コラム

生配信のメリット・デメリットと代表的な「配信サービス」をご紹介 自宅で”手軽に確実に”舞台の千秋楽を 

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「舞台○○、千秋楽生配信決定!」2019年は、こんなお知らせをよく目にしたのではないだろうか。

これまで舞台といえば、「チケットを入手し」「そこに行かないと見られない」が大前提のものだった。それが、全国の映画館でライブビューイングが頻繁におこなわれるようになり、2018年頃からは多くの舞台で「配信」がそこに加わってきた。

ここでは、時代の変遷とともに増えてきた、舞台の配信サービスでの舞台の楽しみ方と、代表的なサービスを3つ、その特徴と共に紹介する。

舞台の生配信! そのメリットとデメリットは?

メリット…自宅で出先で、「どこか」に行くことなく好きな場所で見られる

配信サービスのメリットはやはり、売り切れがないこと、どこかに行く必要がないことだろう。そのため、大人気の公演で「チケットは幻」「ライビュも完売」と辛い状況になっても安心だ。

諸々の事情で外出できない、どうしても仕事の都合がつかない、近くに映画館がない。そんな状況でも、パソコンやスマホと回線があれば、好きな場所で配信を見られる。

ライブビューイングと同じく、アップで表情をよく見られるのも大きなメリットだ。全景は見られないが、計算されたカメラワークで「ここ」という表情をカメラが抜いてくれた時などは、本当にありがたい。

デメリット…やはり生にはかなわない! 配信が途切れることも……?

結論から言えば、やはり舞台は生で観るのが一番だ。会場での熱気、ざわめき、息が詰まるような緊張感……そういったものは画面越しには伝わってこない。

また、回線の状況や機材トラブル、時間の都合その他の状況により、微妙に数秒遅れる、数秒飛ぶ、回線が切れる、突然終了する、といったこともある。これも仕方がないこととはいえ、防止のためにできるだけ安定した回線状況を確保したい。

次に、主な配信サービスを3つ紹介する。

1. ニコニコ動画(ニコニコ生放送)/ニコ生

ニコ生は、ドワンゴが提供する動画配信サービスのライブストリーミングとして、2007年に開始した。生放送配信とは言っても、録画予約や追っかけ再生など「その時」でなくても見られる機能がついている。

ニコニコ動画でもおなじみの「コメント機能」で、みんなでワイワイと視聴している気分が味わえるのも、大きな特徴だ。千秋楽だけではなく、告知や、舞台稽古後にトーク番組などを配信してくれることもある。

ニコ生で配信が決定した場合、思い立ったらすぐに「タイムシフト予約」を忘れずにしてほしい。受付締め切り時間が配信開始30分前ということもあるので「あっ!!!!」ということになる可能性がある。

多くの場合、千秋楽配信は買い切り型の有料配信となる。この時、ニコニコ動画の有料会員、「プレミアム会員」であると数百円の割引がされることがある。価格は舞台によってまちまちなので、これもそれぞれの公式サイトで要確認だ。

2019年~2020年1月にニコ生で舞台の配信をおこなった舞台の一例(千秋楽、公演中など)

・文豪とアルケミスト 異端者ノ円舞
・LIVEミュージカル演劇『チャージマン研!』
・『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-

※配信の形態、価格は舞台ごとに異なるため、舞台の公式サイトを要確認

2. DMM.com

ゲーム、動画配信、電子書籍など、多くのコンテンツを持つ「DMM.com」で千秋楽の配信がされることも多い。DMMでの配信の特徴は、「LIVE配信とディレイ配信」がパックになっていることもある点だ。

例として「千秋楽をLIVEで生配信視聴、翌日に再ライブ配信、後日ディレイ配信」と3度以上楽しめる舞台もある。

また、DMM配信特典の特別映像がついていることもあるので、すべて見逃したくないという人は「映画館でライビュを観て、翌日以降にDMMで買っておいた再ライブを見て、ディレイ配信も見る」という楽しみ方もできる。

2019年に公演がおこなわれた「脳内クラッシュ演劇『DRAMAtical Murder』」は、2020年1月31日から、5とおりあったストーリーをすべて配信することになっている。そのため「DVDにはならない」「5とおりすべて見られない」と悲しんでいたファンも、全ルートを観られることになった。

DMMも、価格は1本買い切り型であることが多い。視聴期間をチェックしながら環境に合わせて購入しよう。

2019年~2020年1月にDMM.comで舞台の配信をおこなった舞台の一例

・舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ/維伝 朧の志士たち
・ミュージカル『刀剣乱舞』三百年の子守唄/髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~/葵咲本紀 など
・音楽劇「ロード・エルメロイII世の事件簿 -case.剥離城アドラ-」

※配信の形態、価格は舞台ごとに異なるため、舞台の公式サイトを要確認

3. dTV

dTVは、月額課金制の有料配信サービスだ。2020年1月現在、月500円で12万もの作品が見放題になる。似た名前の「dアニメストア」でも多くの2.5次元舞台を配信しているが、こちらで生配信はおこなわれない。

dTVとdアニメストア、間違えることなく、必要に応じて入会するようにしよう。

dTVでの舞台千秋楽の配信は、まだ数そのものは多くない。しかし、普段からよく映画やさまざまな作品を観ると言う人は、まずは31日間の無料お試しで、使い勝手を確認してみてもいいだろう。

すでに入会しているサービスで配信が行われるのであれば、お得な気分になれる。

2019年~2020年1月にdTVで舞台の配信をおこなった舞台の一例

・宇宙戦艦ティラミス
・舞台「この音とまれ!」

※入会に際しては公式サイトを要確認

買い切り・加入型などの配信サービスでもっと舞台を身近なものに

冒頭でも述べたように、かつて舞台は「その場に行かないと観られない」ものだった。しかし近年では、多くのタイトルがDVD化され、ライブビューイング、動画配信、それからWOWOWなどで放映されることも増えてきた。

舞台には、まだまだ「よく分からないもの」「チケット代もそれなりにするし行きづらい」というイメージがある。しかし、配信や放映はそれらのハードルを下げて「ちょっと試してみようかな」というのには、うってつけの機会だろう。

難しいと思われていた舞台を、もっと気軽に身近なものへ。まだほんの少し勇気が必要な人のためにも、そしてどうしてもその場に行かれない人のためにも、千秋楽や公演の配信は、これからも増えていってほしい。

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WRITER

広瀬有希
								広瀬有希
							

金融・印刷業界を経てフリーライターへ。エンタメメディアにて現場取材・執筆の他、日本語・日本文化教育ソフト監修、ゲームシナリオ、ノベライズなどで活動中。感動が伝わる文章を目指して精進の日々を送っています。

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