柏木佑介の芸能活動20周年を記念したイベントが7月25日に開催された。同イベント第二部と第三部の模様を紹介する。
会場は東京・御茶ノ水駅からほど近いYMCA青少年センター・地下スペースYホール。昨今の時勢を踏まえてのイベントということで、スタッフの感染対策、会場内の換気、消毒液の準備など徹底されている中で行われた。
イベント開演直前には、幼少期から仕事を始めた頃の写真がスライド形式で紹介されるVTRが流れ、これまでの彼を垣間見えるとともに、イベントへの期待感を盛り上げてくれる。
第二部
幕を開けるとMC・ジェントルの挨拶に導かれ、本日の主役・柏木が入場。第二部は浴衣姿。自身のアクションの師匠から譲り受けた着物で、いつ披露するか迷っていたものとのこと。第二部のゲスト・鈴木勝吾とはミュージカル『薄桜鬼』という和の作品での共演を経ていることもあり、選んだそうだ。
ゲストを迎える前に、自身の20周年について「好きだからこの世界にいるので、あっという間という気持ちです。たくさんの人と出会って、支えられて、今この瞬間、ここにいられるんだと思います。皆さんのおかげです、ありがとうございます。まだ…まだまだ20周年なので、今後も25周年、30周年、40、50、60周年…は、ないかな(笑) 続けていきますので、これからも末永くよろしくお願いします」と少し冗談も交えた。
鈴木「20才、おめでとうございます!」
柏木「20才じゃない!」
鈴木「俳優20才、おめでとうございます」
と、漫才のような掛け合い。お互いの出会いから10周年というだけあり、そのあたりは阿吽の呼吸だ。
トークコーナーでは、柏木は鈴木の第一印象について「ストイック」と語る。
妥協ができない人という第一印象で、現在でもそれは変わらず。コロナ禍でなかなか会えない状況で、久しぶりにあった最初の話題が「演劇」についてなど、そういった楽をしないで戦い続けているところは変わっていないという。共演した舞台でも、千秋楽が終わった後、公演がないにもかかわらず松田凌と「あそこさぁ」と殺陣を見直して練習しているところが印象的だったそうだ。
その後、話題は、お互いの演技論、毎日飲んで明かした思い出話、いま見ているアニメについて、箱根に行った想い出など多岐に渡る。特に箱根では、食べたもろこしの食べた後の芯を使って、鈴木と松田が殺陣を初めて、それを柏木はムービーで撮影したなど、互いに懐かしそうに喜んでいた。
永遠に話が尽きないため、MCが切り上げ、ゲームコーナーに進む。
「メンタリストババ抜き」と題された、一対一のババ抜き対戦。カードは1~4とジョーカー1枚。ジョーカーを持っていない方が相手の手札から1枚を引き、ジョーカーでなければ連続で引いていくゲームで、最後までジョーカーを持っていたら負けだ。
シンプルなルールではあるが、互いの人間性や性格が出るゲームであり、実際に展開は熾烈を極めた。
互いに質問で相手を揺さぶり、心理を読み合う。3本勝負だが、1本目は鈴木がストレート、2本目は柏木がストレートという展開。最後の3本目は、最終局面2分の1まで攻め込む柏木だが、最後の2択で外して攻守交替。鈴木はその2択を読み切り勝利。結果、2対1で鈴木の勝利となった。
鈴木は「どれ引いてほしい?」「小学校の頃夏休みなにやってた?」「初恋は?」「どんな子?」「で、どれ引いてほしい?」と揺さぶり、柏木は「勝負運が強い人は…」「端にジョーカーを置きにくい」という理論立てた攻めで、お互いの性格が出た好勝負を廷内した。
「サビ当てゲーム」では、MCが「曲のタイトル」と「アーティスト名」を聞いて、そのサビを歌うという内容。お互いうろ覚えながら柏木が僅差で勝利を抑え、さらに追加の問題も柏木が制したため、総合勝利は柏木となった。互いうろ覚えではあるが、本気で歌っている様を見ることができ、イベントならではの盛り上がりを見せた。
第三部
MC・ジェントルの挨拶に導かれ、柏木が入場。第三部ではベージュのセットアップ。前もって説明されていたが、ゲスト・上田堪大の衣装が示し合わせたわけではないのに、とても似ている。その模様は実際に写真をご覧いただきたい。
柏木は、ゲストを迎える前に第一部・二部を振り返り、「この20周年のイベント、やるべきなのか、やっていいのか、色々なことを悩んだけど、チェキなどで顔を合わせられて、本当にやって良かったと、改めて思いました。本日は足を運んでいただいてありがとうございます!」と、冒頭から感謝の言葉を優しく紡いで、第三部が幕を開けた。
上田「(衣装を見て)合わせてきたでしょ!」
柏木「全身、同じ色で揃うってある?」
MC「僕らは素敵だなって思いますが、お二人仲良いから…」
柏木「恥ずかしいです!(笑)」
という偶然似た衣装ということから話が弾んでいく。
トークコーナーでは二人の出会いから。最初に出会いは8年前の「Life pathfinder 2013」と回顧する。
柏木いわく、自身はダンスの振りを覚えるとなかなか抜けない能力を持っていると思っていたが、上田も同様で8年前の作品をお互いが振りを覚えていることで驚いたという。
柏木は、上田の第一印象を「怖かった」とし、今までで出会った中で歌唱力がトップで、自分が「なりたい声」をしていたから…と説明する。「なんで怖いんだよ」と、上田は軽く突っ込んでいたが、蓋を開けたらめちゃくちゃ優しくて印象が変わったそうだ。上田は柏木の第一印象を「スカしてた」と振り返り、運動神経がヤバくて「なんだこいつは、やべぇな」と思っていたという。
以降、いくつかの作品で共演するうちに仲良くなっていたらしい。共通の俳優仲間である高崎翔太などと一緒に食事などを重ねた結果もあるようだ。その他、真面目な仕事ぶりやプライベートの心を許す様子、配信の心得、モルックの話など、互いに和気あいあいとトークは広がる。
次の「モルックコーナー」では、PK戦のような特別ルールでプレイ。6、4、12、10、8が手前から一直線に並べられており、互いに5投し、合計得点を競う。1本倒したら、その得点。複数倒したら、倒した本数が得点。
結果、上田が計13点、柏木が計27点に。
勝負は高難易度の12を2回とった柏木の勝利となった。「ふわり」や「バックスピン」といった用語説明など丁寧に行われ、また、お互いが普通に楽しんでいる様子が伝わるやりとりが、見ている側としてはとても楽しい模様だった。今後放送されるモルックに関する番組なども楽しみだ。
「歌唱コーナー」では、柏木が憧れる歌声の上田とデュエットするサプライズも。歌唱曲はDISH//の「猫」。ギターの調整に舞台「おそ松さん」のカラ松のフレーズを流したりするサービスもあり、本番に臨む。力強くも儚い歌声で紡がれた模様は、「柏木佑介のスーパーチャンネル」などで配信されるかもしれないとのことだ。
イベントは他にもVTRコメントが届いたり(第二部:松田凌/第三部:植田圭輔)、君沢ユウキとのアパレルコラボ『yk-Ⅱ』の紹介、プレゼントコーナー、ツーショットチェキ(※ビニールシート越しでの実施)などがあり、盛りだくさんかつとても心温まるイベントだった。
終了後、柏木にイベントの感想を聞いた。
ーー第二部では「メンタリストババ抜き」が行われました。
案の定、心理戦になると鈴木勝吾君にかなわないと思いましたし、ゲームだけでもあんなに色んなものをお客さまに見せられたので良かったです。来ていただいて嬉しかった。
今のところやったことあるのは君沢ユウキさんとだけですけど、負けたんで…今のところ2回とも負けています。YouTubeを見ていっぱい勉強したんですけど勝てないんですよね…悔しいので、またどこかでやろうと思います!
ーー第三部のモルックは緊張しましたか。
そんなことないです。堪大君とはいつもやっているので、あんまり緊張はしなかったですね。普段通りの模様を、皆さまに見ていただければと思っていました。モルックを通して僕らの仲の良さを伝えられたらって思っていたので、だから勝てました。プライベートでやっていたら絶対に負けました(笑)。
ーーデュエットはいかがでしたか。
めちゃくちゃ緊張しました! 普段はギターを人前でやることもないので、元々中学校で趣味程度で弾いてたくらいなので、カラ松で人前で弾いたのが初めてだったし。この時間を楽しまなきゃもったいないというつもりで、楽しんでいたらギター間違えたりしちゃって…でも、そんなハプニングもお客さんが温かく見守ってくれていたので良かったです。
ーー去年が延期され今年開催となりましたが、イベント終えて現在の心境を教えてください。
一つのことを20年続けるってことは、世の中では難しいことかもしれないけど…20周年って僕にとっては言葉ばかりが大きくて、僕はまだまだ未熟です。でも、やってこれたのは応援してくれているみんなのおかげもあるので、この機会をみんなと過ごしたかったというのがすごいありました。世間の情勢もあり、配信に切り替えるかどうかという案もあって、それでも事務所側が色々とサポートしてくれて開催できました。やれて良かったです。まだまだこれからも自分らしく進んでいきます。皆さんの応援あっての柏木佑介です。これからもよろしくお願いします。
文:木皿儀隼一/撮影:ケイヒカル/構成:2.5ジゲン!!編集部
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