舞台「真・三國無双 赤壁の戦い」が、2月7日より東京・シアタ−1010で開幕した。今回は、開幕に先駆けて行われたゲネプロの様子をお届けする。
コーエーテクモゲームスの大人気ゲーム「真・三國無双」を原作にした舞台化作品第3弾となる本作では、中国・三国志の歴史上でもっとも重要な「赤壁の戦い」を描いていく。
※以下のレポートではストーリーに関する言及も含まれるため、まだ内容を知りたくない方は上記の「画像一覧はこちら」から写真のみご覧ください。
あらすじ
曹操軍は官渡で袁紹軍を破った。袁家は勢いを失い、やがて滅亡。曹操は天下に一番近い男となる。
一方、江東の孫権は兄・孫策の死後、勢力を受け継ぐ。だが、その戦力は曹操に及ばなかった。
劉備も未だ領地を持たず、荊州の劉表を頼っていた。新野を与えられてはいたが、兵力はないに等しい。世はまさに、曹操一強の時代を迎えていた。
▲圧倒的な軍数を誇る曹操(そうそう)軍。華北をほぼ統一した曹操は、「乱世の収束」のための全土統一を目指して南下を進めることを決意する。
▲一方、そんな曹操に対して数少ない軍数で立ち向かう孫権(そんけん)軍と、劉備(りゅうび)軍。彼らは軍師・諸葛亮の計らいによって連合軍として手を組み、曹操軍と戦うことを決意する。
それぞれの信念や野望を持って、戦いに挑んでいく武将たち。
仲間を信じ、乱戦の世を終わらせるために命をかけて戦うその背中は、勇猛ながらも美しくもあった。
構成・演出・脚本は、過去のシリーズ作品同様に西田大輔氏が担当している。圧倒的なスピードと迫力を誇る殺陣は、西田氏が手がける舞台だからこそ味わえるもの。
縦横無尽に舞台を動き回りながら、ダイナミックに華麗に殺陣を披露するキャスト陣を見ていると、息をするのも忘れてしまうほど。
戦いのシーンでは、可動式の舞台装置を生かしながら、臨場感を再現。
前作同様に、劇中では楽進(がくしん)演じる反橋宗一郎が美しい歌を披露。目まぐるしいストーリー展開のなかで、会場をホッと和ませてくれた。
のちの天下三分・三国鼎立を決定づけることになる「赤壁の戦い」。その決戦の場に至るまでに、彼ら武将はどんな思いを抱いていたのだろうか。
武将たちの熱い生き様と、圧倒的な迫力の殺陣が見どころの本作。2月12日まで東京・シアター1010にて全12公演が上演される予定だ。
ぜひ、この熱量を会場で味わってみてはいかがだろうか。
広告
広告