錦織一清演出の舞台「フランケンシュタイン-cry for the moon-」が2022年1月7日(金)から上演される。開幕に先立ち、同日、ゲネプロが公開され、主演で怪物役の七海ひろきは「最高の舞台に届けられるように頑張っていきたい。決して損はさせません」と意気込みを語った。
数々の映画やドラマの原作となった『フランケンシュタイン』の舞台化作品。舞台は、科学者のビクターが怪物を生み出す場面から始まる。その後、怪物が人間から虐げられながらも、愛の意味を知っていく物語だ。
七海のほか、ビクター・フランケンシュタイン役には岐洲匠、アガサ役には彩凪翔、判事やフェリクス役などには蒼木陣、ウィル役などには佐藤信長、リズ/サフィ役には横山結衣、ジャスティーヌ役には北村由海、ラセー役には永田耕一が名を連ねた。
演出は錦織一清。佐藤が「錦織さんが『ウィルの本物だ』といってくれたのがうれしかった」と話すと、「稽古中に笑ってくださるのでやりやすかった」「『格好いい芝居をしよう』というのが励みになった」と岐洲らが明かし、稽古中の雰囲気の良さがうかがい知れた。
主役の怪物役について、七海は印象に残っている言葉があったという。錦織から「心から動くことによって、そぎ落とされていく。そぎ落としていくのが稽古。最終的にシンプルになる。それが演劇」とアドバイスを受けた。ゲネプロでも難しい役を演じきった。
この舞台が、宝塚歌劇団を卒業してから初の舞台となる彩凪は、同じ宝塚出身の七海がいたことから「心強かった」と振り返る。これまでの男役から一転、女性の役を演じたことについて「これまで男役を研究してきたので、男役の動きが身についている。女性の動きを演じることにとらわれていた」と話す。だが、七海から「人として演じればいい」とアドバイスをもらい、成長できたという。
舞台「フランケンシュタイン-cry for the moon-」は1月7日(金)~16日(日)に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、1月20日(木)~23日(金)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。
それぞれのコメントは次の通り。
怪物役の七海ひろき
今回の公演は私にとっての挑戦。お芝居というのは、一人ではなく、みんなと一緒に空気を作っていくのが最高に楽しいやりがいを感じます。お客さまがいらっしゃることでその日の舞台は変わっていく。最高のものを届けられるように頑張っていきたいです。決して損はさせません。
ビクター・フランケンシュタイン役の岐洲匠
正月明けにこんなに早くパワーのある作品をしたことがないです。初めての経験だが、すごく楽しめています。今年はすごくいい一年になる気がする。舞台開始10分間ぐらい一人芝居をしますが、とても大事なシーン。あそこの10分でこの舞台のテンションが変わってくると思いますので、一日一日をすごく頑張っていきたいです。
アガサ役の彩凪翔
宝塚を卒業して初めてのお芝居。節目の作品です。その作品で難しい役にめぐり合えた。やりがいがある役なので、成長できるように頑張ります。
判事・フェリクス役の蒼木陣
今年1作品目であり、今年30歳になります。大きな節目になると思うので、30代で飛躍していくにあたって、自分を広げられる作品になればいいと思っています。
ウィル役の佐藤信長
兄であるビクターとのシーンも最初で終わります。だからこそ一つ一つのシーンを大切に終わりたい。ウィルとして作品を良くできるように爪痕を残したいと思いながらやっています。
リズ/サフィ役の横山結衣
AKB48を卒業して初めてやる舞台がこの舞台になるので、これがいいスタートになれたらなという気持ちがすごくあります。来てくれる皆さんはいっぱい期待してきてほしいです。
ジャスティーヌ役の北村由海
北村由海のやるジャスティーヌを突き詰め続けていけたらいいなと思います。
ラセー役の永田耕一
今回は4役やるのですが、新聞少年からおじいちゃんまで。いろいろな役をやらしてもらってやりがいのある作品だと思います。
(C)FCFTMP
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