劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible ResonanceのBlu-ray/DVDリリースイベントレポートが到着した。
3月1日(水)、埼玉県某所にて、現在好評発売中の劇団『ドラマティカ』ACT2/Phantom and Invisible ResonanceのBlu-ray/DVDリリースイベントが開催された。本イベントには、ACT2に出演した北村諒(朝比奈ルシカ:鳴上嵐役)、橋本祥平(雫斗真:月永レオ役)、安井一真(京極哲太:日々樹渉役)、松田岳(ギィ・フェルディナント:乱凪砂役)、山崎大輝(和蒜デニス健治:斎宮宗役)、山本一慶(笠舞歩:氷鷹北斗役)が登壇。前作の振り返りトークやゲームコーナーなどを繰り広げた。
劇団『ドラマティカ』の黒いパーカーに身を包んだ6人は、仲の良さが伝わるリラックスした様子でステージに登場。トークコーナーではさまざまなテーマに沿った話が展開されたが、やはり『ドラマティカ』の大きな魅力である「キャラクターがキャラクターを演じる」ことに触れるキャストが多数だった。今作で『ドラマティカ』初参戦となる2人のうち北村は、嵐がルシカを演じていることを観客に感じてもらえたらと思い、ちょっとした仕草や戦っているときの声などをスパイスとして入れたと述べた。同じく初参戦の橋本は、レオと雫がかなりかけ離れた役だったため、難しさを感じつつも稽古場で雰囲気を掴みながら作っていったそうだ。その発言に対し北村は、レオのクオリティが高いので不安はなかったと言い、橋本も、レオとして嵐に絡みにいきたいが役柄の関係的に難しく、影芝居などの隙間で密かにやりとりをしていたと話した。
前作から続投組の安井は、「これまであまり言わなかったが」と前置きし、周りが尊敬しているキャストばかりだったので、役として自分が上に立つことにプレッシャーを感じていたと明かした。一方、松田は自身が演じた役は楽しかったそうで、特にお酒作りの練習をしたことが印象に残っているとのことだった。実際にカクテルが作れるくらい分量もこだわったが、映像には残っておらず残念だったと言うと、一同に笑いが広がった。また、山崎は渡された楽曲がラップだったことを意外に感じたそうだ。ACT1(「劇団『ドラマティカ』ACT1/西遊記悠久奇譚」)では悟浄(逆先夏目)を演じた木津つばさがラップを披露したが、「カッパがラップはわかるけど」とラップのように韻を踏んだ発言で再び場内が笑いに包まれた。そして山本は、1幕と2幕で大きく変化する役どころだったため、1幕ではキャラクターをベースに、2幕ではキャラクターとともに自分が思うニュアンスをプラスしたと明かした。振り幅は大きかったが、たくさんの人に喜んでもらえてうれしかったとのことだった。
トークでは、他のキャストの演技や舞台裏エピソードでも盛り上がった。松田演じるギィについては、冒頭で北村演じるルシカとのアドリブを含めた“ta-taチャレンジ”や、山崎演じる和蒜のラップ曲で踊りまくっていたことが話題となったが、松田自身はできるだけ弾けすぎないようにはしていたとのこと。また、安井は、最後の楽曲で山本がしていたポーズがとても気に入っていたそうで、家で再現しようとしたができなかったそうだ。その話を聞いたキャストたちが全員で真似しようとする姿に、客席から大きな笑いと拍手が起こった。
イベントの後半は、ACT2に登場したエピソードにちなみ「高級から揚げ」を賭けたゲームコーナーがあった。1つ目は「ファントム大喜利」で、お題に対してフリップで大喜利を回答するというものだ。キャスト陣はときにイラストを描いたりしながら積極的に答えていったが、ゲーム前半戦は山本がダントツでトップとなり、一同は後半戦で巻き返そうと意気込んだ。
2つ目のゲームは「アンコンシャス・バイアスを超えろ! 選手権」で、これはひとつの問いに対して全員がフリップで回答し、最も少数派の答えを書いた人がポイントをゲットするルールだ。意外な答えを繰り出した松田が山本を猛追したが、僅差で勝利した山本が高級から揚げを獲得することになった。
最後に、訪れたファンに向け、キャストからメッセージが送られた。
北村諒(朝比奈ルシカ:鳴上嵐役)
本日はお忙しいところ、足を運んでいただきありがとうございます。こうして映像として作品を皆さんに届けられて幸せです。これから先の『あんステ』はもちろん、『ドラマティカ』はACT3も決定しているので楽しみにしていてください。引き続き応援をよろしくお願いします!
橋本祥平(雫斗真:月永レオ役)
今日はとても楽しい時間を過ごせて幸せでした。トーク中にもラップの話がありましたが、曲は全部レオが作っているとしたら、どんな気持ちで宗に渡したんだろうなど、裏の物語を考えるのが改めて楽しいなと思いました。また皆さんにお会いできる日を楽しみにしております。
安井一真(京極哲太:日々樹渉役)
今回、こうして皆さんに「こんなことがあったんだ!」と感じるような舞台裏エピソードやお話をお届けできました。これを踏まえて本編映像やメイキングを見ていただいて、また新たな発見が増えたらうれしいなと思います。本日はありがとうございました!
松田岳(ギィ・フェルディナント:乱凪砂役)
ギィを演じるにあたり挑戦した部分も多く、皆さんの反応を気にしながら臨みました。楽しんでいただけて良かったですし、きっと僕の好きな凪砂もうれしかったと思います。『あんステ』とはまた違った魅力を表現したいと思っていたACT2でしたが、ACT3もぜひ応援してください。
山崎大輝(和蒜デニス健治:斎宮宗役)
和蒜という役を、宗として演じられたことをうれしく思います。『ドラマティカ』にはたくさんの可能性があるなと感じていて、これも僕たち役者が自由にやらせていただいている部分が多いからこそなのかなと。これからもたくさん任せていただけたらと思っていますので、よろしくお願いします!
山本一慶(笠舞歩:氷鷹北斗役)
みんなが話してくれたとおり、『ドラマティカ』でキャラクターを演じながら役を演じるという作業はすごく得るものがあって、『あんステ』のお芝居のうえでの変化も感じましたし、こうしてまたその想いをみんなと共有できました。ACT3もありますし、これからももっと大きくなってほしいコンテンツなので、ぜひ応援していただけたら。そしてDVDもたくさん見てください。本日はありがとうございました!
なお、劇団『ドラマティカ』ACT3は2023年10~11月に東京・大阪・福岡にて上演されることが決定している。
取材・文:玉尾たまお
(C)ENSEMBLE SQUARE/劇団『ドラマティカ』製作委員会
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