「歌劇派ステージ『ダメプリ』ダメ王子VS完璧王子」が、2018年12月1日(土)よりAiiA 2.5 Theaterにて上演される。これに先駆け、「LOVEルート」のゲネプロ公演と囲み会見が行われた。
本作は、スマートフォンアプリゲーム『DAME×PRINCE』(デイムプリンス)の舞台化作品。「恋のお相手は美形!王子ーーだけどダメ男!」というキャッチコピーと「ダメ王子を愛で育てる」という今までにないジャンルで多くの乙女の心を掴んでいる。
舞台完全ストーリーとなる本作は、ダンスあり歌あり殺陣あり、そして笑いありの過激な歌劇派ステージ。クセの強い王子たちが繰り広げるストーリーの一部をご紹介する。
あらすじ
大陸に、新たな国が建国された。その記念すべき建国パーティへと招待され、続々と新国家へと向かう各国の要人たち。
武力国家「ミリドニア」からはナレク王子、ヴィーノ公爵、騎士のリオット。
宗教国家「セレンファーレン」からは第一皇子リュゼ、第二皇子メア、宰相のクロム。
山間の弱小国家「イナコ」からは名代として騎士のテオと守護獣のグリまる。それぞれ意気揚々と集まってくるが、
この王子たちは一癖も二癖もあるいわゆる――ダメ王子!もちろん何も起こらないはずはなく、パーティは大混乱!
そこに表れたのは新国家の王子ルオーシュ。
新しく王子となったルオーシュは何もかもこなせる完璧王子で……!?
一癖も二癖もあるダメ王子たちが舞台上で大暴れ!
▲左:イナコの騎士・テオ(橘りょう)。主人公(姫)とは幼なじみで、いつも気にかけてくれる兄的な存在。気にかけすぎてたまに暴走するが、主人公に関すること以外は良識人。
右:イナコの守護神・グリまる(齋藤彩夏)。愛をエネルギーにしているらしいが、今は足りないのか丸っこい猫?にしか見えない。だが本人はグリフォンだと言い張っている。
▲セレンファーレンの皇太子・リュゼ(大見拓土)。メアの兄。泣く子も拝むカリスマの持ち主。蝶よ花よと育てられ、自我を持たない姿はまるでお人形。国民は彼に陶酔している。国民総勢ファン。
▲セレンファーレンの第二皇子・メア(三原大樹)。リュぜの弟。部屋と二次元に、二重の意味で引きこもっている。なかなか会うことが出来ず、その姿は都市伝説となりつつある。
▲セレンファーレンの宰相・クロム(汐崎アイル)。知的で信心深く、立ち振る舞いもどこか艶っぽい。政治に関しても敏腕で、人々からの信頼も厚いという完璧超人だが、皇子バカなのが玉にキズ。
▲ミリドニアの第一王位継承者・ナレク(滝澤 諒)。極度のナルシストでかつ、自分以外に興味がない。普段は微風担当、光担当などの親衛隊を引き連れて肖像画作成に熱を入れている。
▲ミリドリアの筆頭貴族・ヴィーノ(松本祐一)。女の子が大好きで、日夜声をかけたり口説いたりしている。その対象はゆりかごから墓場まで全方位をカバー。ある意味女好きのプロとも言える。
▲ミリドリアの騎士・リオット(進藤 学)。騎士道精神を重んじ、武勲の誉れも高いが、常日頃は周囲に振り回されていることが多い。理想と現実の格差が、眉間の皺の深さに表れている。
▲新王国スパ・ダ・リーンの王子・ルオーシュ(徳山秀典)。舞台オリジナルキャラクター。
新国家スパ・ダ・リーンの建国パーティーに、意気揚々と訪れた各国の要人たち。
そこで現れたのは、計算高く完璧なパーフェクトガイこと、ルオーシュ。
ルオーシュの粋な計らいに感激する一同。しかし、ある出来事をきっかけに暴かれていくルオーシュの本当の目的とは…!
コミカルでテンポよく進んでいく前半から一転、臨場感溢れる演出とともに、ドラマチックに展開されていく後半。
ダメ王子たちと完璧王子は果たしてどのような結末を迎えるのか。そして、ダメ王子たちは一体どのような成長を遂げるのか……!
その行方は、ぜひ劇場にてご覧いただきたい。
囲み取材コメント
囲み会見には、ナレク役の滝澤 諒、ルオーシュ役の徳山秀典、リュゼ役の大見拓土、クロム役の汐崎アイル、グリまる役の齋藤彩夏が登壇。上演への意気込みや、見どころなどについて語った。
ーーまずは舞台の意気込みをお願いします。
ナレク役:滝澤 諒
今回の座組がすごく明るくて、いい環境でここまでやってきました。経験値が豊富な先輩たちが、後輩のぼくたちのわからないところを先導してくれますし、逆に後輩は熱量で作品を盛り上げて行く気持ちでやってきて。「先輩について行くぞ!」と思いながらやってこれたのが、すごくいい環境だったと思っています。
現場のいい雰囲気が、そのまま作品の味になっているなと思っているので、「作品の良さ+この座組にしか組めない良さ」っていうのを、会場に足を運んでいただいて皆さんに感じていただければ、という気持ちでいます。
ルオーシュ役:徳山秀典
アプリやアニメのキャラクターたちが、2.5次元舞台でさらにパワーアップすることで、どれだけこのダメ人間が素晴らしいかということを伝えていきたいです。ダメ人間ってここまで極めるとすごいんだな、って(笑)。それを最後まで貫いてお客さんに熱量を伝えたいと思います。
リュゼ役:大見拓土
キャスト、スタッフ全員でダメプリの世界観を全力でお届けしたいと思っていますので、頑張りたいと思います。と、アイルさんに言われましたのでよろしくお願いいたします。ニコッ☆
クロム役:汐崎アイル
こういう(役者同士の)関係性ができている座組なので、僕たちはそれをライブとして楽しんでやっていきます。お客さんたちにもぜひ楽しんでいただければと思います。
この作品は、びっくり箱のようなものだと思います。いろんな瞬間、いろんなものが飛び出しますので、ぜひ素直に楽しんでいただければとっても楽しい1日になると思いますので、どうぞ劇場で体感してみてください。
グリまる役:齋藤彩夏
「アプリやアニメから飛び出してきたぞー!」というくらい素敵な王子たちに加えて、それを演じる役者さんご本人がやる意味があるなと思うほどみなさんかっこいいので、ぜひ劇場で生で体感してもらえたら嬉しいなと思います。
グリまるとしては、王子たちをつなぐ役割として少しでもお助けできればいいなって思っています。よろしくお願いいたします。
ーー稽古中のおもしろエピソードを教えてください。
滝澤:稽古が始まったばかりのときに、本読みで徳さん(ルオーシュ)がメアのセリフを読んだときがあって。「〜とキュアランも言っている」みたいな。そのときはすごく面白かったですね。
徳山:まだそのときみんな初対面だったから、俺に突っ込んでいいのかわからなくて、ずっと俺は自信満々に違う人のセリフをずっと読んでたっていう(笑)。
滝澤:そういうところから座組の雰囲気は出来上がっていましたね。
汐崎:僕はみていないのですが、みんなでご飯を食べに行ったときに意外とメア王子がバーニングをしたっていう。
ーーバーニングとは?
汐崎:バーニングは心をオープンマインドにして、はっちゃけることですね。彼は覚えていないらしいですが。
あとは、稽古場でリュゼ王子とメア王子がずっと野球の話をしているのをニコニコしながらみているときに、セレンファーレンの空気感は問題ないなって思いました。
滝澤:稽古場の自由な空気感を、そのまま舞台上でもお見せ出来ればなって思います。
ーーそれぞれのキャラクターの魅力と、みどころポイントを教えてください。
滝澤:僕が演じさせていただくナレクというキャラクターは、ただひたすらに真っ直ぐにバカという分かりやすい性格です。演じさせていただく僕がバカですから、相当な真っ直ぐな人間なんですけれども、いい意味で周り顧みずに自分の姿勢を貫いていくことに、僕は一国の王子としての品格を感じる部分もあります。
こんなにナレクほど素直な人間はいないんじゃないかなって思うので、そういうナレクの物語や彼の姿勢をみるなかで、ダメプリの世界観へ導いていくポジションとしてやっていきたいなと思っています。
徳山:僕個人の意見としては、2018年でいちばん面白い舞台なんじゃないかなって思います。僕だけを観にきてください(笑)。
今回は「ダメ王子VS完璧王子」というテーマになっていますが、『完璧なもの』と『とことん貫いた完璧なバカ』が果たしてどう交わっていくのか、が見どころになっているので…これ以上はネタバレになってしまう(笑)。
(僕は)ポスターとかだとスッと構えているイメージなんですけど、負けじと大バカしています。はじけっぷりをぜひ楽しんでいただければと思います。
大見:この作品のなかでたくさんドラマがあるんですけれども、リュゼはそのドラマを自然とうまく交わしていく感じを出せたらなと思っていて。(リュゼ王子ならではの)ダメな部分があると思うので、そこを出していければなと思っています。
汐崎:リュゼ王子がいまおっしゃったように、自分だけのドラマではなく誰かとのドラマっていうのが濃厚にあるので、そういう部分に注目していただきたいですし、リオット役の進藤学くんと保護者の役をやるということはそういうことです、っていうのをあとは察してください。劇場で刮目してください。以上。
齋藤:キャラクターとしてはこれ(グリまる)なので、ネタバレ感満載なんですけど(笑)。これからどうだいっていうところですかね。観てほしいところはいっぱいあるんですけど、とにかく王子たちをみてくださいってことをお伝えしておきます。
ーー最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。
齋藤:ダメプリを知っている方も楽しんでいただけると思いますし、役者さん個人を知っている方でも楽しんでいただける作品になっていると思うので、ぜひ劇場でご体感ください。
汐崎:リュゼ王子の素敵さによろめかず、どうか事務的に、しかし良き塩梅で、いえもっと素晴らしいリュゼ王子としてこの素晴らしい天使を奉ってください。よろしくお願いします。
大見:原作同様、舞台もたくさんの方に愛していただけるように全力で頑張ります。と、宰相が言っていました。ニコッ☆
徳山:ファンの方々が一体になって舞台を盛り上げるシーンがあるので、そのときに恥ずかしがらず一緒に盛り上がってくれたらな、と。舞台中に大声出して笑って、一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです。
滝澤:今回の作品はあらすじなどでお伝えしている通り、歌やダンス、お芝居、殺陣があって、とても豊富なウェンターティメントショーとなっているので、絶対に楽しんでいただけること間違いなしです。
徳さんが言っていたようにお客さんが楽しむ舞台としても見どころなので、僕たちと一緒に同じように感情の起伏をたどっていただける舞台になっていると思います。すごいド派手なアトラクションに乗った気分で楽しんでいただければと思います。よろしくお願いします。
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