『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズこと「あんステ」は、私立夢ノ咲学院を舞台に魅力的なアイドルたちの活躍を描く物語だ。
登場するアイドルたちは1〜5人単位のユニットに所属している。この企画では、各ユニットについて魅力や特徴をご紹介していく。
シリーズ第2回は、夜闇の魔物を名乗るダーク系ユニット「UNDEAD(アンデッド)」についてご紹介しよう。
※内容は筆者個人の感想に基づきます。
もくじ
UNDEAD(アンデッド)はこんなユニット
UNDEAD(アンデッド)は、夢ノ咲学院の2〜3年生メンバー4人で構成されるユニットだ。
<UNDEAD>
朔間零(演・小南光司)※リーダー
大神晃牙(演・赤澤遼太郎)
羽風薫(演・奥谷知弘)
乙狩アドニス(演・瑛)
リーダーの朔間零は、かつて夢ノ咲学院の「五奇人」と呼ばれていた(現在は「三奇人」と呼ばれている)カリスマ的人物。
その零に憧れて入学したのが2年生の大神晃牙だ。現在の晃牙のパフォーマンスは、過去の零を彷彿とさせるワイルドなものである。
零とともにUNDEADの二枚看板を張るのが、羽風薫。女性に対しては情熱的だが、他のことには気ままで淡白、零いわく「名前のとおり薫風のごとき」掴みどころのない人物だ。
そしてエキゾチックな魅力を持つ乙狩アドニスは、寡黙だが心優しい青年だ。もともとは零に導かれる形で結成に加わったアドニスだが、今や精神面でもパフォーマンス面でもなくてはならない存在である。
魅力1 ダークでセクシーな魔物系ユニット
そんなUNDEADの魅力といえば、やはりダークで大人っぽい雰囲気が際立つパフォーマンスだ。
UNDEADのテーマカラーは黒と紫。メンバーは吸血鬼や狼など「夜闇の魔物」を自称し、夢ノ咲学院内では「最も過激で背徳的なユニット」と謳われている。
ファンはご存知のとおり、実生活における4人はとても温かみのある人物ばかりである。そのギャップも魅力のひとつだが、ステージ上のワイルドな彼らもまた「真の姿」であると言えるだろう。
UNDEADを演じる4人の俳優たちは、日常シーンのほんわかムードを忘れさせるほどワイルドなパフォーマンスで観客を魅了してくれる。
その姿はまさにダークでセクシーな「夜闇の魔物」そのもの。
UNDEADの世界観は、V-ROCK系の雰囲気にやや近い。この世ならざる魔物たちは、観客を闇に酔わせることが大得意なのである。
魅力2 観客を巻き込むパワフルなステージング
UNDEADの楽曲にはパワフルなものが多い。中でも観客を沸かせてくれるのが、彼らの看板曲「Melody in the Dark」。
これは歌詞やメロディもさることながら、客席とステージが一体になれるコール&レスポンスが光る1曲だ。
ステージ上のメンバーからの煽り(コール)に、客席がレスポンスを返す。上演中に声をあげることが許され、しかも我々の声が演出の一部になるというのは、ある意味貴重な瞬間である。
「Melody in the Dark」は、少なくともライブの場では、観客の声が入って初めて完成する。だからだろうか、この曲のイントロが流れ始めると、筆者はいつも言いようのない高揚感に襲われる。
この演出が見事に機能するのは、UNDEADを演じる4人の俳優の素晴らしいパフォーマンスがあってこそだろう。
彼らが「声援を送りたくなる姿」を見せてくれるからこそ、観ているこちらも気持ちよく声を出すことができる。
観客を難なく巻き込むことが可能なくらい、UNDEADのステージングはパワーに満ちている。もちろんこの曲だけでなく、他の楽曲も同様にパワフルだ。
魅力3 奔放な4つの個性のぶつかりあい
UNDEADを構成する4人のメンバーは、それぞれ強烈な個性を持っている。
自称「吸血鬼」の朔間零は、老獪な獣のような色気でステージを支配するが、普段は日光を避けて棺桶の中で昼寝をするマイペースな人物だ。
せっかちで短気な大神晃牙は、噛みつきそうなパフォーマンスで観客を煽るのが得意だ。日常でもツッコミ役に回ることが多いが、その奥にはいつも、言動とは裏腹の優しい人柄が滲んでいる。
羽風薫はプレイボーイとして知られ、ステージ上でも頻繁に口説き文句ばかり言う。ユニットへの愛着はあれど「やりたくない」と思えば練習も本番も拒否する、奔放な性格だ。
また、寡黙で近寄りがたくも見える褐色の美青年・乙狩アドニスだが、その内面は純真そのもの。あまりにもピュアなため天然ボケ的な発言も多く、晃牙と漫才じみた会話を繰り広げたりする。
UNDEADはこのように、個性豊かなメンバー同士が独自のペースを貫きながらも、共闘するように活動を続けている。
横並びに手を取り合って進むのではなく、4人が互いに遠慮なく背中を預け合うことで均衡が保たれる。そんなユニットなのである。
UNDEADが出演している公演リスト
最後に、UNDEADが出演している公演をご紹介する。円盤鑑賞などの参考にしていただければと思う。
◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(初演・2016年)
夢ノ咲学院に革命を起こすべく立ち上がる、新進気鋭のユニット・Trickstar。彼らを支援する立場で登場するUNDEADは、革命の第一歩を成功させるため、ある作戦を決行する。
◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜Take your marks!〜』(2017年)
前作で大きな成果を挙げたTrickstarを、“皇帝” として学院に君臨する生徒会長・天祥院英智が潰しにかかる。ともに処刑の対象となったUNDEADはどう動く?
◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜To the shining future〜』(2018年)
メインストーリー3部作の完結編。Trickstarとスバルにずっと寄り添い続けたUNDEADは、はたしてどんな結末を手に入れるのだろうか。
◆『あんステフェスティバル』(2018年)
豪華8ユニットが揃い踏みした、ライブ形式のフェスティバル。ライブパフォーマンスがメインということで、舞台とはまた異なる一面を見ることができる。
◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Destruction × Road〜』(2019年)
「あんステ」は、エクストラ・ステージ(番外編)も数本上演されている。そのうちの一つ『Destruction × Road』は、UNDEADが初の主役を務めた公演だ。
4人の出会いを見ることができる貴重な作品でもある。交錯する過去と未来をぜひ堪能してほしい。
ダークかつチャーミングなユニット「UNDEAD」
ダークな色気とチャーミングなギャップ、そして客席を巻き込むパワフルなパフォーマンスが魅力のユニット・UNDEAD。
気になった人は、ぜひBlu-rayやDVDをチェックしてみてほしい。
次回は、学院きっての実力派・和風ユニット「紅月」をご紹介する。
※情報は全て2020年4月現在のものです。
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