FANTASTIC 6のライブステージ「BACK TO THE MEMORIES」が4月10日(土)に東京・日本青年館ホールで開幕する。2.5ジゲン!!では、初日に先立ち行われたゲネプロの様子を公演写真と共に紹介する。
FANTASTIC 6は、FANTASTICS from EXILE TRIBEのメンバー・澤本夏輝、瀬口黎弥、堀夏喜、木村慧人、八木勇征、中島颯太の6人から成るグループ。今作では、彼らが80年代~90年代のヒット曲をたくさん歌い、踊り、芝居をする。
FANTASTICS from EXILE TRIBEの冠番組「FUN! FUN! FANTASTICS」で当時の世界観を学んできたメンバーたちの集大成を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
20曲以上も! 懐かしのナンバー目白押し
全力の彼らが魅せてくれるステージは、笑いあり、涙ありの展開になっている。上演時間は休憩なしの2時間程度だが、時間を感じさせない爽やかな疾走感があった。
オープニングは「君がいるだけで」(米米CLUB)。ステージに現れた6人のパフォーマンスに、一瞬で目が引きつけられてしまう。
物語は、主人公の勇征が、両親の寛太(大鶴義丹)と理沙(田中美奈子)が離婚の危機に気付くところから始まる。離婚を阻止するべく、勇征は仲間たちの澤本夏輝、瀬口黎弥、堀夏喜、木村慧人、中島颯太に助けを求め、ある作戦を立てる。
その作戦とは、「ライブを通して、両親に恋をした時の気持ちを思い出してもらう」というもの。
両親の学生時代を振り返るかたちで物語は進展していく。そこに登場する個性豊かな登場人物たちもFANTASTIC 6の面々が扮する。
「涙のリクエスト」(チェッカーズ)、「Romanticが止まらない」(C-C-B)、「Get Wild」(TM NETWORK)などの名曲が披露。当時の人気ナンバーは、どれも聴いていてテンションが上がるものばかりだ。
なお、公演中は声出しNGだが、拍手やグッズのタンバリンを使っての応援は大歓迎とのこと。
「今すぐKiss Me」(LINDBERG )、「恋したっていいじゃない」(渡辺美里)と盛り上がる曲が続くので、会場一体となって応援したいところだ。
両親の出会いはロマンチックで運命的なものだったが、そこからの軌跡は順風満帆なばかりではなかった。例えば、突然現れた恋敵のヒロミ。木村がキュートに、そしてコミカルに演じるヒロミが、2人の間を引っ掻き回していく。
なかなか結ばれない2人だったが、「スキー場で偶然再会する」「携帯電話がないため待ち合わせ場所ですれ違う」など、当時のドラマのお約束な展開を重ねながら、ようやく恋人同士になった。
「WON’T BE LONG」(バブルガム・ブラザーズ )をしっとりとした雰囲気で歌い上げた後は、両親を加えての「Choo Choo TRAIN」も披露された。
「ロマンスの神様」(広瀬香美)、「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)、「夏の日の1993」(class)などの名曲を交えつつ、場面は2人が過ごしたクリスマスへ。
ここでは、「クリスマスの夜に、彼氏が言った最高の言葉とは?」というお題の大喜利も挟まれ、会場は笑いに包まれた。ボケだけではなく胸キュン必至の一言もあったので、日替わりの内容を期待したい。
更に時は進み、浮気相手のナツミも登場。アヒル口で上目遣い、ボディタッチ多目の後輩女子を演じたのは堀だ。抜群のスタイルにもかかわらず、あざとく小悪魔的な姿が非常にキュートだった。
修羅場続きの恋路を彩るように、「あゝ無情」(アン・ルイス)、「DA.YO.NE」(EAST END×YURI)、「survival dAnce」(TRF)などの楽曲が続く。
続けて「抱きしめたい」(Mr.Children)、「未来予想図II」(DREAMS COME TRUE )は、八木と中島のボーカルのみのパフォーマンス。スポットライトの下で響く歌声に、思わずうっとりとしてしまう。温かく美しい歌声に包まれ、物語は進んでいく。
そして、なんと2人の思い出の地・としまえんで息子の勇征が誕生。偶然居合わせた医者を澤が演じ、客席の笑いを誘っていた。
続く楽曲は、「Baby Don’t Cry」(安室奈美恵)、「今夜はブギー・バック」(小沢健二 featuring スチャダラパー)、「もう恋なんてしない」(槇原敬之)の3曲。「今夜はブギー・バック」のラップパートでは、パフォーマーの瀬口がマイクを握る姿に注目だ。
全力で挑む「かくし芸」にも注目
物語は後半へ。当時結婚式を挙げられなかった2人のために、6人は結婚式を計画する。
ここでは、今作の見どころの一つである「かくし芸」が披露された。メンバーたちそれぞれが様々なジャンルのかくし芸に挑戦する姿は、思わず手に汗を握りながら応援してしまう。
前半とは衣装の雰囲気が変わり、タキシードをまとって登場するメンバーたちはとにかくカッコいい。しかし、ただカッコいいだけで終わらないのがFANTASTIC 6の魅力だ。
普段はステージ上でファンを魅了する彼らだが、慣れない課題に全力で取り組む姿はかわいらしさもあり、見ていると笑顔になってしまう。メンバー同士で応援し合う姿など、6人の仲睦まじさを感じられるのもかくし芸パートの推しポイントだろう。
舞台は生もの。かくし芸の内容は一緒でも、チャレンジの結果は毎日変わる。成功して喜ぶメンバーの姿を見るも良し、失敗する姿を見て一緒に悔しがるも良し。何度も劇場に足を運びたくなってしまうこと必至である。
さらに、今回の舞台では新曲も披露される。ステージ上にリーダーの世界、佐藤大樹の姿はないが、「これぞFANTASTICS!」と思える最高のナンバーだ。
歌、パフォーマンスに加え、大喜利やかくし芸などのエンタメ要素がぎゅっと詰まった今作。ライブだけでは知ることのできない彼らに出会えることを楽しみに、ワクワクした気持ちで劇場に足を運んでほしい。
なお、4月18(日)12:00・16:30、5月5日(水)12:30・17:00の公演は配信が予定されている。劇場に足を運べないファンは、こちらも楽しみにしてはどうだろうか。
今作でより一層スキルを上げたように思えるFANTASTIC 6。今後のFANTASTICSとしての活動にも期待が高まる。
(C)BACK TO THE MEMORIES 製作委員会
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