神戸セーラーボーイズ SF(セミフィクション)『Boys×Voice 308』が8月4日(金)~6日(日)に兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeで上演される。
神戸セーラーボーイズは、全員がオーディションで選ばれた13歳から18歳までのティーンエイジャーの少年たち。兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeの劇場を活動拠点 として、舞台を中心に活動している。
明石侑成、石原月⽃、奥村頼斗、崎元リスト、髙橋龍ノ介、田中幸真、塚木芭琉、津山晄士朗、中川月碧、細見奏仁が出演。
また、6月に行われた神戸セーラーボーイズ SF(セミフィクション)『Boys×Voice 306』の公式レポート、舞台写真が公開された。
少年たちの成長物語
4月24日(月)に始動した、全員が10代の少年たちで構成されている演劇ユニット「神戸セーラーボーイズ」。
神戸を中心に地域に密着した活動を通して、関西発・関西ならではの新しい演劇エンターテインメントを発信していく。そんな彼らの初舞台、神戸セーラーボーイズ SF(セミフィクション)『Boys×Voice 306』が、6月2日(金)~4日(日)にかけて兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて上演された。セミフィクション公演は“彼ら自身の物語をオリジナルストーリーとして制作する”舞台。
メンバーたちが等身大の自分自身に近いキャラクターを演じる、彼らの成長物語である。第1部は芝居パート、第2部は合唱パートと2部構成での上演となった。
物語は、メンバーたちがオーディションに合格したところから始まる。合格者は10人のはずが、顔合わせにやってきたのは9人。残る奥田はサッカーの国際試合でしばらく活動に参加できないという。
それでもなんとか初舞台に向けて切磋琢磨しようと、ダンスが得意な中城がダンスのお手本を見せ、芝居に造詣が深い塚本と摂津が『マクベス』の一幕を演じ、歌に自信がある細貝が合唱をしようと提案するも、足並みは揃わない。
さらに、部活を理由に稽古を切り上げるメンバーも現れ、得意分野や経験値、活動に対する意識もバラバラな状況に、暗雲立ちこめるシーンが続く。
そんななか、石川、中田、塚本、摂津の4人は、ある歌声を耳にする。その声に導かれるように向かった扉の先は、なんと1988年の神戸だった。時空を超えて出会った合唱団だという少年たちは、4人にどんな影響をもたらすのか?
稽古場に残る崎と中城が語り合う本音は? 部活に行ってしまった明石田、大橋、細貝は何を思うのか。学業や部活動との両立、グループへの思い、将来への期待と不安。10代の少年たちが抱える悩みや葛藤を、合唱を交えながら瑞々しく描いた第1部では、芝居未経験のメンバーも含めた全員が自分の役を堂々と演じきった。
続く第2部では、神戸セーラーボーイズの制服に身を包んで登場した9人。お披露目会やストリートピアノでも披露した松任谷由実の『やさしさに包まれたなら』、第1部で歌唱した『マイバラード』、和田アキ子の『もう一度ふたりで歌いたい』、アンジェラ・アキの『手紙~拝啓 十五の君へ~』、計4曲を披露。
安定感のある低音と透明感のある高音が織りなすハーモニーだけでなく、ダンスを取り入れたパフォーマンスなど、神戸セーラーボーイズらしい合唱となった。
活動していくなかで彼らがどのような道を歩み大人へと成長していくのか、今しかない一瞬の輝きを追い続けたい、そう思わせる舞台となった『Boys×Voice 306』。
早くも、8月には神戸セーラーボーイズSF(セミフィクション)『Boys×Voice 308』を予定している。彼らが描く青春の1ページを、ぜひその目に焼きつけてもらいたい。
(C)kobesb
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