• コラム
  • 日常でつい口ずさんでしまう、2.5次元舞台・ミュージカルの個人的名曲を5つ選んでみた
コラム

日常でつい口ずさんでしまう、2.5次元舞台・ミュージカルの個人的名曲を5つ選んでみた

2.5次元系の舞台・ミュージカルを彩る名曲は多い。

これはアイドルものの作品に限らず、スポーツものや時代ものなど、一見音楽や歌と関係のないように思える作品でも同じだ。

2.5次元ファンの多くが、舞台を鑑賞し終えた後もしばらく頭に残って離れない曲や、何年経ってもふとした瞬間思い出して口ずさんでしまう曲を心に持っているのではないだろうか。

今日は、筆者にとってのそんな「ふとした瞬間口ずさんでしまう曲」を作品へのリスペクトとともにご紹介したい。

♪On My Way(ミュージカル「テニスの王子様」)

2003年の初演から16年、テニミュの人気は未だ勢いを増すばかりだ。

長く続いているだけあって、テニミュには名曲が多い。多いというより、もはや無尽蔵と言うべきだろうか。

そんなテニミュから、「ふとした瞬間口ずさんでしまう」という観点で最も頻度の高いものをしいて、本当にしいて1曲だけ挙げるのであれば、私にとってのそれは「On My Way」である。

 

テニミュには、カーテンコール後に披露される「アンコール曲」という伝統がある。

アンコール曲ではキャストが客席に降りてパフォーマンスを行うのが慣例で、最近ではさらにコール&レスポンスをしたり、客席と一緒に簡単な振付で踊ったりもする。

観客がキャラをぐっと身近に感じられる、貴重なひとときだ。

 

「On My Way」は、テニミュのアンコール曲として書き下ろされた初めての曲だ(※1)。今や10曲を数えるアンコールの名曲たちの、始まりの1曲なのである。

テニミュのアンコール曲はどれも、キャッチーな歌詞と覚えやすいメロディからできている。正直に言えばどの曲もふと口ずさんでしまうことがあるし、本当に甲乙つけがたい。

今回私は「On My Way」を選んだが、このチョイスはきっと人によって違う。

テニミュファンひとりひとりの脳裏に、それぞれが応援してきた代のアンコール曲が浮かぶのではないだろうか。

※1 公演の終盤キャスト全員で披露する楽曲はそれ以前にもあったが、アンコール専用曲として書き下ろされたものはこれが最初だ。

♪あいつこそがテニスの王子様(ミュージカル「テニスの王子様」)

 

テニミュからもうひとつ、どうしてもご紹介しておかなくてはと感じる曲が、「あいつこそがテニスの王子様」だ。

この曲は2005年8月〜「The Imperial Match 氷帝学園」にて、青学・越前リョーマvs氷帝・日吉若の試合にて歌われた楽曲である。

曲のほとんどが1分弱〜3分程度と短いテニミュにおいて、約8分間に渡り試合の全容を歌い上げるこの曲は、メロディも歌詞も起伏に富んでいる。言うまでもなく名曲だ。

だが、この曲をよく口ずさんでしまう理由は、おそらくそれだけではない。

「日吉若2年、アグレッシブベースライナー……」から始まる乾貞治の長台詞。あなたも見聞きしたことがあるのではないだろうか。

Twitterで度々話題に上がるこの台詞も、じつはこの楽曲の中で披露されている(もちろん台詞は原作のままである)。

生活していて、この長台詞のどこかに引っかかるフレーズが耳に入ると「つい続きを暗誦してしまう」というテニミュファンは、私だけではないはずだ。

♪Over the sweat and tears(舞台「弱虫ペダル」)

私がふと口ずさんでしまう3曲目は、ペダステの「Over the sweat and tears」だ。

これは毎公演クライマックスに待っている、いわばアニメの最終回における主題歌のような1曲で、キャストのほぼ全員により披露される。

ほぼ全員、というのは、「キャラクターの性格上、絶対に歌わないであろう」と思われるキャラだけは、曲が終わる直前にならないと登場しないため。彼だけは決して歌わず、ポージングにしか参加しないのだ。

この「絶対歌わないであろうキャラは、やっぱり歌わない」という展開が、私にはとても新鮮で、この曲を強く心に焼き付けるきっかけになった。

もちろん、この曲の良さはそれだけではない。

一度聞いたら忘れられないメロディ。

タイトルや歌詞も、原作の持つひたむきなエネルギーを端的に表現している。

ペダルを踏み込む足取りに合わせるように歌うキャラクターたちの姿には、いつも目頭が熱くなる。

間違いなく名曲だ。

♪刀剣乱舞(ミュージカル「刀剣乱舞」)

「刀剣男士が歌う!?」――ミュージカル化が発表されたとき真っ先に感じたこの驚きを、軽々と超えてきた衝撃的なタイトルソングがこれである(もちろん、いい意味で)。

「♪刀剣乱舞!!」という叫びにも似た導入から始まる力強いメロディが、繰り返し観客の心に刻まれる。

刀ミュを一度でも観たことがある方なら、ファンならずともつい口ずさんでしまった経験があるのではないだろうか。

この曲の歌詞は演出の茅野イサムが担当しており、サビ以外の部分はすべて、演目ごとに刷新される。

原作ゲーム「刀剣乱舞」には何十振もの刀剣男士が登場しているが、ミュージカルに登場するのは基本的にどの演目でも6振のみ。

その6振のキャラクターに合わせて毎回、歌詞が書き下ろされるのである。

もし今まで観たことのない公演を見る機会があれば、ぜひ歌詞にも注目して聴いてみてほしい。大丈夫、曲は意識せずとも自然と頭に刻まれるので。

♪タイトル未発表(「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra”Stage)

最後にご紹介したいのは、舞台「僕のヒーローアカデミア」(通称ヒロステ)のOPを飾った曲だ。

DVD・Blue-ray発売前なので、まだタイトルは未発表。

そんなフライングの状態なのにぜひともご紹介したかったのは、個人的にこれが2.5次元史に残る名曲と確信しているからである。

幕が上がると同時に、個性豊かなヒーローたちの「♪ウォーオオ・オーオオ、ウォオオ・オーオ」というヴォカリーズから始まるこの曲は、これから展開される物語の壮大さを予感させてくれる。

もう、シンプルにワクワクする。

客席にいても思わず拳を振り上げて一緒に歌いたくなってしまうほど、エネルギーに満ちているのだ(※もちろん実際に振り上げるのはNGだ!)。

観劇してから早2ヶ月が経とうとしている今も、毎日思い出しては口ずさみ、記憶に向かってひとり拳を振り上げてしまう。

もう一度聴きたくてたまらなくなる、中毒性の高い名曲だ。円盤の発売が心から待ち遠しい。

あなたの「ふと口ずさんでしまう名曲」は?

たとえ原作が「マンガ」という音のない世界であっても、2.5次元として板の上に立ち上がった瞬間、その世界は音を持つ。

舞台ではあらゆる手段を用いて彼らの生き様が表現されるのだから、名曲が続々と生まれるのも決して不思議なことではない。

あなたにもきっと、ふと思い出して口ずさんでしまう名曲があるはずだ。

いつか2.5次元ファンの方々と、そんな曲について語り合えたら……と、つい夢想してしまう筆者なのである。

WRITTER

豊島 オリカ
 
								豊島 オリカ
							

いつも感動しているフリーライター。2.5次元が大好きです。頂いた日々の活力、勇気、心を揺らす奇跡のような感覚に、どうにか恩返しできないものかと願いながら執筆しています。カーテンコールで拍手することと、鼻ぺちゃな犬も大好きです。

このライターが書いた他の記事も読む