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芝居による殴り合い 監禁朗読劇『The Lost Sheep』黒羽麻璃央・染谷俊之ら出演回レポート

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監禁朗読劇 LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』が、3月5日(土)・6日(日)・12日(土)・13日(日)に360Channelにて配信された。

2.5ジゲン!!では、3月13日(日)の黒羽麻璃央・染谷俊之・田村升吾・三浦涼介の回(18時・20時)を視聴(両公演とも2021年1月31日の再配信)。360度の視聴・観劇が可能なVRカメラが使用された臨場感あふれる本作の魅力をレポートする。事件の真相に触れるネタバレは行わないが、登場人物と冒頭のストーリーは紹介するので、まっさらな状態で緊張感を味わいたい人は視聴後に本記事を読むことをおすすめする。

とある一室で、4人の男が目を覚ました。板の間、錆びたドアノブ、白い壁に橙色の灯りを映すシャンデリア。窓には板が打ちつけられ、ドアには外からカギがかけられており、外には出られない。どうやらここは放置された廃屋のようだ。4人はそれぞれの場所で誘拐され、この場所に監禁されたらしい。

1人の男が、窓際に置かれた4冊の冊子に目をつける。「誘拐犯からのメッセージか指示書かな」。そう言って彼は他の3人にも冊子を手渡した。そこには「罪人に贖罪を」「この中に犯人がいる。犯人を捜し出し、罪を懺悔させろ。見つけられない場合は全員殺す」との言葉が。

冊子には1年前の死亡事件について書かれた新聞の切り抜きも挟まれていた。“ミカサ レイ”。記事に書かれていた死亡者の名前に反応する4人。自分たちの共通点はミカサだと気づいた彼らは、徐々にこの状況を理解し始める。ここに集められた理由、部屋に置かれた監視カメラ…。果たして彼らは犯人を特定し、無事にこの場所から脱出できるのか? そして、4人をこの場所に監禁したのはいったい誰なのだろうか?

蒼井 真(演:染谷俊之)、建築デザイナー。ミカサとは大学時代からの友人で、心を許せる親友だった、とのこと。ミカサへの思い入れが強く、熱くなりやすい真っ直ぐな人物。

柊木 祈(演:黒羽麻璃央)、小説家。作品がドラマ化されるなどの売れっ子作家であるが、メディアへの露出はこれまでなかった。ミカサとは同じマンションの住人であり、飲み仲間。この緊迫した異常な状況さえも楽しんでいるような、余裕のある態度を見せる。

藤 龍之介(演:三浦涼介)。大学図書館の司書で、大人しく物静かな性格。ミカサとはSNSで知り合い、リアルでも会って本の貸し借りをしていた仲だ。司書としての仕事に誇りを持っており、図書館でのイベントなども運営している。

三笠百々(演:田村升吾)。俳優。“ミカサ”の弟で、本名は「百幸(かずゆき)」。柊木原作のドラマにも出演経験あり。兄の葬式では目が腫れるほどに号泣しており、兄弟仲は悪くなかった様子だが…?

本を手にした朗読劇ではあるが、VRカメラの周りで役者たちが自由に動き回り、芝居をする。普段、客席に座り“舞台”で行われている芝居を見慣れている人は、はじめのうちはどこを観たらいいのか分からなくなるかもしれない。しかしそれこそがVRの特徴だ。慣れないうちは、視点をある程度固定するために画面を動かさない、推しの定点カメラとしてひたすら1人の姿を追う、話している人に合わせて視点(画面)を動かす、この三つのどれかに決めておくのがいいだろう。

18時の回と20時の回は、アドリブの内容とラスト近辺のストーリーが異なっているが、基本的には同じ設定で展開されていく。どちらかの回だけでも楽しめるが、できればやはり両方見てほしい。おすすめの楽しみ方は18時の回を見てストーリーを把握し、アフタートークで裏話などを聞いた上で20時の回を見る、という見方だ。より深い解釈ができて楽しめたり明らかに違う部分にぞっとしたりと、違う楽しみ方ができる。

役者たちの芝居は、ほぼエチュードではないだろうかと筆者は感じる。もちろん基本的な演出はついているが、立ち位置や動き方などが回ごとに全く異なるからだ。台本はあるものの、次に相手がどういう動きや表情で迫って来るか分からない、その緊迫感が伝わってくる。本能と瞬発力で、相手の芝居を受けて殴り返す。朗読劇に対して「ストーリーを読んでいるもの」というイメージがある人は、本作を見て役者たちの芝居による殴り合いに衝撃を受けてほしい。

日替わりパートは、シリアスな本編の中においてまったく自由に任されているお楽しみの部分。18時の回、20時の回とも同じ箇所で日替わりに突入する。このグループでは三浦涼介が引っかき回し、笑い上戸な田村升吾の撃沈に残りの2人がつられてしまうのが見どころだ。

なお、他のグループの日替わりパートについては、鮎川太陽・君沢ユウキ・佐藤祐吾・和合真一のグループは「突っ込みが追いつかない」、梅津瑞樹・砂川脩弥・中村太郎・廣野凌大のグループは「瞬間的な爆発力が大きい」、井澤勇貴・西銘駿・古谷大和・横田龍儀のグループは「西銘駿がいじられまくる」だ。

芝居の面でも、同じシナリオでも演じる役者が変われば全く違ったものになる。できれば全グループを制覇して、芝居の違いによる楽しみを味わってほしい。

本公演の配信は、360Channelにて4月30日(土)まで販売中。視聴に際してはアプリの利用がおすすめだ。 Safariなどのブラウザで視聴する場合は、設定を適切に行わないとずっと画面が真っ暗なままで進んでしまうので注意が必要だ。

取材・文:広瀬有希

■公式ホームページ
https://www.360ch.tv/page/thelostsheep2

【再配信】黒羽麻璃央・染谷俊之・田村升吾・三浦涼介/監禁朗読劇 LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』
https://www.360ch.tv/channel/477

【再配信】梅津瑞樹・砂川脩弥・中村太郎・廣野凌大/監禁朗読劇 LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』
https://www.360ch.tv/channel/475

【アーカイブ配信】鮎川太陽・君沢ユウキ・佐藤祐吾・和合真一/監禁朗読劇 LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』
https://www.360ch.tv/channel/474

【アーカイブ配信】井澤勇貴・西銘駿・古谷大和・横田龍儀/監禁朗読劇 LOCK UP READING THEATER『The Lost Sheep』
https://www.360ch.tv/channel/476

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