舞台「アイ★チュウ ザ・ステージ」第3弾が4月21日より開幕した。ゲネプロ公式レポートをご紹介する。
本作の原作は、iOS/Android向け恋愛リズム アドベンチャー「アイ★チュウ」、ユーザーはとある有名芸能事務所が設けたアイドルの卵(アイチュウ)を育成する学園「エトワール・ヴィオスクール」の教師兼プロデューサーとなり、アイチュウ達を一人前のアイドルとして成長させる。初の舞台化は2017年、再演は2018年。
通路から何やら怪しい男が登場し「ここだね、エトワール・ヴィオスクール……しっかり見せてもらおうかな、彼らの魅力を」、そしてアイチュウたちが登場し、早速『We are I★CHU!』を歌唱。
グループごとのパフォーマンスに客席は即テンションアップ。サイリウムや応援うちわが振られる。その後エトワール・ヴィオスクールでのアイチュウたちの日常が描かれるが、楽しそうにお菓子を食べたり、お互いに突っ込みあったりする様子に客席からはクスクス笑いが起こる。
POP’N STAR
▲左:及川桃助役・古賀瑠 ▲中央:華房心役・設楽銀河 ▲右:神楽坂ルナ役・前嶋曜
第3弾では前作に引き続きF∞Fと華房 心(設楽 銀河)のソロユニットだったPOP’N STARに神楽坂ルナ(前嶋 曜)と及川桃助(古賀 瑠)が加入して新生POP’N STARが登場。
RE:BERSERK
▲左:山野辺澪役・伊地智頼統 ▲中央:エヴァ・アームストロング役・吉田大輝 ▲右:十文字蛮役・雨坂亮汰
Lancelot
▲左:三千院鷹通役・黒貴 ▲中央:轟一誠役・吉岡佑 ▲右:赤羽根双海役・坂垣怜次
さらに厨二病でダークなRE:BERSERK、ちょい悪な大人のLancelotら2期生も新たに加わった。
そこへ壮大な音楽が鳴り響き、前作でも活躍したオリジナルキャストの池袋太陽(大場 達也)が登場。
相変わらずのファッションにチャラい「死語」を連発し、なんとジョブチェンジして映画プロデューサーになっていた。
自身が担当する作品「赤薔薇の英雄(ヒーロー)」の出演と楽曲提供の相談に来たというが、それの説明が面白可笑しく、客席からは笑いと拍手起こる。
それをF∞Fにオファーしたいと告げるが、そこへ謎の男が現れる。
彼は特別講師、名は黒野幕男(和泉 宗兵)、と名乗り、なんとオファーが白紙になり、公開オーディションという形でアイチュウたちが争うことになるのだった。
しかもF∞Fの湊 奏多(大原 海輝)と御剣 晃(小波津 亜廉)は黒野により新しい挑戦として、一旦ユニット活動を離脱することになってしまった。
ソロとして公開オーディションに参加することとなった愛童 星夜(川井 雅弘)は練習に励むが、その姿に観客からは涙がこぼれた。
メンバーがバラバラになってしまったF∞Fを思いやるPOP’N STAR、RE:BERSERK、Lancelotたちは、星夜の辛そうな姿に胸を痛めるもののそれでも全力で戦うと意気込みを新たにする彼ら2期生。
各々練習を重ねたアイチュウたちは公開オーディションの事前投票に挑んでいく。
事前投票の結果は観客によるガチ投票で決まり、1位になったユニットのみ、本選でコール&レスポンスでのアピールを実施できる。
観客の投票によって結末が変わる『マルチエンディング』は「アイ★チュウ ザ・ステージ」の醍醐味である。各グループの事前投票曲は、RE:BERSERKがゴシックな出で立ちで文字通りのダークで妖しい楽曲『Dark Night Cat』。Lancelotはスタイリッシュなロックジャズな『かっこつかないぜ?』。
POP’N STARは『Happy Birth Day to us!』を可愛らしさ全開、キュートに元気良く歌う。そしてF∞Fの星夜がソロバージョンとして『I am a HERO!』を歌った。
休憩を挟んで事前投票の結果はソロユニットとして参加したF∞Fが1位。会場は大きな歓声に包まれる。
F∞F
▲左:湊奏多役・大原海輝 ▲中央:愛童星夜役・川井雅弘 ▲右:御剣晃役・小波津亜廉
その後、本選では客席の声援によって最終決戦へ進む2ユニットを決めることになり、各ユニットは事前投票とは異なる楽曲を歌唱していくが、なんとユニットを離れていた奏多と晃が合流。本来公開オーディションは星夜ひとりで戦い抜く予定だったが、星夜の頑張りを見た2人がF∞Fは3人でひとつだと認識を新たにし、罰を受ける覚悟をもって合流したのだった。
そして、本選を勝ち進んだユニットはF∞FとRE:BERSERK。この2ユニットによる最終決戦が行われる。
最終決戦では、今作の新しい試みとして2ユニットが1つの曲を同時に歌うソングバトルで戦う。
楽曲は今作のために書き下ろされた新曲『~Rose Écarlate~』。F∞FとRE:BERSERK両ユニットが渾身の力を振り絞って歌唱する。客席も手拍子や声援で盛り上がり、結果は…F∞Fの優勝。
勝者は決まったが、それ以上にアイチュウたちはかけがえのないものを得る。それは全力で何かにぶつかること、結果を追い求めるだけが重要ではないこと、逃げずに勇気を持って踏み出すことの大切さを改めて知る胸が熱くなる瞬間……そして笑撃のオチは劇場で確かめてほしい。
エンディングは全員で「We are I★CHU!」を熱唱。
細かいネタをところどころに仕込んでおり客席からは終始笑いが絶えず、キメ台詞、キャラクターならではの発言、また日替わりゲストも登場しアドリブを披露。ゲネプロではラビ(須永 風汰)がドラムスティックの代わりに菜箸を持って登場し客席からは大きな笑いが起こった。
ライブシーンでは客席で色とりどりのサイリウムが振られ、客席と舞台が一つになっての『アイ★チュウ ザ・ステージ』初演から大好評、千秋楽は5月12日まで公演中、当日券の販売が予定されているので、アイチュウたちの成長する姿を是非劇場で観てほしい。
© I★Chu the stage 2019
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