舞台『仁義なき幕末 –令和激闘篇-』が4月27日(木)に東京・サンシャイン劇場で開幕し、ゲネプロレポート、和田琢磨、松田凌、水谷果穂、作・演出の毛利亘宏からのコメントが到着した。
幕末での死闘を終え、ひとり令和の世に帰ってきた村田組のヤクザ・大友一平(演:和田琢磨)。心の傷も癒えぬまま、一平は敵対する錦旗会との抗争に身を投じていく。そこへ、坂本龍馬(演:松田凌)、土方歳三(演:石黒英雄)、沖田総司(演:本田礼生)、原田左之助(演:小野健斗)、中岡慎太郎(演:赤澤燈)、桂小五郎(演:岡宏明)ら歴史上の偉人が現代にタイムスリップ。村田組と錦旗会に分かれ、幕末さながらの激闘を演じる。
前半の見どころは、アクションシーン。だんだら模様の羽織をまとった新選組が、スーツ姿の令和のヤクザと斬り合う“時空の入り乱れた”戦いは、本作ならではの光景。さらに歌とダンスを盛り込み、血生臭い任侠の世界にポップなアクセントを加えている。
そんなエンタメ色の濃い前半から一転、中盤以降は濃密な人間ドラマで観客を惹き込む。令和のヤクザと幕末のサムライ。生きる時代も環境も違うが、時代に取り残された悲哀という点では同じ。時代遅れのはぐれ者たちが、己の大義を懸けて血を流し合う姿は悲壮でありながら、どこか美しくさえある。
そして、そんな戦いの中で浮き上がってくるのは、本編の主人公・一平の孤独。上映中の映画で“ある罪”を犯した一平が自らの過ちにどうケジメをつけるか。そこに、物語の焦点が絞られていく。素直に本心を口に出せないのが、任侠の男。その不器用さが、悲劇を招く。大切なものほど傷つけてしまう男たちの愚直な生き様に胸が苦くなる。
タイムスリップというSF要素が盛り込まれているが、舞台上で繰り広げられる凄絶な任侠劇は、『仁義なき』という冠にふさわしいもの。任侠ものを愛する毛利亘宏らしく、『仁義なき戦い』へのオマージュを感じる演出も見られ、ヤクザ映画ファンにとっても歓喜の出来映え。そこに紡がれる坂部剛の哀愁漂う音楽が、男たちの挽歌として観客の胸に響くだろう。
大友一平 役:和田琢磨
僕自身、若い頃から憧れてきた任侠の世界に自分が演者として携われることをうれしく思います。演出の毛利さんとご一緒するのは今回が初めてだったのですが、稽古序盤から自分の感じたことや思ったことを遠慮せずお聞きし、毛利さんも一生懸命耳を傾けてくださり、すごく対等な作品づくりができました。もちろん舞台だけでも十分楽しんでいただけますが、映画とセットでご覧いただくことで、より楽しめる作品になっているんじゃないかなと思います。大阪の千秋楽まで1人も欠けることなく全員で完走したいと思いますので、お忙しい中かと存じますが、劇場まで足を運んでいただき、僕らの熱量を感じていただければ幸いでございます。
村田恭次(坂本龍馬) 役:松田凌
俳優をやらせていただいていると、自分が幼い頃より夢見てきた世界を演じさせていただくことがあります。それは、大きな責任を伴うものではありますが、そのプレッシャーとは各々の俳優陣が超えていかなければいけない壁であり、本作においても全員が熱き心を持ってこの『仁義なき幕末』に臨んでいます。任侠と幕末が重なり合った世界を、我々俳優陣がどう演じるか、ご来場いただいた皆さまに刮目していただければ幸いです。映画から始まった東映ムビ×ステ『仁義なき幕末』もこの舞台をもって終わりを迎えますが、ここから幕が上がり、公演を重ねていくことで、さらに見出せるものがある気がしています。皆さまに楽しんでいただけるように最後の最後まで板の上に立ちますので、ついてきてくださるとうれしいです。
大友小夜 役:水谷果穂
私は今回が初舞台になるので、どんな感じになるのか、初日を迎える今もまだドキドキしています。見どころは、何と言っても殺陣です。ただ激しいだけではなく、それぞれのキャラクターの個性が出た殺陣になっていますし、お兄(和田琢磨)と恭次さん(松田凌)が揃って戦うシーンは最強感があって、稽古場で見ながらすごいなあと圧倒されていました。私自身の見どころとしては、歌うシーンがあるのですが、その中の1曲に毛利さんが「自分の中の精一杯のセクシーを出し切って歌詞を書いた」とおっしゃっている曲があります(笑)。私も最大限の色気を出せるように頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。
作・演出:毛利亘宏(少年社中)
本作の見どころは俳優の一言に尽きると思います。『仁義なき戦い』シリーズの菅原文太さんや田中邦衛さんのように、これからの演劇界を背負って立つ俳優たちと意見を出し合い、一緒に頭をひねりながら作品をつくることができました。その光景はまさに“仁義なき稽古場”と呼んでいいと思います。そんなクリエイティブな稽古場から劇場へと場を移し、今こうして初日の幕が上がりました。これから俳優それぞれのぶつかり合いによって、どんどん作品の可能性が膨らんでいくことを楽しみにしています20歳の頃、『仁義なき戦い』シリーズにどハマりしていた身としては、東映さんのもとで『仁義なき』と名のつく作品をつくれることが何よりの光栄です。その名に恥じぬ作品ができているのではないかと思いますので、ぜひご期待ください。
公演は5月7日(日)まで東京・サンシャイン劇場、5月18日(木)~21日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われる。
(C)2023 toei-movie-st
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