MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~AUTUMN 2021~が2021年12月8日(水)に幕を開けた。2018年の初演から走り続けてきたMANKAI STAGE『A3!』。2021年夏から始まったライブ公演シリーズは、いよいよ秋組へ。2.5ジゲン!!では初日に先駆け実施されたゲネプロの様子を劇中ショットと共にお届けする。
火花散るハードな秋組ライブの幕開け
鼓動震わせるovertuneからイントロと共に一気にトップボルテージへ。秋組らしい激しいロックビートに乗せて、5人は挑発的な視線で監督たち(観客)を煽っていく。秋組のライブが火花を散らすように幕を開けた。
「ついて来い」と監督の手を引っ張るかのように、「We are the AUTUM」からあっという間に2曲を駆け抜ける5人。最初のMCではそれぞれ挨拶と監督への感謝の気持ちを届ける。
リーダーとしての自覚と共に真ん中に立つ摂津万里(演:水江建太)に、内に秘めた闘志を漲らせる兵頭十座(演:中村太郎)。ステージを所狭しと動いて喜びを目一杯表現する七尾太一(演:赤澤遼太郎)に、お兄さんスマイルで観客を包み込む伏見臣(演:稲垣成弥)。そして堂々たる風格でドンと構える古市左京(演:藤田玲)。5人がステージに並ぶ姿を目の前に、多くの監督がこれまで彼らと過ごした時間に思いを馳せ、感慨に耽ることだろう。
▲努力を知ってカリスマ性がさらに上がった摂津万里(演:水江建太)
▲寡黙ながらも全身から芝居への熱を放つ兵頭十座(演:中村太郎)
▲ピカイチな笑顔で監督を虜にする七尾太一(演:赤澤遼太郎)
▲温和なだけでないワイルドな視線に惹きつけられる伏見臣(演:稲垣成弥)
▲芝居も歌声もまさに大黒柱な古市左京(演:藤田玲)
しかし“The Show Must Go On!”、時間は止まらない。思い出に浸る暇なく、次の楽曲のイントロが高らかに鳴り響く。今回のライブでは先行して発売された秋組アルバム『コスモス≒カオス』の楽曲もセットリストに並ぶ。どの曲がどのタイミングで披露されるのか、ワクワクしながら楽しんでみてほしい。
ゲネプロでは全3パターンある回替わり演出のうち、Aパターンが上演された。Aパターンは、ヴォルフとゼロが歌うMANKAI STAGE Short Ver.の新生秋組第二回公演曲「Just For Myself」。そして劇中劇ライブVer.として、ルチアーノとランスキーが歌う新生秋組旗揚げ公演曲「なんて素敵にピカレスク」が披露される。
▲それぞれ頼りがいとかわいらしさがアップしていたヴォルフとゼロ
▲劇中劇ライブVer.としてアクションでも魅せたルチアーノとランスキー
当時の公演を思い出す懐かしいメロディや衣装、アクションを味わうとともに、役者としてさらに次のステージに進んだ秋組の成長を感じとることができるだろう。
“残酷な現実”に苦悶!? 日常垣間見える芝居パート
ライブ中盤では秋組の日常を垣間見える芝居パートも登場。激しくビートを刻むライブナンバーで見せたクールな表情とはまた違う、等身大の彼らの姿が楽しめること必至の芝居パートに仕上がっていた。あることをきっかけに“残酷な現実”を目の当たりにした太一を中心に、コミカルだがハートウォーミングな物語が綴られる。決して長い時間ではないが、その中には芝居への熱や役者としての思い、チームとしてまとまった5人の絆がギュッと詰まっていたのが印象的だ。
芝居パートの後は、おなじみの「MANKAI☆開花宣言」からライブ後半戦へ突入。息をつく暇もないまま、気づけばアンコール楽曲になっていた。冒頭で着火した熱量は最後の一瞬まで冷めることがない。芝居もライブも全力で、そうやってこれまで向き合ってきた秋組の炎の結晶を受け取ってみてはどうだろうか。
▲迫田ケン(演:田内季宇)&太一のワンココンビに慕われる左京
本ライブで光る活躍を見せたのが、秋組には欠かせない迫田ケン(演:田内季宇)だ。MCでの活躍はもちろん、芝居パートでもその存在感は健在。とくにMCでは、左京のアニキのファン1号を自称する彼の、熱い“アニキ愛”で会場を沸かせていた。誰よりも左京の近くにいる迫田のフィルターを通して、劇場に足を運んだ観客はより一層、アニキへの解像度が上がることだろう。
実りの秋に繋がれたバトンに膨らむ未来への期待
秋組応援隊長の迫田や、ダンスや演奏でライブを盛り上げるサポートメンバーに後押しされて、さらに上を目指す秋組の背中はたくましかった。抱えてきたトラウマや後悔を乗り越えてここまで前へと突き進んできた彼らに、大きな熱と感謝の気持ちがこみ上げる、そんな2時間が待っていた。
2021年8月に上演された春組、そして10月の夏組と繋がれてきたバトンが、12月8日(水)についに秋組へと渡る。芽吹き、育み、そして実りの秋へ。これまでの秋組の軌跡を目と耳と肌で感じながら、次に秋組の5人が向かうステージへと期待を膨らませてみてほしい。
取材・文:双海しお/撮影:ケイヒカル
摂津万里 役:水江建太 コメント
稽古段階から全員非常に高い熱量でした。どこまでも自分に厳しく甘えない、高みを目指すみんなだから目線と息が合う。秋組 5 人でステージに立てることが幸せだなとあらためて感じています。秋組単独ライブ、温かく支えてくれる監督ちゃんへの恩を大きな熱で返したいと思ってます。一緒に盛り上がりましょう!応援よろしくお願いいたします!
兵頭十座 役:中村太郎 コメント
初の秋組単独ライブ。これまでの楽曲、新しい楽曲と秋組カラー盛り沢山のライブとなっています。秋組らしく、やんちゃで格好良く、攻めの姿勢を貫いたライブになっていると思いますので楽しみにしていてください。あらためて『A3!』という作品をリスペクトしつつ、僕らにしかできない僕らを通した秋組を舞台上で表現できたらと思います。今回もぶちかまします!!
七尾太一 役:赤澤遼太郎 コメント
「トルライ秋」いよいよ開幕です! 夏組単独ライブを観劇させていただいた時、あらためてキャスト、スタッフさん、監督先生の「エーステ
愛」がものすごく伝わってくるライブでとても感動したのを覚えています。夏組から受け取ったバトンをしっかり次の冬組に渡せるように、そして監督先生に笑顔になってもらえるように稽古期間走り抜いてきました。どうか僕たち、秋組のステージが心に残る最高の思い出になりますように。精一杯、太一として頑張ります!よろしくお願いいたします!
伏見 臣 役:稲垣成弥 コメント
MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE~AUTUMN 2021~まもなく開幕します。僕たち秋組にとって初めての単独ライブ。AUTUMN & WINTER 2019 公演、秋組単独公演、Four Seasons LIVE を経て。もう一度できる楽曲や新曲等もあります。これまで培って来た経験や関係性を活かし、皆さまに最高のライブを秋組全員でぶちかまします。ぜひ、楽しみにしていてください。カントク、忘れられない LIVE にしような。
古市左京 役:藤田玲 コメント
MANKAI STAGE『A3!』Troupe LIVE〜AUTUMN 2021〜が開幕するということで、期待と興奮で胸がドキドキしております。ダンスに歌に、かなりやり甲斐あるボリュームになっております。秋組は激しい楽曲も多いのでお客さまにノッていただけるように、まずはしっかり僕らが楽しめればと思っています! 古市左京として秋組の皆と、どんな素敵な景色が見られるのかワクワクしています。秋組らしく、ブチかまします。
広告
広告