ミュージカル「忍たま乱太郎」第13弾 ~ようこそ! 忍たま文化祭!~が、4月7日(金)に、東京・東京ドームシティ シアターGロッソで開幕した。2.5ジゲン!!では初日に先駆け実施されたゲネプロと囲み会見の模様をお届けする。
今作のテーマは、文化祭。シリアスだった12弾と打って変わって「これぞ忍たま! これぞ忍術学園!」と言うようなドタバタな日常が描かれる。
学園長先生(演:迫英雄)の急な思い付きで文化祭を行うことになった忍術学園だが、開催日は1週間後。やりたいことを語ったり予算を考えたりで、てんやわんやする六年生と四年生だったが、そんな最中に伊作(演:反橋宗一郎)と長次(演:新井雄也)は学園長先生と山田先生(演:今井靖彦)が何か話しているのを聞いてしまい…。さらに学園長先生がなんだかアイディアを思いついちゃった!?
思わぬ方向に展開していく物語と、ありとあらゆる伏線がきれいに回収されるおもしろさは、まさに“忍たまワールド”そのもの。
また今作では、忍ミュ初となる忍術学園事務員の小松田秀作(演:輝山立)が登場する。アニメからそのまま出てきたかのようなポンコツ小松田に、輝山の身体能力と歌唱力が加わり、忍術学園の世界観をより強めるのに一役買っていた。
五年生からは久々知兵助(演:山木透)と尾浜勘右衛門(演:佐藤智広)の2人、四年生からは平滝夜叉丸(演:龍人)、綾部喜八郎(演:大谷誠)、浜守一郎(演:飯塚大夢)の3人が登場。こちらは、学年フルメンバーでないことを寂しく思う隙もないほどに個性と存在感を光らせているのでお楽しみに。
思わず踊りたくなるようなポップな振り付けや大人数で歌い上げるミュージカルナンバー、もちろん殺陣も盛り込まれており、忍ミュらしさも全開だ。
文化祭が無事行われるのか…は、心配しなくても良いのだが、物語をかき乱す者がそこかしこにおり、まるでアトラクションに乗っているかのように話が進んでいく。1人ひとりが主人公と言えるほど各キャラクターの登場・見どころが多く、忍術学園らしさが存分に詰め込まれた内容にファンは目が足りないだろう。
12弾再演より復活した客降りは、13弾でも継続。終演後には、日替りキャストによるミニトーク&記念撮影も実施される。また、開演5分前には、放送30周年を迎えたアニメ「忍たま乱太郎」より、猪名寺乱太郎(声:高山みなみ)、摂津のきり丸(声:田中真弓)、福富しんべヱ(声:一龍齋貞友)の特別アナウンスも放送されるので、早めの着席をおすすめしたい。
囲み取材レポート
ゲネプロ後に実施された囲み取材には六年生キャストの6人が登壇し、意気込みや見どころを語ってくれた。
12弾再演から半年経っての今作上演に関しては、「座組全員でのチームワークありきのお芝居」というワードがよく出てきた。また反橋からは「パンフレット等の前情報だけではない隠し要素が本当に多く、サプライズボックスのような、観に来た人が楽しめる作品になっているので、ぜひ劇場に来ていただいて体感してほしい」とコメントも。観劇後には、これらの言葉の意味を強く実感できるだろう。
台本を最初に読んだ感想に関しては、ほぼ全員が「読んでいる(文章の)段階からワクワクした」と回答。想像できない演出なども多く、稽古初日から皆やりたいことのアイディアが止まらなかったようだ。鈴木はそれらを「役者としての自尊心、いや、自立心…違うな。まあ…鼓動ですね!」と名(迷?)言でまとめ上げてくれたので、ぜひ劇場で鼓動(!?)を感じてみてはいかがだろうか。
今作もたくさんの楽曲が披露されるが、その中でも飛びぬけて印象に残る1曲がある。ネタバレが嫌な方のためにもここでは詳細は避けるが、キャスト内では1番人気とのこと。音楽監督の玉麻尚一が仮歌歌唱を担当したようだが、「仮歌の段階から感情のこもり方がすごくて盛り上がった」とのエピソードが。色々つっこみどころはあるのだが、注目は「坂垣の巻き舌」のようなのでお楽しみに。
キャストコメント
初日開幕にあたって、キャストと脚本・作詞・演出の竹本敏彰からコメントが到着した。今作に関するたくさんのヒントが語られているので、観劇前にぜひよく読んでみてほしい。
忍術学園 六年生・立花仙蔵 役:湯本健一
ついに始まりますミュージカル「忍たま乱太郎」第13弾、今までの作風とは一味も二味も違う雰囲気になっております。お客さまに楽しんでいただけるよう演出の竹本さんだけではなく、キャストスタッフみんなで案を出し準備してきました。劇中に起こるドタバタは忍ミュを経験してきた僕からはとても他人事には思えません。最後まで必死に忍務をなしとげようとする忍術学園をどうぞお楽しみくださいませ。
忍術学園 六年生・潮江文次郎 役:渡辺和貴
今回もお馴染みの人物、そして新しい人物が出てきたり、大人数でのシーンが多いので1回じゃ物足りない! 今までの忍ミュとはまた違った感じで、とにかく明るく楽しい作品になっていますので、どういう反応があるのか楽しみです! そしてそしてとにかく今回も一年生が本当にかわいい!! 皆さん!! ぜひ劇場でお待ちしておりますっ!!
忍術学園 六年生・中在家長次 役:新井雄也
今弾の忍ミュは、すんごくドタバタ!! そして、会場は笑いに包まれることでしょう…!! 稽古段階でも何回も笑いが堪えられないときがありました。そのくらい楽しくて、爽快なステージになっております。個人的にオススメは曲!! かっこいい曲、楽しい曲、感動する曲、小松田な曲、例のあの曲。絶対好きなナンバーがあるはず!! ぜひ劇場に観にきてください! お待ちしております!!
忍術学園 六年生・七松小平太 役:坂垣怜次
皆さんこんにちは。七松小平太役の坂垣怜次です。忍ミュの現場に前よりも打ち解けてきて楽しく稽古を行えてます。日々おもしろい物が生まれて笑い溢れる現場になっております。役者1人ひとりの熱量も高くとても素敵な座組です。13弾の文化祭は楽しさ爆発の作品になってます。見たいところが多すぎるので、劇場に足を運べば運ぶほど、おもしろさもアップしていると思います。ぜひとも隅々まで堪能していただければと思います。最後まで楽しんでね!
忍術学園 六年生・食満留三郎 役:鈴木祐大
ミュージカル第13弾は「文化祭」です! 今作は文字通りのお祭りを劇場で体感していただけるとうれしいです! また今作は曲数も多くミュージカル色が強くなっているので、目で楽しみ耳でも楽しんでいただきたいです!! そして六年生キャストが続投ということでここでしか見られない、チームワークや連携で皆さまに楽しんでいただきたいです!!
忍術学園 六年生・善法寺伊作 役:反橋宗一郎
忍ミュ第13弾いよいよ開幕でございます! またもや伊作として皆さまにこの忍たまの世界をミュージカルで伝えられてうれしい限りです。今回は文化祭! ずっと忍ミュをやってきて、そーいえばこの姿って舞台で見せたことないですか!? って気付いたことが前回あって、今回なんとそんな見せたかった姿をお見せするシーンもございます! まだまだ隠し要素がふんだんに詰まってる作品です! 早く観てもらいたくて仕方がない! そして、今回10弾初演に出演していた当銀さんが振付けとして戻ってきたのですが、忍ミュの世界を踏んで僕らのことも知ってる当銀さんが入ったことによって、とてもいい方向にカンパニーが引き締まった気がします。早い段階で順調に仕上がっていった13弾ですが、そこからたくさんのキャストと演出の竹本さんでブラッシュアップしてとてもいい鮮度を持ったまま本番を迎えます! 僕らの全力投球を受け止めに忍術学園へお越しくださいませ!!
忍術学園 五年生・久々知兵助 役:山木透
お久しぶりです。久々知兵助役の山木透です。本編に参加するのは第10弾振り、約4年の時を経て忍ミュの世界に帰ってきました。今回は文化祭ということでお祭りですね。楽しいに決まってます。五年生として今回いない3人の分も勘右衛門と盛大に楽しんでやろうと思ってますので皆さんもこの勢いについてきてください! 忍術学園でお待ちしてます!!
忍術学園 五年生・尾浜勘右衛門 役:佐藤智広
尾浜勘右衛門役の佐藤智広です。13弾は“ようこそ! 忍たま文化祭!”ということで、もりもり盛り上がりと熱い結束をお届けするために皆で鍛錬してきました! 何よりも、最高に楽しい時間をお届けできるよう、僕自身全力で楽しみにいきます! どの委員会が、どの組が、そしてどの学年がどんな文化祭にしていくのか、楽しみにしていてください!
忍術学園 四年生・平滝夜叉丸 役:龍人
13弾では四年生が3人ということで、11弾から出演している僕にとっては5人そろっていないというのは初めての状況でした。ですがここにいないメンバーの分まで役割をまっとうするんだ! という強い気持ちで稽古を重ねてきました。その成果をぜひ劇場で楽しんでいただけたらと思います。そして13弾はどこを見てもどのシーンでも楽しめる作品になっていると思います。たくさん笑って素敵な時間を一緒に過ごしましょう!
忍術学園 四年生・綾部喜八郎 役:大谷誠
皆さん! 遂に13弾が開幕します! 新しい季節にふさわしい、暖かくて優しさに溢れた作品に仕上がっております! 今回は特に素敵な楽曲が多く、キャッチーなものだったり、パワフルだったり、詩がとても良かったりと、満足していただけるものになっていると思います。本当にドタバタと物語が進んでいくので、目が足りないって思われるかもしれませんが、ぜひぜひ自分の好きなところを切り取って、楽しんで見ていただけたらと思います!
忍術学園 四年生・浜守一郎 役:飯塚大夢
初めまして。今回初めてミュージカル「忍たま乱太郎」の仲間入りをさせていただく飯塚大夢です。浜守一郎として全力でこのステージで生きることができるように精一杯頑張ります! お越しくださる皆さまが幸せな気持ちになってくださりますように。
忍術学園 事務員・小松田秀作 役:輝山立
今回出演させていただくことを発表したときに、多くの反響をいただきました。そのとき改めてこの忍ミュに小松田秀作役として出演させていただくことの重みを感じました。正直稽古が始まるまではとても緊張していました。ですが忍ミュの稽古場はすごくアットホームな空気でして、稽古が始まってからは小松田さんの役作りが伸び伸びとできたように感じます。初登場として忍ミュに新たな風を吹き込めるように精一杯演じさせていただきたいと思います。作品としてもチームワークがとても良く思いっきり楽しんでいただけると思います。改めてよろしくお願いいたします!
脚本・作詞・演出:竹本敏彰
13弾は六年生が牽引役となり、スマートに文化祭を成功に導く姿を描こうと思ったのですが、個性的な登場人物ばかりですので一筋縄でいくはずがありません。外部の妨害によって文化祭が危ぶまれる! というより内部の人たちの思惑で六年生が翻弄されるお話になっちゃいました。稽古場は爆笑の連続。通し稽古では出演者が笑いすぎて、芝居が続けられなくなることも度々。毎日セリフが変わっていきました。もちろん喜劇を書いたつもりでしたが、学園長先生の無茶な思いつきに、文句も言わず真剣に文化祭に取り組む忍たまたちにとっては悲劇そのものですね。今回も日替わりネタは健在で楽しめますし、新たな登場人物にも注目していただきたいです。さぁ問題です! 新たな登場人物は何人出てくるでしょうか? 答え合わせは劇場で!
公演は、23日(日)まで東京・東京ドームシティ シアターGロッソで行われる。
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