2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ第8幕『TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-』がいよいよ幕を開けた。「2.5ジゲン‼︎」では2019年3月27日(水)の初日に先立ちおこなわれたゲネプロとフォトセッションの様子をお届けする。
AGFことアニメイトガールズフェスティバルでツキノ帝国の設定が解禁された際、大興奮したツキプロファンは多いだろう。
なんといっても軍服! 軍服である。
今回はSix Gravity(グラビ)、Procellarum(プロセラ)に加えてSolidSとQUELLと登場人物が多い。完全に目……ではなくカメラが足りない状況だったが、少しでも彼らの魅力を伝えるべくシャッターを切ったので写真も存分に楽しんでもらいたい。
これまでのツキステ。シリーズを観てきたファンは、今回カルチャーショックを受けるかもしれない。第1部を観終わってまずそう感じた。
物語は始(校條拳太朗)と隼(TAKA)の語らいから始まる。そこで語られる「終わりの始まりだ」という言葉。
このフレーズが大きな意味を持つ物語となっているので、終わりとは? 始まりとは? といったことを考えながら観ると、より多くの発見があるかもしれない。
▲厳かな始と隼のシーン
意味深な2人のやり取りのあとは、ツキノ帝国での日々が描かれる。UMAとの絶え間ない闘い。そのなかで圧倒的な強さを誇る始。
▲黒いマントをたなびかせ近寄りがたいオーラを放つ始
▲涙は軍人になってもマイペース
映像を駆使して空中戦を表現しており、観客をツキノ帝国の世界へと誘う。15分も経てば、ツキプロのアイドルたちを観にきたことを忘れて、彼らが軍人であることが自然になるだろう。
彼らはたしかに軍人だが、キャラクター同士の関係性やそれぞれの性格はいつものように反映されている。
第2皇子の隼は今回ばかりは魔王様というよりお姫様といった雰囲気で(皇子たる長いマントのせいもおおいにあるだろうが)、プロセラ改め第二艦隊の仲間たちがかいがいしく世話をする姿は微笑ましい。
▲長いマントはメンバーが介添人のように整えていてかわいい
▲お世話係の海はやれやれといったポーズ
▲裾がかわいいPart2
▲ロイヤルお手振り
▲白年少に囲まれて談笑する隼王子
一方、始はその強さと不明点が多い経歴から軍上層部からは少し浮いた存在として扱われている。
始は一匹狼のようにふらりと1人になろうとするが、グラビ改め第一艦隊の仲間たちは彼の周りに自然と集まってくる。
そんな彼らに優しい表情を向ける始にキュンとするファンが続出するだろう。
▲新はさりげなく1人になっている始のもとへ
▲始の頭についていた葉っぱをとってあげる新
彼らがじゃれている姿は珍しいものではないが、軍人の肩書きを加味すると一気に破壊力が増すから不思議だ。
ほのぼのとした雰囲気の多い前半パートは、ぜひ彼らの可愛さに身悶えてほしい。
▲安定の仲の良さがみえる年中組
日替わりネタもいつもに比べると控えめではあるが、もちろんある。
後半はかなりシリアスな展開が続くので、前半で笑えるシーンが出てきたら存分に笑っておくといいかもしれない。
▲新のものまねシーン
今回は年長組のお当番回。始と春(松田岳)、隼と海(土井一海)。それぞれの絆が回想シーンとともにじっくりと描かれている。
春は始と衝突しながら絆を育み、隼は海に自分の騎士になってくれとあの有無を言わせぬ笑顔で迫る。
▲今回の春は眼帯姿
▲よろめく始を受け止める春
▲始と春の回想シーン
▲隼と海の回想シーン
▲海は隼の騎士
クライマックスでもそれぞれ2人の、そして第一艦隊と第二艦隊の、始と隼の幾重にも重なる絆が物語を動かしていく。
最後には彼らの関係性に胸を打たれるだろう。詳細はネタバレになるので残念ながらお伝えできないが、いつもと雰囲気の違うツキノ帝国の物語をぜひ劇場で楽しんでほしい。
▲式典に参列する各隊、壮観な眺めである
▲始への愛がおもすぎて再会のハグが永遠に終わらない
▲ついにグラビバリアが発動した
そしてまだ触れていなかったが、今回はSolidSとQUELLもストーリーに登場する。
4つのグループがいるからこそ実現する珍しい組み合わせでの掛け合いもあり、ファンはツキプロの底知れぬ沼を味わうことになるだろう。
とくにこの2グループは中央通路でのシーンが多い。ライブパートには登場がない分、彼らのファンは通路でのやりとりや、メインシーンの後ろで細かく入れている仕草などを楽しむといいのではないだろうか。
もちろん、SolidSの黒と赤の軍服姿、QUELLの白と水色の軍服姿を眺めているだけでも最高の目の保養になるはずだ。
▲ロイヤルお手振りに骨抜きになる壱流と壱星
▲ずらりと並ぶSolidSとQUELL
筆者が思うに、ツキステ。史上おそらくもっとも壮大でシリアスな本作。
クライマックスには深いテーマ性も込められていたので、ぜひ頭をフル回転させて楽しんでほしい。
ダンスライブ
さて、ここからはお待ちかねの第2部を詳しくレポート!
ゲネプロで披露されたのはセットリスト①。詳しい曲順は下記に掲載しているのでぜひペンライトカラーチェンジの参考にしてほしい。
今回の劇場・舞浜アンフィシアターは半円状のステージ。ライブパートでは正面だけでなくサイドからもしっかり楽しめる構成になっていたし、ラストの「ツキノウタ。」を円形のステージで披露してくれるので、アニメを思い出して楽しくなるだろう。
トップはグラビの「GRAVITIC-LOVE」、そしてプロセラの「LOLV -Lots of Love-」と続く。
▲手の上げ方でもキャラクターの個性がしっかりわかるのはさすが
▲ペアでのマイククロスはかわいすぎる
▲振付がかわいいダブルLポーズ
▲ここはぜひ一緒に手振りをしたいパート
おなじみの2曲でしっかり会場をあたためたところでまずはリーダー以外の自己紹介をかねたMCタイムに入る。自己紹介時の写真とともにその様子を紹介しよう。
3月公演ということで、トップバッターは春。「3月生まれの春さんはとっても元気」と笑顔。第1部ではメガネではなく眼帯をしているため、ライブパートでようやくメガネの春さんに出会える。
続いて4月担当の新(竹中凌平)は今回が平成最後のツキステ。ということで、新元号予想大会を開催。今回指名されたのは陽(鷲尾修斗)。お披露目した新元号予想は「歌月(かげつ)」。
ツキウタ。らしさを感じられるネーミングにメンバーからは「おお」と感嘆の声があがった。新によるとこの予想大会は日替わりでやるとのことなので、観劇する際のお楽しみのひとつにしてほしい。
この流れのあと、「普通の自己紹介でいい? 大丈夫?」と不安げな顔をしていたのは葵(上仁樹)。
自己紹介らしい自己紹介でさらっと終えたが、実は葵には後ほど過酷な運命が待っていることを、このときの彼は知らない……。
次は元気いっぱいな駆(輝山立)が笑顔で挨拶をしファンを盛り上げた。
「恋くん爆誕!」と同じく元気で盛り上げ隊長な恋(横尾瑠尉)は、みんなの声を聞かせてほしいから大声で推しの名前を叫んで、と提案。掛け声に合わせ客席からはいろんな人物の名前が飛び出た。
グラビが一通り終わり、プロセラの自己紹介に。トップバッターは海。会場の舞浜が海に近いことに触れ、海だけに海からパワーをもらいますと自己紹介。メンバーからは「海と連動してるの?」と突っ込まれ、笑いが起きた。
陽は舞浜の「舞」の字にかけ、「舞い踊るように楽しみたい」と妖艶な視線を客席に降り注いだ。
夜(秋葉友佑)はうちわのファンサをみんなで実行する、と提案したものの、ゲネプロとあってうちわがなかなか見つからず……。
ようやく見つけたうちわに書いてあった「投げKissして」を、12人で披露するという不思議な時間が流れた。
続く涙(佐藤友咲)は挨拶もそこそこにおもむろに12面体のサイコロを取り出した。そして出た目は5。5月担当の葵が一発ギャグをやるという無茶振りに、葵……というより素が出た上仁が膝から崩れ落ちた。
渾身のギャグを披露するものの、会場の反応はイマイチ。
すっかり落ち込む上仁に、「このギャグが(ゲネプロだから)関係者の目について新しい仕事くるかもよ!」とメンバーが励ましの言葉をかけたが、「そんなんあるかい」と鋭いツッコミで返して会場をわかせた。
ラストは郁(三山凌輝)。おなじみのコール&レスポンスでファンと盛り上がった。
メンバーの名前に混じって「輝山〜?」「立!」「鷲尾〜?」「修斗!」といったキャストのコーレスもあり、このあとのライブパートに向けて会場の熱気が上がっていった。
そしてここからはソロ曲メドレー。その様子はぜひ写真で楽しんで欲しい。
▲駆の「stella~きんぴか上昇気分~」
▲郁の「athletic~Never Ending Challenge!!~」
▲バズーカでのサインボール射出もある
▲陽の「sol~Happy!Phew!~」では3人の腹チラも
▲葵の「caelum~未来~」
▲隼の「albion~ふたりだけの白~」
▲首筋フェチの方へ
▲涙の「pluvia~嘘と温もり~」
2度目のMCタイムでは駆と陽によるバラシブラザーズが登場。ゲストにQUELLの面々が登場した。QUELLは以心伝心ゲームにチャレンジ。「コンビニといえば?」のお題に果たして4人の答えは……?
▲バラシブラザーズが登場
1人目の柊羽(田中稔彦)は自信あり気に「ローソン」と回答。選んだ理由は「QUELLカラーだからこれしかありえない」と説得力のある回答はまさにリーダー。
続く壱流(山中翔太)はファミチキのイラストを書いており、柊羽やブラザーズからはお題の回答になってないとダメ出しがあった。
しかし、隣の壱星(山中健太)も「おでん」と回答しており、リーダーは「双子〜」と頭を抱えていた。
英知(中尾拳也)は「エブリワン」とコンビニ名を答えたものの中尾の出身地である九州のコンビニで、結局4人の以心伝心は成立せずにMCコーナーは幕を閉じた。
▲以心伝心は……ならず
さて、MCをはさみソロメドレー後半戦! 引き続き写真とともにご紹介する。
▲後半1曲目は新の「cerasus~桜並木に導かれて~」
▲夜の「nox~風のレコード~」
▲3人できゅっと固まってのピースがかわいい
▲春の「ver~歌詠鳥の声〜」
▲恋の「amor~溢れだす想いから~」
▲海の「mare~君と綴る航海日誌~」
▲始の「initium~始告氷輪~」
▲セクシーな絡みも楽しめる
圧巻のソロ曲メドレーが終わり、全員がステージに集う。
▲リーダーズからの挨拶
ラストを飾るのは「ツキノウタ。」。人数が多くなかなか全員がフレームにおさまらないのだが、ベストショット数枚でライブの雰囲気を味わって欲しい。
シリアスな第1部から一気にテンションで駆け抜ける第2部のライブパートまで、およそ3時間半の上演時間を感じさせない内容だった。
安定のライブパートはもちろん、シリアスで壮大な要素も楽しめる2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ第8幕『TSUKINO EMPIRE -Unleash your mind.-』を、ぜひその肌で感じて欲しい。
セットリスト
1.GRAVITIC-LOVE(Six Gravity)
2.LOLV -Lots of Love-(Procellarum)MC
3.stella~きんぴか上昇気分~(駆)
4.athletic~Never Ending Challenge!!~(郁)
5.sol~Happy!Phew!~(陽)
6.caelum~未来~(葵)
7.albion~ふたりだけの白~(隼)
8.pluvia~嘘と温もり~(涙)MC
9.cerasus~桜並木に導かれて~(新)
10.nox~風のレコード~(夜)
11.ver~歌詠鳥の声〜(春)
12.amor~溢れだす想いから~(恋)
13.mare~君と綴る航海日誌~(海)
14.initium~始告氷輪~(始)MC
15.ツキノウタ。(Six Gravity&Procellarum)
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