レポート

約4年の物語を締めくくる「REAL⇔FAKE Final Stage」SPECIAL EVENT FOR GOOD 開催レポート

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真実と嘘が交わるミステリアスなストーリーと、舞台を中心に活躍する豪華俳優陣がそろい人気を博した『REAL⇔FAKE』。MBS/TBSドラマイズム枠にて2019年にシーズン1が放送された本作は、2023年1月にシーズン3であるFinal Stageが放送され、その物語に幕を閉じた。

8月14日(月)には、本当の本当にラストとなる1回限りのイベント「REAL⇔FAKE Final Stage」SPECIAL EVENT FOR GOODが開催。

牧野凪沙役の荒牧慶彦、育田悠輔役の植田圭輔、鈴木翔琉役の佐藤流司、梅原黎士郎役の松村龍之介、瀬名征行役の和田雅成、卯野紘希役の猪野広樹、稲森弥月役の笹森裕貴、守屋英俊役の染谷俊之、そして朱音役の蒼井翔太が登壇した。

2.5ジゲン!!では、東京国際フォーラムホールAが約4000人のファンで埋め尽くされた本イベントの様子をお届けする。

約3時間に及ぶイベントは、開始前の影アナから大盛りあがりとなった。

熾烈(しれつ)なじゃんけん勝負で影アナの権利を得たのは荒牧慶彦。和気あいあいとした様子が伝わってくる影アナに、会場のボルテージも次第に上がっていく。

全員そろっての「スタート」の掛け声でイベントが始まり、染谷俊之と、ファンには進行役でお馴染みの林プロデューサー(キングレコード)の名コンビより、「スパイは誰だ!? 3番勝負」のコーナー説明が行われた。

『8人のメンバーで協力して3つのアトラクションに挑戦。8人のなかには、2人のスパイ=FAKERが混じっている。アトラクションを通して、スパイでないTeam REALはスパイを探し、逆にTeam FAKEはスパイだとバレずにTeam REALを欺(あざむ)き通せたら勝利』という人狼ゲーム風な企画だ。

1つ目のアトラクションは「ウェイター気分でお盆ピンポン玉リレー」。2チームに分かれ、片手で持ったおぼんにピンポン玉を乗せて客席通路をリレーするという内容だ。

チーム分けは、Aチームが荒牧→・笹森→・蒼井→・和田、Bチームが松村→・佐藤→・植田→・猪野。

荒牧がすごい勢いで爆走したり、佐藤がそろりそろりと亀のような歩みで進んだりと、それぞれの戦略と性格がにじみ出る。ゲーム終了時点で、Aチームは0個、Bチームは3個となり、ゲームはクリアならず。奔放なピンポン玉に全メンバーが翻弄される形となった。

この内容を踏まえ、スパイを考える1度目の会議へ。開口一番「当てにいっていいですか?」と前のめりな和田が指名したのは笹森。笹森は「真犯人ほどそうやってなすりつける」と反論し、にらみ合い状態に。

一方で蒼井は「まっきー(荒牧)も怪しい」と、気取ったウェイターポーズで練り歩いた結果、ピンポン玉を落とした荒牧に疑いの目を向ける。Bチームでは、あまりに牛歩だった佐藤が怪しまれたが、佐藤いわく「急ぐとダサいじゃないですか」と、彼らしい持論を展開した。

2つ目のアトラクションは「サイレント絵心伝言リレー」。お題は「BBQ」だったが次第に絵は変貌を遂げ、最終回答者の和田が「バナナ」と答えると会場からは悲鳴のような笑い声があがった。

お題を見た後、お互いの絵を確認しあいながら容疑者を絞っていく面々。話し合いの結果、佐藤と笹森への疑いが濃厚となる。同時に客席にのみ、スパイの正体が佐藤と笹森だと明かされた。

ラストアトラクションは「背中で大玉運びタイムアタック」。3人1組となって背中で大玉を運ぶ協調性が決め手となるゲームだ。

怪しくない人&身長のバランスをそろえた方がいいということで、1チーム目は植田をベースに松村・蒼井の3人に。2チーム目は荒牧・和田・猪野。見事にスパイ疑惑のある2人が残り、3チーム目はここに“絶対にスパイではないだろう”ということで和田が加わる形となった。

身長的に大玉に背中が届かず、そのせいで疑いの目を向けられた植田が「嫌になっちゃう」と笑いを誘う場面もありつつ、2チーム目までは実に順調。タイム的にも余裕を残して、スパイ2人を擁(よう)する最終チームへとバトンタッチ。

予想通りスパイ2人は大玉を何度も落とし、他2チームに比べて倍近く遅いタイムを記録。2人の容疑は限りなく黒に近づいてしまう。和田も2人との競技を終えた後、「犯人みぃつけた! あの2人です!」と佐藤&笹森を指差し、2人がスパイだと確信を得たようだ。

最後の投票を終え、集計結果を待つ間には8月11日(金・祝)に誕生日を迎えた蒼井へのサプライズも行われ、会場全体がお祝いムードに包まれた。

そして前半のクライマックス! 投票の結果、全員から票を投じられた笹森が容疑者の1人目となった。笹森は「本当に(僕で)いいんですね?」と念を押したが、周りからは「本当にいいです」と口々に言われてしまい、結果を知る客席からは励ましのような拍手と笑いが起こる。

スパイの笹森を見事当てたことで、Team REALの6人は焼き鳥セットをゲット! ちなみに投票数が次いで多かったのは佐藤の5票、植田の2票、松村の1票、和田の1票となり、Team REALがしっかりとFAKER・2人を見抜く結果となった。

大ボリュームのバラエティパートが終わり、後半はお待ちかねのライブパート。

今度は8人がキャラクターとして、『REAL⇔FAKE』を彩ってきた楽曲たちを披露していく。染谷の掛け声とともに会場一体となってのカウントダウンが響き、観客は思い思いの色のサインライトを光らせた。

1曲目は8人全員での「MISLEAD」。Stellar CROWNS with 朱音 & ASTRA RINGというイベントならではのパフォーマンスに、声出しOKの客席は黄色い声援で埋まった。続く2曲目はASTRA RINGのダンサブルな「Rings」、3曲目はStellar CROWNS with 朱音の「RUMOR」と、序盤から一気に駆け抜ける。

MC後は贅沢なソロ曲コーナーへ。ここからはMC時の挨拶とともに、それぞれのソロ曲の様子を紹介する。

ソロ曲コーナーは「俺たちの最終兵器」として紹介された社長の朱音(演:蒼井翔太)がトップバッター。「SHELTER」ではサビにあわせて観客のサインライトが「S」の字を描き、幻想的な空間が生まれた。

続く2人目は、「俺だ!」と元気いっぱいな自己紹介をしていた育田悠輔(演:植田圭輔)。久々にStellar CROWNSの5人がそろうことへの喜びを語った育田は、軽やかに「through the wind」を披露。彼のキュートな笑顔とともに、爽やかな風が吹き抜けた。

次の曲の前には、朱音と守屋英俊(演:染谷俊之)の映像がスクリーンに登場。映像ディレクターとしてライブを見守る守屋が、朱音のソロパフォーマンスを「完璧」と褒めると、朱音が照れくさそうにはにかむという微笑ましいやりとりに、会場の空気も和やかなものになった。

甘い歌声で会場の雰囲気をライブへと引き戻したのは稲森弥月(演:笹森裕貴)だ。切ない「Honey」をしっとりと歌い上げ、相棒の卯野紘希(演:猪野広樹)へとつなぐ。

ミラーボールがきらめくなか、卯野も切ないラブソング「Powdersnow」を披露。ASTRA RINGの2人のバラード曲が胸に染みる時間となった。

そこから一転、ダンサブルなナンバー「Lock on」で魅せたのは梅原黎士郎(演:松村龍之介)。「メンバーも緊張していると思うんですが、実は僕も緊張しています。足を引っ張らないように頑張ります」と謙虚な挨拶をしていた人物とは思えないほど、堂々とした余裕あるパフォーマンスで客席を魅了した。

続く鈴木翔琉(演:佐藤流司)は、挨拶では「よろしく」と多くを語らなかったが、そのパフォーマンスは雄弁だ。「again…」と「Toxic Liar」の2曲をメドレーで披露。人気バンドのボーカルの鈴木とあって、華麗なマイクスタンドさばきでファンを骨抜きにしていく。

ロックサウンドから続くのはリーダー瀬名征行(演:和田雅成)の「The one」。挨拶では自らリーダーコールを求め、客席から「リーダー!」と呼ばれるとご満悦の表情を見せていた瀬名。盛り上げ上手のリーダーは、歌声でもしっかりとファンの心を震わせた。

ソロ曲コーナーのラストを飾ったのは、休業明け最初のステージとなった牧野凪沙(演:荒牧慶彦)だ。挨拶では客席からの「おかえり~」の声に元気いっぱいに「ただいま~!」と挨拶していた牧野は、クマのぬいぐるみの“マーサ”と一緒にポップなナンバー「Your Smile」をキラキラな笑顔とともに歌い上げた。

ボリューム満点のソロ曲コーナーが終わっても、まだまだライブは止まらない。

ASTRA RINGの「君の知らないブルー」、牧野凪沙&鈴木翔琉の「Memories with you」、育田悠輔&梅原黎士郎&瀬名征行の「またね」の3曲は、客席を練り歩きながらのパフォーマンスとなり、至るところから歓声があがった。

次のMCではASTRA RINGの2人も登場。卯野は「緊張で死ぬかと思いました」、稲森は「紘希がミスするんじゃないかと心配でした」と、ここまでのライブを振り返った。

そしてせっかく牧野・育田・卯野・稲森の4人がそろったということで、Fyrklöverの「Reach 4 the New World」がお披露目されることに。合同ファンミーティングだからこそ実現された夢の競演に、本人たちも興奮冷めやらぬといった様子を見せた。

『REAL⇔FAKE』の歴史を辿るようなライブもいよいよラストを迎える。最後はもちろんあの曲、Stellar CROWNS with 朱音 & ASTRA RINGでの「REAL⇔FAKE」だ。作品の代名詞ともいえる楽曲に、会場が揺れるほどの盛り上がりを見せた。

アンコールは守屋も加わって全員での「WE ARE ONE」で、約100分のライブは締めくくられた。

ラストメッセージではしんみりする場面もあったが、最後は9人の最高の“REAL”な笑顔で、約4年に渡る『REAL⇔FAKE』の物語に幕が下ろされた。またいつの日か、彼らに会える日が来ることを願わずにはいられない。そんな心満たされる時間となった。

取材・文:双海しお/撮影:Daisuke Honda (A.K.A.)、Tomo (TWEETY)

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公演情報

WRITER

双海 しお
 
							双海 しお
						

アイスと舞台とアニメが好きなライター。2.5次元はいいぞ!ミュージカルはいいぞ!舞台はいいぞ!若手俳優はいいぞ!を届けていきたいと思っています。役者や作品が表現した世界を、文字で伝えていきたいと試行錯誤の日々。

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