映画『仁義なき幕末 -龍馬死闘編-』の公開初日舞台挨拶が3月25日(土)に東京・新宿バルト9で開催された。
本イベントには、主演を務めた松田凌をはじめ、ヒロインを務めた剛力彩芽、矢崎広、荒川ちか、石黒英雄、本田礼生、本宮泰風、橋本一監督のキャスト陣7名と監督が登壇し 、映画の公開初日を迎えた心境や共演者との撮影の裏話などをたっぷりと語った。
主演を務め上げた松田は、公開初日を迎えた心境を聞かれると、「難しいこともたくさんあったけど、それを超えるくらい楽しいことがいっぱいあったなという思いがありまして、できあがった作品がようやく皆さまにお届けできるということで、今実感が湧いているところではありますが、とてもうれしく思っております」と喜びを表した。また令和のヤクザが坂本龍馬になり代わるという今までにない役どころ、そして場面写真解禁の際にも話題となった背中に大きく入った龍の刺青につい聞かれると「お気にりと言いますか。プロフェッショナルな方に3時間ほどくらいかけて…あの刺青にすごい力をもらって撮影現場に臨んでいるような気がして、できるならばずっと残しておきたかったです。今日消えてなければお見せしたかったです(笑)」と本作を見る際は柄にも注目していただきたいと刺青への熱い思いを語った。
本作で「ムビ×ステ」企画に初参加となる剛力と本宮。オファーを受けた際の感想を聞かれ剛力は、「今回でムビ×ステの存在を知って。出る側としてもおもしろいですし、見る側としてもこんなおもしろい企画というか、映像の中から飛び出して実際のリアルとしても見られるというのはとてもおもしろいなと。舞台の方がまったくわからないので、楽しみながら待ちたいなです」語った。また撮影中の雰囲気を聞かれた剛力は、「松田さんをみたときに、龍馬さんだ! と存在感と、包み込んでくれる感じで私はおりょうを演じられると確信を得られました」と話す。
剛力同様にムビステ企画初参加の本宮は、「素晴らしい企画だなと。そもそも橋本監督の作品は事務所レベルで絶対にお断りしないという方針がありまして(笑)」と答え。それに対し橋本監督は、「重しが欲しいなと。めちゃくちゃ重しになってます」さらに撮影現場の雰囲気に本宮は、「若手がキラキラした現場で、邪魔しちゃいけないと。おじさん同士監督と2人並んでいました(笑)」と吐露。キャスト陣からは笑いが溢れた。
本作で令和のヤクザ村田組長・村田恭次(演:松田凌)の右腕・大友一平(演:和田琢磨)の舎弟・高梨明を演じた矢崎は和田とのシーンについて、「充実とした撮影で、最初のシーンからフィーリングが合いまして、同じ山形が故郷で、この人といると安心するなと。話し合うでもなく、目とかの会話でできる関係性を作れたのでよかったです」と本当のアニキと弟の関係であったと撮影を振り返った。
タイムスリップを起こし、本作のキーマンとなる蘭月童子という難しい役どころを演じた荒川は、自身の役柄について「ビジュアルに関しては橋本監督はじめスタッフの皆さんで決めていただいて、銀髪のウィッグに赤い衣装を纏ったら(まとったら)こういうふうに演じていけばいいんだと指標が見えた気がした。作中で高笑いのシーンがあるのですが高笑いのテンションだったり、監督とお話しさせていただきました」と語り、声に注目して欲しいと呼びかけた。
『新・仁義なき戦い/謀殺』(03)の監督もされている橋本一監督は本作の意識したポイントを聞かれると「タイトルにも仁義なきとついていたので、時代とか意識して昔のヤクザ映画のノリで、基本男気の部分とかは時代を超えても普遍なものなので心に響くものは響くと思いますので、そこは忘れずにぶちこんでみました」とコメントした。
タイムスリップものということにちなみ、 10年前にタイムスリップして自分に会ったら、 どんな言葉をかけるかMCから問われると松田は「ちょうど俳優としてデビューした歳なのですが、当時の自分には続けてて大丈夫だと。本宮さんと面と向かってお芝居できるなんて、素晴らしいみなさまとご一緒できるなんて。続けてて損はないと、もっと頑張れと」剛力は、「そのまま進めと言いたいかなと。あとは1つひとつのことは忘れちゃダメだよと伝えたい」矢崎は、「10年前に(主演の)松田凌と新撰組を題材としてた舞台をやってまして、凌から続けてていいんだぞとありましたが、僕自身も10年後も松田凌と熱いものを作ってるんだぞと教えてあげたい」と松田と矢崎の絆を感じる場面も。
続けて荒川は、10年前の中学生の自身に対し「学生らしいことを楽しんで欲しい」石黒は、「ハリウッドメイクをして(顔を変えて)24歳の自分と(今の)僕でご飯を食べたい。おもしろそうだな」と話し、本田は「あの時から変わってないなと思うことは、雨男でして…次みなさまに10年後会うときには晴れ男になりましたと言えるようになりたい」と宣言。会場からは拍手が上がった。本宮は「今年の競馬の記録を持って渡しに行こうかなと(笑)10年我慢すればなんとかなるぞ」とコメント。予想外な回答に会場は笑に包まれた。橋本監督は、「血圧高くて苦しんでるからトマトを食べろよ(笑)」と話し、10年前の自分に対しキャスト陣が一言ずつ話した。
最後に、剛力は「こうして初日を迎えられることをうれしく思っております。みなさまに何か伝わればうれしいなと思います」と語り、松田は、「東映さんで橋本監督の元、素晴らしいキャストとみなさまと映画を作ることができました。観ていただいて10年後に見てよかったと、そう思ってもらえる作品になっていれば幸いかなと思います」と主演として力強くコメントし、公開初日舞台挨拶を締め括った。
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