コラム

【あんステ】2.5次元版「紅月」の魅力。三者三様の「和」が織りなす美しきステージ

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『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズこと「あんステ」は、私立夢ノ咲学院を舞台に魅力的なアイドルたちの活躍を描く物語だ。

登場するアイドルたちは1〜5人単位のユニットに所属している。この企画では各ユニットに焦点を当て、魅力や特徴をご紹介していく。

シリーズ第3回は、華やかな和風のステージが魅力的なユニット「紅月(あかつき)」についてご紹介しよう。

※内容は筆者個人の感想に基づくものであり、公式の見解とは異なる可能性があります。またストーリーの核心に迫るネタバレは避けますが、作品内容の一部に言及していますのでご注意ください。

紅月(あかつき)はこんなユニット

紅月は、夢ノ咲学院の2〜3年生メンバー3人で構成されるユニットだ。

<紅月>
蓮巳敬人※リーダー
鬼龍紅郎
神崎颯馬

リーダーは3年生の蓮巳敬人、生徒会では副会長を務めている。ルールに厳しい生真面目な人物で、彼の性質はユニットにも大いに影響を与えている。

同じく3年生の鬼龍紅郎は、空手部の部長で男気の強い豪傑だ。面倒見の良い性格で、苦労性な敬人を気にかけながら年下の颯馬をしっかり支える、ユニットの屋台骨である。

ひとりだけ2年生の神崎颯馬は、サムライを彷彿とさせる凛とした青年だ。自分にも他人にも厳しいが、その分認めた相手には惜しみない敬意を示せる、素直な性格をしている。

このような3人が織りなす「紅月」は、夢ノ咲学院でも有数の実力を持つユニットだ。

魅力1 絢爛豪華な和風のステージ

紅月の最大の特徴といえば、やはり「和」をモチーフにした美しくきらびやかなステージだろう。

楽曲、衣装、パフォーマンス。全ての要素が和のモチーフを中心に構成されるのは、「あんステ」登場ユニットの中では紅月だけだ。

最年少の颯馬は、愛用の刀をプライベートでも肌身離さず身につけており、ライブではその刀を使った勇壮な演舞も見せてくれる。

空手部の紅郎は、ステージ上でも迫力満点だ。空手の体捌きを取り入れた力強い動きは、テーマカラーの赤も相まって、まるで炎のような力強さで観客を圧倒する。

そしてクールな印象が強い敬人だが、そのパフォーマンスからは豊かな感情が伝わる。細身の長身を活かしたしなやかな舞は、ときに女形を彷彿とさせるほど繊細だ。

三者三様の「和」を表現する紅月のステージは、独特の華やかさで観客を魅了してくれる。

魅力2 確かな実力を誇る、硬派なユニット

そんな紅月のメンバーは、全員が「真面目」という共通点を持っている。

紅月には、いわゆるお調子者的なメンバーはいない。全員が生真面目に淡々と技術を磨く、じつに硬派なユニットなのである。

学院内での紅月は、“皇帝”率いるトップユニット・fineに次ぐ「ナンバー2」の呼び声が高い。これは群雄割拠の状態にある夢ノ咲学院においては、非凡な実力の証だ。

「ファンサービスが学院一厳しい」という原作・紅月の設定は、舞台版「あんステ」でも変わらない。ライブ中の彼らは滅多に笑顔を振りまかないし、間奏で客席に手を振ったりもしない。

だが、日常シーンやライブシーンでまっすぐにパフォーマンスと向き合う彼らの姿は清々しく、ときに何よりも眩しいファンサービスに感じられる。

魅力3 絶妙なバランスの3人

硬派な紅月のメンバーだが、一人ひとりの個性は非常にユニークだ。

たとえば颯馬は、度が過ぎるほどまっすぐな性格をしている。天然っぽい発言をしたり、何か失敗した際に切腹を申し出たりするシーンも多い。

本人は至って真剣なのだが、観客から見ればふっと和むコミカルな瞬間を度々提供してくれる、かなりお茶目な人物だ。

豪胆なイメージの強い紅郎は、いかつい見た目に反し、細かい作業が得意だ。じつは彼は、数々のユニットから衣装製作を頼まれるほどの裁縫名人なのである。

そして厳しいイメージのある敬人は、心根がとても優しい。いつも周囲の人間を深く気にかけていて、そのせいで人知れず心を悩ませる苦労性の一面を持っている。

こうした3人が組むことで、紅月は、硬派でありつつ確かな人の熱を感じさせるユニットになっている。だからだろうか、彼らのライブはいつだって、他のユニットのファンをも熱狂させるのだ。

紅月が出演している公演リスト

そんな紅月が出演している公演を、「あんステ」の中からご紹介しよう。円盤鑑賞などの参考にしていただければと思う。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(初演・2016年)

新進気鋭のユニット・Trickstarが、夢ノ咲学院に革命を起こすべく立ち上がる物語だ。紅月は、学院のナンバー2として彼らの前に立ちはだかる。圧巻のライブシーンにぜひ注目してほしい。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜Take your marks!〜』(2017年)

Trickstarの快進撃を阻むべく、“皇帝” として学院に君臨する生徒会長・天祥院英智が動く。紅月にもTrickstarのメンバーのひとり・衣更真緒の加入が命じられ、物語全体が大きくうねり始める。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Judge of Knights〜』(2017年)

エクストラ・ステージ(番外編)1作目。騎士モチーフのユニット・Knightsの物語が描かれる。

Knightsの内紛に巻き込まれる形で新しいユニットに参加することになった、紅郎。彼の普段とは異なる雰囲気の衣装や悪形っぽい活躍を堪能できる。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜To the shining future〜』(2018年)

メインストーリー3部作の完結編。生徒会長の幼馴染である敬人をはじめ、複雑な立場に置かれる紅月メンバー。革命の行方、そして物語の結末はどうなるのだろうか?

◆『あんステフェスティバル』(2018年)

豪華8ユニットが揃い踏みした、ライブ形式のフェスティバル。初代・紅月を演じた俳優たちの卒業公演でもある今作、ファンは必見のステージだ。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Memory of Marionette〜』(2018〜2019年)

エクストラ・ステージ(番外編)2作目。元『五奇人』斎宮宗が率いるユニット・Valkyrieの物語が描かれる。

宗の幼馴染である紅郎の優しい一面に要注目。紅月としては、和太鼓を取り入れた新曲が披露されている。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Destruction × Road〜』(2019年)

エクストラ・ステージ(番外編)3作目。自称「夜闇の魔物」を名乗るユニット・UNDEADを中心としたストーリー。

1幕では夢ノ咲学院の1年前が描かれ、敬人と紅郎の過去の姿を知ることができる。また、2幕では学院の仲間を思いやる颯馬の優しさに触れることもできる、紅月ファンにおすすめの1作だ。

和風の華やかなステージを楽しむなら「紅月」

初演から長い年月にわたり「あんステ」を支え続けてきた紅月。キャストの変更はあれど、その魂と誇りは現キャストにまでしっかりと受け継がれている。

和風のパフォーマンスが気になった人、華やかなステージを堪能したい人は、ぜひ過去作品のBlu-rayやDVDをチェックしてみてほしい。

次回は、息の合ったパフォーマンスが魅力の双子ユニット「2wink」をご紹介する。

※情報は全て2020年4月現在のものです。

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WRITER

豊島 オリカ
 
								豊島 オリカ
							

観劇好きのフリーライター。2.5次元が大好きです。頂いた日々の活力、勇気、心を揺らす奇跡のような感覚に、どうにか恩返しできないものかと願いながら執筆しています。カーテンコールで拍手することと、鼻ぺちゃな犬も大好きです。

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