登録も不要で、最大6人まで無料でビデオ通話ができる。
スタート前にホスト(主催者)が終了時間を設定することができるので、「オンライン通話を終わらせるのが苦手」「つい夜ふかししてしまって困る」という人にもうってつけだ。
●その2「Skype」
Skypeは比較的通信が安定しており、時間も無制限で便利。無料版でも最大25人まで通話に参加できる。
参加者全員がアプリをインストールしてアカウントを作る必要があるが、画面共有も手軽にできておすすめである。
●その3「LINE」
多用途で広く使われているLINEだが、複数人でのビデオ通話も可能だ。
最大200人まで通話に参加できるが、一度に画面を写せるのは最大6人(※スマホ版の場合。PC版は最大16人)。人数が増えると回線が不安定になり途切れやすくなるので、4〜6人程度の少人数の場合におすすめだ。
●次点「Zoom」
最近よく名前を見かけるようになったZoom。便利なのだが、セキュリティーにやや不安が残るのが難点。
Zoomは、もともとビジネスでのミーティング用に作られたツール。主催者以外の参加者はインストールもアカウント作成も必要がないため、気軽に集合しやすいメリットがある。
ただし、無料アカウントの場合、40分までの時間制限が設けられているため、上映会には不向きかもしれない(期間限定で無制限に緩和されていることもある)。
また、現在は強化されたものの、かつてセキュリティー面での問題が報告されたこともある。使用の際には、この2点を頭に入れておきたい。
以上、オンライン上映会のやり方やポイントを紹介してきた。
とはいえ、もちろん楽しみ方は個人の自由だ。ぜひ色々と試してみて、自分なりの「オンライン上映会」を盛り上げていってほしい。
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