突然だが、あなたは観劇中「トイレに行きたい」とソワソワしてしまった経験があるだろうか?
その気持ちが芽生えたとたん、なぜかトイレのことしか考えられなくなってしまう。そんな経験があるだろうか?
「最後まで我慢できるかな?」
「もうそろそろ限界かな?」
「でも席を立つと周囲の邪魔になってしまうし、どうしよう?」
思考がそんなループに陥ってしまい、お芝居に全然集中できない。この状態に悩まされたことのある人は、数多くいるはずだ。
生理現象だけにちょっと厄介なトイレ問題。雑念を排除して作品に集中するためには、どうしたら良いのだろうか?
今回は筆者が実践している、観劇中の「トイレ行きたい」を予防する簡単なコツを4つご紹介する。
※あくまでも主観に基づく個人の対策のため、必ずしも効果を保証するものではありません。ご了承ください。
1.飲み物を工夫する
開演前に口にするものは、トイレ問題にとって重要だ。
ポイントは利尿作用のある飲み物を避け、また身体を冷やさないように気をつけること。
具体的には、カフェインやアルコール、冷たい飲み物を控えるようにしている。
「飲む量そのものを少なめにする」という声もときどき聞くが、水分に関してはあまり我慢しすぎるのも良くない。脱水症状や熱中症にならないよう、慎重に調節しよう。
2.こまめにトイレに行っておく
ごくシンプルなことだが、開演前には必ずトイレに行っておく。それも直前の一回のみではなく、こまめに何度か行っておくのがおすすめだ。
とくに絶対にトイレに立ちたくない演目のときは、行きたいか行きたくないかにかかわらずこまめにトイレに行くことを意識しよう。
家を出るとき。劇場の最寄り駅に着いたとき。友達と待ち合わせした飲食店を出るとき。劇場入りした後、開演10〜15分前くらいに劇場で。
そして幕間の休憩時間にも必ず席を立ち、トイレの列に並ぶ。「それほど行きたくないな」と思っても、「ちょっと面倒だな」と思っても、必ず行くと決めておく。
これは物理的にはもちろん、心理的にも効果が見込める。人は緊張すると余計にトイレが近くなってしまうものだから。
「行ってないけど大丈夫かな?」という不安を取り除き、「あれだけ準備したんだから大丈夫」と自分を安心させてあげよう。
3.身体を冷やさない
よく「寒いとトイレが近くなる」と言うが、その理由にはいくつかの説がある。なかでも有力であると考えられているのは次の3つだ。
1. 身体が、汗の代わりに尿を使って老廃物を排出しようとするため
2. 寒いと毛細血管が縮んで血圧が上がるので、血中の水分を尿に変えて血圧を下げるため
3. 寒さで交感神経が刺激され、膀胱の筋肉が縮むため
これらの理由がお互いに影響しあって尿意を引き起こすのではないか、と言われている。
そして寒さによる「トイレ行きたい」を予防する最も効果的な対策は、ずばり身体を冷やさないこと。
空調設備や演出の都合上、劇場の客席は驚くほど冷えていることがある。夏場でもストールやひざ掛けを持参して、とくに下半身を冷やさないように筆者は工夫している。
観劇中の「トイレ行きたくなっちゃった!」は生理現象なので、完璧に防ぐことはできないだろう。でも小さな工夫の積み重ねで、困った事態の発生確率を大幅に下げることはできる。
快適な観劇のために、ぜひトイレ対策を万全にして臨もう!
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