CEDAR Produce vol.10「逃亡」が7月26日(水)~30日(日)に東京・OFF・OFFシアターで上演される。
本作は、演劇ユニットCEDARプロデュース公演。作家・高行健(ガオ・シンジェン)が人間の尊厳とは何かを突き詰めて書かれた『逃亡』を舞台化。
とある共産国家での出来事。民主化を求め学生たちが広場でデモを起こしていた。軍の弾圧によりデモ隊に銃声が響き、若者の革命への夢は暴力により打ち砕かれていく。青年と娘は銃弾を逃れ必死で逃走。逃げ込んだのは暗く湿った倉庫。そこにやってくる自称作家の中年。3人は死に直面しながら「生きている実感」とは何なのかをひたすらに考え求め続けていき…。
中年役には和田琢磨、娘役には希代彩、青年役には桧山征翔が名を連ねた。
高行健 コメント
私が1989年にパリで書いた『逃亡』という劇は、1992年にスウェーデンの王立ドラマ劇場が初演し、今日にいたるまでに15か国の少なくとも24の劇団が上演してきました。イギリスとフランスのテレビ・ラジオ局は全劇を放送しています。この24年間にフランスだけでも5つの劇団が上演しました。1996年には日本の神戸の劇団「龍の会」、1998年には東京の俳優座も、この劇を上演しています。今般、日本の演劇ユニットCEDARも上演するということは、この劇の生命力がまだ衰えていない証でしょう。この劇が人類の生存の苦境に目をそむけていないからこそ、観客の共鳴を喚起し、深い自省を促すのです。この劇を観に来てくださったみなさんに感謝すると同時に、上演の成功を祈ります。
チケットは6月中旬よりカンフェティにて一般発売開始。
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