PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案とした舞台『刀剣乱舞』シリーズ最新作、舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花が2022年3月19日に幕を開けた。
本作はもともと2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、演出を変更した「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶(※“綺伝 いくさ世の徒花”に取り消し線)」が上演される形となった。約2年越しについに上演される本作に臨むキャスト陣の意気込みのこもったコメントをお届けする。
歌仙兼定 役:和田琢磨
舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花、いよいよ開幕します。2020年の科白劇から約2年、満を持して綺伝の公演をお客さまにお届けできることを本当にうれしく思います。混沌とした時代にこの作品を世に産み出すことに些かの不安と葛藤もありますが、舞台芸術が持つ力を信じて最後までしっかりと役を生き抜きたいと思います。
山姥切長義 役:梅津瑞樹
科白劇から約2年。月日が経つのは早いもので、それだけ経っていれば何か色々と変わっていくことも多い気がするのですが、あの時こうなっていたら良いなと思い描いていたようには世間は変わってはいませんでした。しかし、あれからたくさんの舞台に立たせていただいたことで、僕自身はかなり変容しているはずです。いや、していなければならない。新たな方々も加わったこの座組で、2年越しに再びお送りする慶長熊本。確実に良い改変がもたらされていることでしょう。今回は改めずだけれど(笑)、お楽しみに。
にっかり青江 役:佐野真白
いよいよ、綺伝の幕が上がります。にっかり青江と真正面から向き合い、一日一日を夢中で過ごした稽古期間でした。無事に今日を迎えることができたこと、安堵の気持ちでいっぱいです。そしてここまでたくさんの想いとともに皆で紡いできた物語を、次は僕たちがお届けできることを大変嬉しく思います。戦い続ける僕たちを、どうか千穐楽まで温かく見守ってください。
亀甲貞宗 役:松井勇歩
科白劇を経ての綺伝ということで、個人的には舞台『刀剣乱舞』に2回目の出陣となります。改められていない物語、そして刀ステ本丸の慶長熊本を皆さまに届けられることを考えると、今作が初めての出陣に近い気持ちがあります。約2年の時が経ちましたが気持ちを切らさず、ずっとこの日を待ち望んでいました。依然として油断はできない状況下ですが大丈夫。“戦い続ける座組”ですから。遂に幕が開きます。ぼくの持てる全てを綺伝へ。そして亀甲貞宗へ。皆さまどうぞよろしくお願いいたします。
獅子王 役:伊崎龍次郎
約2年間、この日を待ち望んでいました。その思いも乗せて第三部隊の元気印として“鵺”と共に縦横無尽に駆け回りたいと思います。劇場に来る前と出た後で少しでも変化を与えられるよう全力で物語をお届けします。
篭手切江 役:大見拓土
科白劇が終わってからも、ずっとずっと篭手切江と作品のことを考え続けてきました。今回は、その沢山の反省を活かし「後悔しない」ということを一つの目標にして稽古に取り組むことができました。決して満足はしていませんが、現段階のベストは尽くしたつもりです。幕が上がり、皆様にどう受け入れられていくのか、自分がどう変わっていくのかがすごく楽しみです。約2年、水を撒き続けた心の種を、舞台上で華と咲かせます。応援よろしくお願いいたします!
古今伝授の太刀 役:塚本凌生
ようやく綺伝として皆さんにお届けすることができます。個人的なお話をさせていただきますと前回の科白劇から約2年、古今伝授の太刀という役を忘れた日はありません。そして自分がこの役をやらせていただく意味を、責任を追い求めて稽古に励んで参りました。そして今日様々な社会問題が飛び交う中で、演劇ができる喜びや感謝を毎公演ぶつけていきたいと思います。古今伝授の太刀として生きる中で、塚本凌生という役者の生き様を感じていただけますと幸いです。どうぞ最後までよろしくお願いします。
地蔵行平 役:星元裕月
ほぼ2年という長い時を経て、再びこの作品に携わらせていただく上で、再びと言ってもやはり、別物。自分自身の考え方ややり方も、気持ちを新たにお稽古に取り組んで参りました。「前回より」という言葉ではなく違うものとして触れていきたいですし、この作品が導き出す答えを見つめて行きます。最後まで何卒よろしくお願いいたします。
細川ガラシャ 役:七海ひろき
前回の科白劇に引き続き、舞台『刀剣乱舞』の世界で細川ガラシャを演じさせていただけること、嬉しさで胸がいっぱいです。そして今、こうして座組全員で初日を迎えられること、とても幸せに思います。今回、新キャストの皆さんやアンサンブルの皆さんもいらっしゃるので、2年前の雰囲気とはまた違う、とても新鮮な気持ちで取り組めています。科白劇では状況的に出来なかった、刀剣男士の殺陣がとてもカッコイイので大注目です! 迷いながらも自分の信念と覚悟をもって生きるガラシャのように、毎公演を皆さんと一緒に進んで行きたいと思います。どうか温かい応援をよろしくお願いします。
本作はゲーム内のイベント「特命調査 慶長熊本」が軸となっている。
ある者からの入電によって、隊長・歌仙兼定(演:和田琢磨)を筆頭に、山姥切長義(演:梅津瑞樹)、篭手切江(演:大見拓土)、にっかり青江(演:佐野真白)、獅子王(演:伊崎龍次郎)、亀甲貞宗(演:松井勇歩)らは慶長熊本へと赴く。到着してすぐに刀剣男士たちは異変に気がつく。そこには全国のキリシタン大名が集う、キリシタンの町と化していたのだ。
異変の原因を探るべく刀剣男士たちは行動を開始する。調査の中で、この異変に細川忠興(演:早乙女じょうじ)の妻だった細川ガラシャ(演:七海ひろき)が関係していること、また先行調査に来ていた地蔵行平(演:星元裕月)が行方不明になっていることを、歌仙兼定は入電の主・古今伝授の太刀(演:塚本凌生)から聞かされて――。
2年越しに上演が叶った舞台『刀剣乱舞』綺伝 いくさ世の徒花、その2ヶ月に渡る戦いがついに幕を開けた。東京は明治座にて3月19日~4月3日、福岡は福岡サンパレス ホテル&ホールにて4月22日~4月24日、大阪は新歌舞伎座にて4月30日~5月15日まで上演予定。タイトルにある「徒花=咲いても実を結ばない花」の意味を、ぜひその目で確かめて、感じ取ってみてほしい。
取材・文:双海しお
(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会 (C)2015 EXNOA LLC/Nitroplus
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