植田圭輔と鳥越裕貴がノンストップな“べしゃり”を繰り広げるイベント・植田鳥越「口は○○のもと」第6.5弾～公開収録もあるよ～が9月25日（月）に開催された。2.5ジゲン!!では、今回も予定調和なしの“おもろいわ～”がつまった公開収録＆イベントの様子をお届けする。
今回の会場となった東京・I’M A SHOWでは、「2.5BOX」と題し1週間連続で2.5次元俳優たちによる様々な企画が開催されている。「くちまる」はその2日目を担当。前日にはくちまる若俳（わかはい）軍団による「若俳軍団の逆襲」、くちまるの若手版となる「鬼の居ぬ間に○○」（以下、「おにまる」）が開催された。
公開収録序盤のオープニングトークでは、その若手たちの奮闘っぷりが話題に。
「おにまる」で台本なしのMCに挑んだのは、2人がかわいがっている後輩の長江崚行と木津つばさ。配信で「おにまる」を観たという植田が「リスペクトしてるからか、木津がかなり鳥越さん（のような）ムーブをしていた」という感想を口にすると、すかさず鳥越からは「まだこっちに来ないほうがいいよ」と自虐を含んだツッコミが入り、後輩への愛を感じさせながら笑いもきっちり取るという、ベテラン“おしゃべりスト”らしい技量を見せてくれた。
相変わらずのなめらかなトークで幕を開けたイベントだが、いざ公開収録のゲストを迎えるという段階で、2人の表情はやや不安げに…。「1番来てはいけないゲストが来てしまった」と鳥越に言わしめ、植田に「おかしな人。大丈夫なんかなって思ってる」と言われるなかで登場したのは、11月7日（火）、14日（火）放送分のゲスト・磯貝龍乎だ。
無音のなか不審な動きで姿を現した磯貝は、お手本のような“出オチ”状態に。彼が状況説明をするだけで、会場からは割れんばかりの拍手と笑いが沸き起こり、会場はあっという間に色の濃い“磯貝ワールド”に引き込まれた。
2人とは長い付き合いで同世代ということもあってか、磯貝はアンチエイジングの話題が気になって仕方がない様子。植田いわく「この人が我々の界隈で（アンチエイジングを）1番やってる」という磯貝は、アンチエイジングの成果が出たあかつきには、植田や鳥越が演じている役を狙っているとのこと。
果たしてどの役を狙っているのかは、このトークがカットされていないかも含めて、放送でたしかめてみてほしい。
磯貝は、1フレーズしゃべる度に笑いをかっさらいながら、初ゲストとは思えないほど見事に場を回し、気付けば1回目の持ち込み企画のコーナーへ。テーマに沿った即興ソングを歌うという「何にでも歌にできるコーナー」では、磯貝が生み出した名曲をもちろん聴いてほしいのだが、まるで子ども向け教育番組のような企画説明も見どころ。
盛り上がりそうな出だしだったものの、最終的には「企画は失敗です！」と磯貝が反省する事態になってしまい…。毎回大盛りあがりとなるゲストの持ち込み企画コーナーに異変をもたらした、ある意味“伝説の回”となったのではないだろうか。
収録の締めコメントを磯貝が真面目風に述べる間も、客席からはつねに悲鳴とも笑い声とも判別がつかない歓声があがり、会場は不思議な高揚感に包まれた。多才ゆえに予測不可能な磯貝のボールをキャッチし続けた植田・鳥越からは、思わず「（笑いすぎて）しんどいわ～」と本音がこぼれるなか、1回目の公開収録が終了。
続く2回目の公開収録は、11月14日（火）放送分。
ゲストには引き続き磯貝龍乎が登場した。「くちまるにぴったり」「なんで今までおれへんかってんやろうって思うぐらい」と言われるほど、MCの2人ともトークテンポがぴたりと合う磯貝は、この2人でなければ対処しきれないであろう剛速球ときどき変化球で、公開収録2回目も駆け抜ける。
定期的に共演している植田からは、自分はやらないカードゲームのカードを買い漁ってはサンタクロースのように後輩に配っている話や、演出家として本番期間中も忙しくデスクワークをこなしている楽屋での意外な姿など、磯貝のまた違った一面も暴露された。
が、本人はそれもどこ吹く風といった様子のまま、最後までサービス精神たっぷりに一言一句を笑いに変える勢いで、嵐のように自身の出番を終えて去っていった。持ち込み企画で植田と鳥越が見せた渾身の即興ダンスや、3人の夏の思い出トークなどは、ぜひ放送で楽しんでみてほしい。
公開収録の余韻が冷めやらぬなか、イベント第6.5弾がスタート。
ゲスト呼び込み前のオープニングトークでは、先日誕生日を迎えた植田への誕生日プレゼントの話題や、絶叫マシンが大の苦手だという鳥越がFUJIYAMA（富士急ハイランドのアトラクション）に乗せられて怖い思いをした話などが飛び出した。
ゲストは、2人にとって癒やされる存在の上田悠介が登場。
植田はとくに上田の低音ボイスでの「ウッホッホッホ」という笑い声がお気に入りのようで、彼の登場前から話題に。久々に会う際はお互いに「ウホ」と挨拶するといったエピソードからも、同い年な“Wうえだ”の仲の良さがうかがえ、心なしか会場の雰囲気も和らいだように感じられた。
のどかな空気に包まれたまま、話題は上田の出身地・奈良へ。実は植田と地元が近い話から始まり、「奈良県の観光プロモーションについて」「大人になったら感じられる奈良の魅力」など、いまをときめく俳優たちのトークとは思えないほど、渋くてまったりとした縁側トークが展開されることに。
ゲストによってこれだけトークの色合いが変わるのも、台本なしで繰り広げられる「くちまる」だからこその魅力だろう。
奈良といえば…ということで鹿トークもおおいに盛り上がりを見せた。奈良県民の上田が、奈良公園内の鹿の勢力図を解説。冒頭の「ウホ（ゴリラ）」に続き、鳥越の「鳥」、奈良の「鹿」と、裏テーマが動物なのかと思うほど動物に縁のある回となった。
イベント後半の「教えて！植ちゃん鳥ちゃん」のコーナーでは、「アニメなどの異なる世界に住む方法」「職場での休憩時間の過ごし方」というファンからの質問に3人が回答。
当然、「くちまる」なので話は脱線し、鳥越が世間の流行から数周遅れでいろんなものにハマっている話や、そこから派生して「育児を経験した母親はたまごっちの育成が上手」という話まで広がったところで、残念ながらイベントは終了の時間に。
ラストは「2.5BOX」通し企画の「2.5BOX選手権 みんなで協力！大玉リレー！」で会場が一体となった。惜しくも最速タイムは出なかったものの、“おしゃべりスト”な植田＆鳥越とおしゃべり上手なゲスト、そして彼らのトークを心から楽しんで思いっきり笑えるファンがいて、このくちまるは成り立っているのだと改めて感じる時間となったように思う。
12月には、広島での第7弾イベントも決定。
前乗りをして広島を楽しみ尽くす気満々の鳥越が「東京を拠点に、これから地方もどんどん行きたいと思っています！」と今後の展望を語り、植田が「次は広島ですね。我々も楽しみますし、みなさんのこともしっかりと楽しませたいなと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いします！」ときれいにまとめ、嵐のような公開収録と、安心感漂うイベント第6.5弾が終了。
笑いすぎてもはやなにに笑ったのかを忘れてしまった人もきっと多いだろう。公開収録の様子は11月7日（火）・14日（火）の「植田鳥越口は○○のもとTV」にて、イベントの様子は配信にて振り返って、疲れるほど笑ってみてはどうだろうか。
取材・文・撮影：双海しお
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