上田堪大「皆さんが明日を生きていく糧になれたら」　『堪大、祝って欲しいんだい！～Birthday Event 2022～』

上田堪大34歳のバースデーイベントイベント『堪大、祝って欲しいんだい！～Birthday Event 2022～』が10月22日（土）に東京・HADO ARENA お台場店で、23日（日）に大阪・HEP HALLで開催された。

2.5ジゲン!!では、東京公演・夜の部のレポートを写真とともにお伝えする。

本日の主役・上田は入場すると、MCをせずに新曲「Sea the Light」を披露。ポップでありつつもどこかシックで落ち着いた感じのある楽曲を、透き通る高音が彩る。歌詞にあるように、会場に輝く光（ペンライト）を見つめながら、見事に歌い上げた。

その後、MCの田口涼とゲストの木津つばさが登壇。上田と木津の初対面や舞台共演の話になると「リベンジャーズ（舞台「東京リベンジャーズ ―血のハロウィン編―」）が初めて」とのことで、木津は「1回しか共演してないのに、呼んでいただきあざーす！」と挨拶をし笑いを誘った。

また、2人の衣装がモノトーンで似ていることに触れられると上田は、「いくつか持ってきたけど、あえてこれにした」と、合わせたことを告白。MCの田口が円滑に進行するため、流れるようにトークが進んでいった。

アイドリングトークでは、さらに舞台「東京リベンジャーズ」での話がちらほら。舞台袖での木津と植田圭輔のやりとりや、上田は木津らと敵対するシーンもある役柄だったため、あえて舞台袖などで合流しなかったという裏エピソードも語られた。

また、楽屋の休憩時間などにポケモンユナイトに誘われてつい遊んでしまう、というエピソードも。

木津：先輩が誘ってきたら断れないじゃないですか！

上田：おまえ嫌だったのか！一緒に上ルートに行こうってやってたじゃん。

木津：まぁ、楽しかった。

田口：（ポケモン）何使ってたの？

木津：えっと、なんだっけ？

上田：ニンフィア、俺はジュラルドン！

木津は楽屋で休みたいのに休めなかったと訴えたが、楽しかったと落ちをつけるあたり、みんなでよい時間を過ごせたようだ。

続いてはゲームコーナーへ。

最初の「ぴったり狙え、3か4ゲーム」は、会場に向かって質問をし、該当者が3人または4人ぴったりいれば成功というゲーム。上田が34歳の誕生日を迎えたことに紐づき、3と4が設定された。

当初は上田と木津が2回ずつ質問するという予定であったが、なかなかの難易度ということで、制限なく質問を行うことに。途中からは適した質問がなかなか浮かばず、MCの田口も参戦。

結果、「昨日、夢でこの3人の誰かが出てきた人？」という上田の質問と「ポケモンユナイトでマスターランクになったことある人？」という田口の質問が4人該当の成功へと導いた。2人該当の惜しい失敗の度に木津が「嘘ついてもええよ」と客席に促したが、頑なに手は上がらず、とても正直者の多い客席だったことが伺えた。

気を取り直し、次のゲーム「クイズ！謎解くんだーい」へ。いわゆる謎解きゲームのようなクイズに挑戦。なかなかの難問に手こずる場面もあったが、MC・田口によってヒントや制限時間の延長もあり、6問中5問の正解となった。思ったことをすぐに口にしていく木津と、じっくり考えまとまったところで解答していく上田というそれぞれの性格が表れた面もあり、2人で協力して閃き合いながら解いていく様が微笑ましくもあった。

その後は「2人で倒せ、HADO対決」に。会場のHADO ARENA お台場店にちなんで、HADO（ARスポーツ）のプロと上田・木津の2人が対戦。

試合開始後、先制したのは上田＆木津ペア。そのまま勢いに乗れたら良かったが、さすがのプロの実力を発揮され、立て続けに5点を奪われる展開に。罰ゲームのボーダーを7点と設定していたため、一気に劣勢となってしまったペアだが、そこからは一進一退の攻防に。上田がプロの注意を引きつつ、死角から木津が攻撃し2点目を。ラストは上田とプロが対面した打ち合いの末、上田が1点をもぎ取り3対6で終了。プロから3点奪取と罰ゲームを免れる好成績を収めた。

ゲームの後は、菊池修司・松田凌・植田圭輔の3人からVTRによるバースデーコメントが到着。三者三様のコメントに会場は盛り上がりを見せる。特に松田が語った上田との確執、そこから和解したエピソードは現在の距離感であるがゆえにできる話であり、真面目なコメントが感動的でもあり印象深かった。

イベント終盤には、今日1日を振り返る話も。

木津：とんでもなく楽しかった！ HADOをできると思っていなかったので（笑）会場着いたら色々つけられて、三半規管弱いんですけど何度もやらされて…。けど、一緒に同じチームでできて良かったです。こうやって堪大くんのお誕生日を祝えるなんて嬉しかったです。おめでとうございます！

上田：つばさとは稽古場とかで色々話をしていたけど、来てくれると思っていなかったから今日は嬉しかった。共演は今年の中でも大きな作品だったし、また機会があると思うので、今後もよろしくお願いします。

最後に上田は、「年内もまだお会いできる日があると思います。34歳になってバースデーイベントを開催させていただくということは当たり前じゃないですし、こうやって足を運んでいただけることも当たり前じゃないです。1部の時も思ったんですけど、この日のために、髪の毛とかアクセサリーとかネイルとか色々と考えてくださったんだなって思ったら、終わった後にグッと来てしまって涙ぐんでしまいました。これからもこんな僕ではありますが、なにかひとつでも、明日を生きていくための糧になったりすると…みなさんの人生の中に、良いものを与えられたらと思って生きてきます」と語った。

エンディングとして、少し寂しさを誘うようなシティポップなサウンドの新曲「Ripple」を歌唱。

上田：今日来てくれた人たちの中には、（木津）つばさのファン、たぐっちゃん（田口の愛称）のファンの方もいると思いますけど、僕が仲良くさせていただいている仲間たちは素敵なやつばっかりです。つばさに関しては、本当に熱いやつで、年が離れている中でも芝居に対してリスペクトできることが多くて、長い道のりでまた出会うこともあると思います。たぐっちゃんもああいうタイプですけど、内に秘めたものは熱く、誰よりも板の上でセリフをしっかり喋ったりしててすごいなって思っています。（客席を見て）皆さんも自分が推す人はしっかり推してください。僕を推してくれる人は…頑張ります。こんな僕ですがよろしくお願いします。

本人のバースデーイベントということを忘れるようなエスコート振りや、共演者や観客への感謝の言葉が印象的で、“上田堪大”という人間性が伺い知れるイベントであった。

終演後インタビュー

――イベントお疲れ様でした。この2日間のイベントを振り返ってどうでしたか？

終始楽しかったです。結構体を使ったりするのですが、別に楽しかったから、疲れていないです。幸せでしかなくて、年を重ねていく上で、毎年毎年イベントを開催できるわけではないと思うので、こうやって祝ってくださる人がいてありがとうって思います。

イベントの企画自体にも参加していて。マネージャーさんが基本的には考えてくれるんですけど、企画や物販などにも希望を伝えています。制限がある中で「できる最大限」をテーマに、来て良かったなって思っていただけるものをお届けしました。

――34歳を迎えて、何か心境の変化などはありますか？

誕生日って、大人になると変化がわかりにくいですよね。節目節目は思うけれど、実感を得づらい。コロナ禍になって環境が変わっていく繰り返しの中で、30代という立派な大人になってしっかりと考えたことがあって。自分の人間力の無さを。でも、それを理解した上で、型にはめるのではなくありのままで生きて行こう、ここはこうしていこう、諦めないでやっていこうって、役者人生。なにくそ根性ですかね！（笑）

――イベント中、ポケモンユナイトのエピソードが結構出ていましたが、ゲームの魅力などあれば教えてください。
色々と戦略があって5対5で遊べるんですよ。元々エーステのメンバーが5人なので、皆で遊んだりしたのが最初ですね。それから今でも遊び続けてます。今でも連絡をして遊ぶこともあります。共演できない期間とかも、こういうつながりがあるのは良いなって思いますね。

――いま好きな漫画作品などありますか？

「東京卍リベンジャーズ」ですね。舞台で演じたこともあって33歳～34歳の自分にとても影響があったというか、場地圭介を演じることができて良かったです。元々漫画を読んでいて絶対やりたいと思っていたし、やりたい役だったので思い入れもあります。

自分が出演していない作品だと「アオアシ」ですね。自分は野球人だったんですけど、4月～6月にエーステの現場で「アオアシ」と「ブルーロック」が流行ってて、読んでみたら面白くてハマりました。