大人気乙女ゲームシリーズ『DYNAMIC CHORD』が舞台化され、2019年5月11日からヒューリックホール東京(東京都千代田区)で開幕する。初日前の10日に行われた、初日前会見とゲネプロ(総通し舞台稽古)の様子を写真とともにお伝えする。
まずはあらすじをお伝えしたい。
注目のアーティストが多数所属している音楽事務所「DYNAMIC CHORD」。その中で最も人気を集めている4つのバンドがある。
激しさを持ちつつも妖艶なロックサウンドと圧倒的な演奏力で魅せる【KYOHSO】、静けな中にも激しさを感じるエモーショナルなロックサウンドの【Liar-S】、プログレッシブなロックサウンドで独特な世界観を表現する【[rêve parfait]】、ダンスナンバーとロックをミックスさせたサウンドで若者に人気がある【apple-polisher】だ。
「1ヶ月後に4バンドで2日間の野外フェスを行うことにした」というダイナミックコード株式会社の伊澄久臣(塩川渉)の一言から物語は展開する。自分たちの音楽とは何か? フェスを成功させるため、彼らが語り合い、それぞれに向き合った1ヶ月を追う…というストーリーだ。
キャストの中で一番原作ゲームに詳しいという笹翼(聖矢役)は「原作は4つそれぞれのバンドが主人公と恋愛するというゲームなのですが、この度主人公がございませんので、客席にいる皆様が主人公です。どんどん恋しちゃってください。夢を見られる舞台だと思いますので、よろしくお願いします」と舞台をアピールする。
会見で各バンドの魅力を問うと、KYOHSOのリーダーであるTOKIHARU役を演じる杉江優篤は「ダイナミックコード株式会社の中で一番年上のバンドという存在感、そして4人でいる時のお茶目感。そのギャップを見ていただけたら。そして我らがドラマー(KEN’ ICHI)を見ていただけると嬉しいです。あと、僕を見てください」と語った。
Liar-Sのリーダーである結崎芹役を演じる吉澤翼は「お客様と一緒に楽しめるライブになっていると思うので注目してもらいたいです」と語る。
apple-polisherのリーダーであるKuro役の稲垣成弥は「アッポリ(※apple-polisherの略称)としての関係性が出るように、僕らみんなが考えたことをアッポリ編では取り入れました。演奏も頑張ったので、見てください」。
[rêve parfait]のリーダーであるRook役を演じる石賀和輝は「フレッシュさや仲の良さが[rêve parfait]の魅力。見てくれているお客さんが自然と笑顔になれるようなライブをやっていきたいなと思っています」と話していた。
[rêve parfait]のボーカルであるKing役の松岡卓弥は「ライブシーンがあって、歌ったり演奏したり、舞台ではあまりないような演出がたくさんある。僕たちもやっていて楽しいですし、お客さんもきっとライブに来たような感覚になると思います。ライブに行ったことがない人もお芝居が好きな人も両方楽しめる舞台になっています」と見どころを語った。
apple-polisherのボーカルNaL役の藤家和依(ACT ONE AGE)は「4月からみんなで稽古をしてきて、石岡さん(※演出の石岡貢二郎)を中心に、自分自身と向き合ってきました。楽しさやライブの迫力をお客さんと共有できるように頑張りたいと思います」と意気込む。
Liar-Sのボーカル檜山朔良役の三山凌輝は「短い期間ではあったけれど、楽器もすごい努力をして、いいものにするという思いでここまでやってきた。たくさん話しあって、ここまできたので、自信を持ってお届けできると思います」。
KYOHSOのボーカルYORITO役の新里宏太は「DYNAMIC CHORDの初の舞台化。ヒューリックホールをお客様が埋め尽くしてくださることで、今までのDYNAMIC CHORDにはなかった、人肌が感じ取れるコンテンツになっております。お芝居なりライブなり、ぜひ皆様なりの楽しみ方をしていただけたら、幸せな時間になるのではないかなと思います」。
出演者が語るように、見どころは何と言ってもライブシーンだろう。それぞれのバンドが持ち曲を披露するシーンは迫力があった。
約2時間の上演時間中、トータルで40分ほどがライブシーンだった。キャストによる演奏パフォーマンスと大音量の音楽。本当のフェスに来たような感覚になれるのが嬉しい。また、花道が多用される演出なので、キャストの細かい表情や息遣いまでも見られると思う。
ゲネプロではKYOHSOとLiar-Sをメインにした物語バージョンが上演されたが、本番では[rêve parfait]とapple-polisherをメインにした物語バージョンも上演される。両方を見比べるのも楽しいだろう。
ライブシーン中は立ち上がるのもOK。“ヘドバン”も他の客の迷惑にならない程度ならOKだそう。ぜひ劇場で盛り上がってほしい。
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