舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~が8月1日、東京・日本青年館で開幕。前日に公開ゲネプロと取材会が行われた。
物語の舞台は、東京・池袋。都会の非日常に憧れる竜ヶ峰帝人(演:橋本祥平)は、幼馴染の紀田正臣(演:杉江大志)の誘いもあり、池袋に引っ越し、来良学園に入学。クラスメイトの園原杏里(演:福島雪菜)と学級委員になるなど、新たな出会いに心躍らせる。
そんな新しい生活を始めた竜ヶ峰帝人は、喧嘩上等のチンピラ・平和島静雄(演:伊万里有)と情報屋を営む折原臨也(演:猪野広樹)の2人に出会う。一方で、詳細不明のカラーギャング“ダラーズ”や漆黒のバイクを駆る都市伝説“首なしライダー”の噂を耳にするようになり、次第に事件に巻き込まれていく。
オンラインチャットでの交流がオフラインで出会いに結実するなど、様々な人間の群像劇が原作の魅力の一つ。同舞台では、そんな人々が躍動する“池袋”をプロジェクションマッピングで鮮やかに彩る。疾走するバイクシーンも臨場感満点だ。
副題の「円首方足(えんしゅほうそく)」という四字熟語が持つ意味は、ずばり“人間”。少し浮世離れしたような少女、一人だけ幸せそうな少年、どこか影のある少女、池袋一強いと呼ばれる男、謎多き情報屋…と、東京に出てきたばかりの内気な少年・竜ヶ峰帝人が出会う個性的なキャラクターたちがどのような人間ドラマを織り成すのか、注目してほしい。
主演の橋本は「去年に公演しているはずの作品が中止になって1年越しでリベンジということで…。今の時期の公演できること、リベンジできることのありがたみを痛感しておりまして、みんなでやろうと一年過ごしてきて、それがようやく目の前に来て、ひとまずほっとしております」と吐露。
「この1年待っていてくださった方々の声などが力の源でもありました。ようやくお届けできるのを嬉しく思います。非日常を求めて日常を頑張っている皆様のためにも全力でお届けします!」と意気込みを語った。
また、今年6〜7月に「池袋ウエストゲートパーク」THE STAGEに出演していた猪野は「池袋のトラブルシューターの次に池袋のトラブルメーカーということで、いつまでも池袋から出れないなって感じで(笑)」としつつ、「前作中止になってしまって皆さまの思いもひしひしと伝わってきてます。今回は自分が立たせてもらいますが、その責任感を持って、一年間お待ちされた皆さまに全てを注ぎたいと思います」と熱を込めた。
舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~は8月7日(土)まで東京・日本青年館ホール、8月13日(金)~15日(日)に名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)大ホール、8月20日(金)~22日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演。
(C)成田良悟/KADOKAWA/舞台「デュラララ!!」製作委員会
取材・文・撮影:ケイヒカル
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