「天才てれびくん the STAGE ~バック・トゥ・ザ・ジャングル~」が2021年6月21日(月)に開幕。初回公演に先立ち実施された公開ゲネプロと取材会の様子をレポート。ネタバレとなる部分は極力少なくするので、安心していただきたい。
本作はテレビ番組「天才てれびくん」(通称:てんてれ)と地続きの舞台版である。2020年1月に上演された「天才てれびくん the STAGE ~てれび戦士REBORN~」の続編だ。前作は宇宙を舞台にしていたが、今回はジャングル、というよりも原始時代にてれび戦士が飛び込み、ドタバタ劇を演じる。
小林顕作が演出、川尻恵太が脚本を担当。2人のパワーとやりたいことがぶつかり合い、強い個性が残ったままの仕上がりとなっている印象だ。コロナ禍でマスクをしているのにもかからず、おもわず吹き出してしまうような唐突なサプライズのようなものもあり、本編はまさに娯楽で満たされている。
矢部昌暉役:矢部昌暉(DISH//)
長江崚行役:長江崚行
ミーサ役:伊藤理々杏(乃木坂46)
モリノ役:健人
ウギラ役:加藤将
ハムラ役:伊藤裕一
伊倉愛美役:伊倉愛美
千葉一磨役:千葉一磨
ムラナガ役:チャンカワイ(Wエンジン)
脚本&演出の通り、全編を通してコミカルテイストな作品である。
「娯楽」の火を絶やさぬようマーヴェラス西川(演:西川貴教)の指示により、ジャングルに降り立ったてれび戦士たち。そこでは娯楽として、歌やダンスやお笑いやゲームなど様々なものが描かれる。そして、その娯楽というものがそもそも必要か否かを問うようなシリアス展開へ進んでいく。それは、あたかも昨今のコロナ禍の世相を斬っているようにも見え、観客目線としてリアルに感じている問題に対しての問いかけのようにも見える。楽しくも真面目にも娯楽を楽しめる作品だろう。
舞台の物語だけではなく他にも楽しめる要素が詰まっているのが本作の特徴。
「MTKスペシャルライブショー」は、てれび戦士たちがオリジナル曲やカバー曲を歌うミュージックビデオ「MTK」のスペシャルライブ。今回披露されたのは、「英雄キッド」「Bound, Go Ahead!」「タイムマシーンでいこう」の3曲で、回替わりでセットリストが異なるため、観劇予定の方は事前に公式HPを見て予習しておくのが良いだろう。
そして、映像出演となるマーヴェラス西川の「歌ってプリーズ」も客席を交えて実践を行う。どちらもペンライトを使って盛り上げることができるので、事前に準備しておくのがおすすめだ。ちなみに本編以外でも「アフタートーク」「お見送り」などの企画も用意されている。
取材会では、それぞれの役の見どころや本作への意気込みなどが語られた。
矢部昌暉 コメント
この舞台は演出の小林顕作さんを中心にみんなでワイワイと作ってきたので、楽しいパワーがすごい詰まった作品になっています。その中でもメッセージを込めていて、あとは自分たちで楽しんでしっかりと伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
長江崚行 コメント
天才てれびくんの世界にこうして戻ってきたことを嬉しく思っています。今回はとてもコメディなシーンが多く、僕も役回りとしてコメディな部分が多いので、皆様に楽しんでもらえるように精一杯やります。よろしくお願いします。
伊藤理々杏 コメント
今回、天才てれびくんの舞台に出られることになって、テレビを見ていた身としては本当に嬉しく、喜ばしいなと思いました。今回の作品は、大変なこういった世の中でも、暗闇とか暗さとかを全部吹き飛ばすようなパワーが溢れている作品です。来ていただいた皆さんに楽しんでもらえたらって思っています。よろしくお願いします。
健人 コメント
見どころは、ウギラ役の将くんとのコンビ感を見ていただけると嬉しいです。弓と槍のような関係です(加藤将「よくわかんない」とツッコミ)。娯楽を取り締まるような役回りですけど、皆さんに娯楽を届けていけるように頑張っていきますので、よろしくお願いします。
加藤将 コメント
さきほど健人から紹介していただきました加藤将です。はじめての原始人役。僕、進化の過程とか好きで、他にもたくさんの原始人が出てくるので、そのメイクもすごいので注目してほしいですね。そして、この原始人たちがこの作品になんの影響を与えるのか、そして原始人たちが今の免疫になれることをここに誓います。以上です。
文:木皿儀隼一/撮影:ケイヒカル/構成:2.5ジゲン!!編集部
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