コラム

【あんステ】2.5次元版「Trickstar」の魅力とは?キラキラの一番星ユニットを徹底解説

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上演されるたびに、観客を夢の咲く場所へいざなう。それが『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズ(通称「あんステ」)だ。

物語の舞台となるのは私立夢ノ咲学院。アイドル養成校として名を馳せる夢ノ咲学院には、学生たちで結成する「ユニット」が多数存在する。

魅力的なアイドルたちの活躍こそが「あんステ」の醍醐味だが、なにしろユニット数が多いため「それぞれの特徴が分からない」という初心者の方もいるかもしれない。

そこでこの企画記事では、「あんステ」に登場するアイドルたちの魅力をユニットごとにご紹介していこう。

シリーズ第1回は、我らが主人公「Trickstar(トリックスター)について。原作から受け継ぐ魅力はもちろん、2.5次元ならではの特徴も解説していきたい。

※内容は筆者個人の感想に基づくものであり、公式の見解とは異なる可能性があります。またストーリーの核心に迫るネタバレは避けますが、作品内容の一部に言及していますのでご注意ください。

Trickstar(トリックスター)はこんなユニット

「あんステ」メインストーリーの主軸となる主人公ユニット、それが「Trickstar(トリックスター)」だ。

<Trickstar>
明星スバル(演・小澤廉)
氷鷹北斗(演・山本一慶)※リーダー
遊木真(演・松村泰一郎)
衣更真緒(演・谷水力)

以上の4人で構成される、新進気鋭のアイドルユニットである。

2年生ばかりの和気あいあいとしたユニットで、等身大かつ自然体のパフォーマンスが特徴的だ。

学院を支配する生徒会のありかたに疑問を持ち、現行の制度を打ち崩すため「革命」を目指す。その方法は、アイドルとしての実力を磨き「ドリフェス」と呼ばれるイベントで観客の支持を獲得することだ。

「あんステ」のメインストーリーは、Trickstarの4人が巻き起こす革命と奇跡を軸に展開していく。

魅力1 キラキラのパフォーマンス

そんなTrickstarの魅力は数え切れないほどあるが、まずは何と言ってもキラキラと煌めくようなパフォーマンスではないだろうか。

Trickstarの楽曲の多くはフレッシュなメロディで、テンポがいい。一緒に口ずさみたくなるような、体が思わず動いてしまうような、そんな曲とダンスで観客の心を掴みに来る。

座長でもある俳優・小澤廉は、身体能力が非常に高く、元気いっぱいの明星スバルを原作から飛び出してきたがごとく演じる。

ユニットリーダーの氷鷹北斗は生真面目な性格で、「お笑い」の練習を日々欠かさないほどだ。そして演じる山本一慶は、正反対とも思えるひょうきんさを持つ俳優。そのギャップが絶妙に混ざり合い、ステージ上の北斗に独特の人間くささを与えている。

言動に子供のような純真さがにじむ遊木真は、最年長の松村泰一郎が演じる。「一番年上の自分が一番若い雰囲気の役を演じている」とは初演の際に松村自身が冗談めかして言ったことだが、ステージを観ればお分かりのとおり、違和感は一切ない。一生懸命な真の姿には、自然と声援を送りたくなる。

逆に、ユニット内最年少にあたる俳優・谷水力が演じるのは、世話焼きで苦労性の衣更真緒だ。彼はTrickstarのメンバーでありながら、倒すべき生徒会にも所属しており、絶え間ないジレンマを抱えている。

一見バラバラな個性を持つ4人が、各々の魅力を引き出し合い、高め合う。そこに客席の笑顔やペンライトの光が加わって、会場が煌めきで一つに包まれる。

観客をも巻き込むキラキラを放つアイドルユニット、それがTrickstarだ。

魅力2 切なさあふれるストーリー

一方で彼らはそれぞれに、胸が詰まるような切ない物語も抱えている。

才能と生い立ちが友情を阻み、ひとりぼっちで闇に沈んでいたスバル。

生徒会長の陰謀により大切なものを天秤にかけられ、苦しむ北斗。

幼少期のトラウマに、今も苛まれ続ける真。

板挟みの現状に悩み、自己嫌悪を消せない真緒。

Trickstarを取り巻く物語は、一筋縄ではいかない。だが、だからこそ、彼ら4人が揃って笑う瞬間は、とてつもなく輝いて見える。

メインストーリー(3部作)のクライマックスシーンはもちろん、ライブやセリフで4人が出会えた喜びを表現するたびに、息苦しいほどの昂揚と切なさを実感できるのだ。

魅力3 じっくり育まれた、強い絆

Trickstarが初めて「あんステ」に登場したのは、2016年の初演だ。

2020年現在、最新作の『エクストラ・ステージ〜Night of Blossoming Stars〜』に至るまで、4人の俳優は約4年間にわたりユニットとして絆を育んできた。

年齢も経歴もバラバラの個性豊かな4人だが、その芝居は息ピッタリ。コミカルなシーンなど、もはやどこまでが脚本でどこからがアドリブなのか分からないほどだ。

最年少の谷水は、この「あんステ」で舞台デビューを果たした役者の一人だ。初演では初々しさいっぱいの芝居で他の3人に食らいつくような印象が強かったが、公演を重ねるごとに役の深みを増していった。

また座長の小澤には、ハードなストーリー展開がひときわ大きな影響を与えたと思われる。いつもハキハキと明るい笑顔を見せてくれる小澤だが、ユニットが引き裂かれる演目ではカーテンコールで隠しきれない消耗を見せた。

キャラクターとしても、役者としても、大きな経験をともに乗り越えた4人。「あんステ」で最も長くチームワークを培ってきた、その歴史も、彼らの大きな魅力だ。

Trickstarが出演している公演リスト

そんなTrickstarの活躍を観ることができる公演を、簡単にご紹介しておこう。円盤を鑑賞する際などの参考にしていただければと思う。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(初演・2016年)

記念すべき「あんステ」の第一作、ここからすべてが始まった。

Trickstarが学院に革命を起こそうと立ち上がった理由や、新進気鋭ユニットとして注目されていくきっかけ、他の生徒たちとの関係性などが描かれる。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜Take your marks!〜』(2017年)

前作で大きな成果を挙げたTrickstarに、“皇帝” として学院に君臨する生徒会長・天祥院英智が接触してくる。

ユニット分裂の危機が迫り、4人それぞれの過去や葛藤が浮き彫りに……。スバル役・小澤の悲痛なまでの芝居は、一見の価値ありだ。

◆『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜To the shining future〜』(2018年)

メインストーリー3部作の完結編。Trickstar存続の危機は変わらず、スバルは孤独な戦いを続けている。

そんなスバルの心を救うのは、Trickstarの出現によりポジティブな方向へ変わり始めた、他のユニットの存在だった。

はたして4人は再び同じステージに立つことができるのか? クライマックスはあなたの目で確かめてほしい。

◆『あんステフェスティバル』(2018年)

豪華8ユニットが揃い踏みした、ライブ形式のフェスティバル。ライブパフォーマンスがメインということで、舞台とはまた異なる一面も見せてくれる。

Trickstarファンにとっては、元気いっぱいのポップな曲から切なさあふれるナンバーまで、さまざまな表情を一度に見ることができる貴重なステージだ。

◆『あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ〜Night of Blossoming Stars〜』(2019〜2020年)

「あんステ」は、エクストラ・ステージ(番外編)が数本上演されている。そのうちの一つ『Night of Blossoming Stars』に、Trickstarは主役として登場した。

今作の1幕で観ることができるのは、1年前のTrickstarだ。桜の下の奇跡のような出会いをしみじみと堪能できる。

また2幕では、現在のTrickstarの活躍も堪能できる。トラブルを抱えたユニット「Switch」を心配し、力になろうと奮闘する4人の姿に要注目だ。

Trickstarは、とびっきりの元気をくれるキラキラ一番星

見ているだけで元気をもらえる。まるで隣にいるような等身大の感覚で、ぽんと背中を押してくれる。

Trickstarは、そんなグループだ。

「正統派アイドルの煌めきを思いっきり浴びたい」「夢中で応援できる誰かと出会いたい」そんな人にはとくにオススメのユニットである。

気になった人は、ぜひBlu-rayやDVDをチェックしてみてほしい。

次回は、「過激で背徳的」を謳う魔物ユニット「UNDEAD」をご紹介したい。

※情報は全て2020年1月現在のものです。

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WRITER

豊島 オリカ
 
								豊島 オリカ
							

観劇好きのフリーライター。2.5次元が大好きです。頂いた日々の活力、勇気、心を揺らす奇跡のような感覚に、どうにか恩返しできないものかと願いながら執筆しています。カーテンコールで拍手することと、鼻ぺちゃな犬も大好きです。

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