「Live!!!! アイ★チュウ ザ・ステージ ~Éclat des Fleurs~」が2月18日(土)、19日(日)に東京・新宿文化センター 大ホールで開幕し、ライブレポートが到着した。
今回公演の「Live!!!! アイ★チュウ ザ・ステージ~Éclat des fleurs~」は2019年に調布市グリーンホール大ホールにて行われた「Live!!!アイ★チュウ ザ・ステージ ~Planète et Fleurs~」から約3年半ぶりとなる待望のライブ。当日は首を長くして待っていたファンたちの熱気に包まれた。
今回のライブでは、サブタイトルを「Éclat des Fleurs」(意味:花の輝き)とし、F∞F(ファイアーフェニックス)、I♥B(アイビー)、ArS(アルス)、Lancelot(ランスロット)、POP’N STAR(ポップンスター)より選抜メンバーのほかに、ライブ初登場となる天上天下、Alchemist(アルケミスト)が出演。公式HPに掲載されたイントロダクションの通り、それぞれが「大切な人に贈る花言葉」を添えて華やかなパフォーマンスを披露した。
1月末、政府新型コロナウイルス感染症対策本部によりイベント開催に関する新たな方針が示されたことを受け、本公演ではマスクを着用した声援が可能となり「Live!!!アイ★チュウザ・ステージ」恒例のコールアンドレスポンスが復活となった。さらに、本公演の開催を記念して『アイ★チュウPROJECT』のキャラクターデザインを担当するマヤルマ氏がデザインした衣装のお披露目などプロデューサーと呼ばれるファンにとって待望のスペシャルな公演となった。
開演を待って熱気に包まれた新宿文化センター大ホール。アイチュウたちの新たな活躍を心待ちにし、推しキャラクターのグッズを身につけすでに作品の世界に没入し、ペンライトを手にしたファンが大集結。さらに来場できなかったファンにも生配信を通してライブの模様が届けられた。開演前には これからステージに登場するアイチュウたちによる会場アナウンスが流れた瞬間会場内には歓声があがり、誰しもがライブを楽しむ準備万端と言った雰囲気だ。ステージ中央にシルエットのアイチュウたちが登場、F∞Fのリーダーでアイ★チュウ ザ・ステージの座長を務める愛童星夜(演:川井雅弘)の「プロデューサー、準備はいいか?」の掛け声で『マジカル LOVE ポーション!』がスタートし、いよいよライブが開幕した。初お披露目の衣装で、F∞F(ファイアーフェニックス)、I♥B(アイビー)、ArS(アルス)、Lancelot(ランスロット)、POP’N STAR(ポップンスター)、Alchemist(アルケミスト)のリーダーによるこのライブだけの特別編成でのパフォーマンスが披露された。MCでは「プロデューサ~~! 会いたかったぜ!」「まさかこの曲でオープニングなんて、予想できた?」と星夜が会場を沸かせた。
ステージ中央には、POP’N STARの華房心(演:設楽銀河)が立ち、コールアンドレスポンスで会場とステージの一体感をより強め2曲目へ『オレンジピールと恋の味』と続く。曲の後半には心が手招きしてステージに日替わりゲストであるLancelot轟一誠(演:吉岡佑)、I❤︎Bノア(演:佐川大樹)を呼び込んだ。ここでしか見られないコラボに会場の熱量も上がっていく。 続いて、F∞F(ファイアーフェニックス)愛童星夜、御剣晃(演:百成瑛)、湊奏多(演:大原海輝)が登場。「俺たちにもレスポンスしてくれるか?」と熱気のあがった会場と会えなかった時間の思いをぶつけ合うようなコールアンドレスポンスを繰り広げ、『ジュエリーダスト』を披露。キラキラした笑顔のアイチュウたちのステージに惹きつけられプロデューサーたちのテンションも徐々にあがっていく。続いてライブ初登場となる天上天下からの3人、竜胆椿(演:新井將)・朴木十夜(演:助川真蔵)・杜若葵(演:松本ひなた)の姿が。スクリーンの美しい映像とともに『花と散るらん』が披露された。ここまでとは異なる和を感じさせるパフォーマンスで会場を盛り上げる。原作「アイ★チュウ」の世界観をそのままに表現される衣装のファンも多い「アイ★チュウザ・ステージ」のプロデューサーたちも息を呑むステージとなった。
5曲目となる次曲は、ライブ初登場のAlchemist(アルケミスト)による『電脳マトリクス』だ。ステージ上に颯爽と登場した3人のパフォーマンスにますます目が離せないプロデューサーたちと演出と合わせて揺らされるペンライトで会場の熱はますます上がり続ける。MCでは、麗朔空(演:平賀勇成)が心に自分だけにコーレスを何度もお願いする姿には会場から笑いがおこり、ライブならではのお楽しみを味わう客席からは歓声があがった。そんな空気の中、POP’N STAR華房心による6曲目の『さよならメモリーズ』がスタート。プロデューサーにも人気の切ないメロディーの楽曲とぴったりとあった演出に思わず笑顔になるようなかわいさの溢れ出るパフォーマンスが届けられた。
暗転し、各ユニットから選抜されたシャッフルユニット「QA」がステージに登場。クールなサウンドともに『FIX ME』がこの日だけのコラボでAlchemist黒羽とともに披露され『Destiny Destiny』へとつなぐ。圧巻のパフォーマンスにステージと会場の熱気はますます上がる中、MCがスタート。「せっかく声出しできるんだから、ほかのメンバーのコーレス、聞きたいよな?」と愛童星夜の言葉に盛り上がる客席。天上天下、ArSのメンバーがノアによってステージへと呼び込まれる。
3年半ぶりに開催され熱い期待を寄せられていた公演のコールアンドレスポンスにプロデューサーたちからはひときわ大きな歓声があがる。久しぶりとは思えないステージと客席の息の合った掛け合いが続き、ボルテージのあがりきった会場の熱気は最高潮に。怒涛のステージはまだまだ終わらない。2022年5月に開催された「アイ★チュウ ザ・ステージ~Le musée tricolore~」の主題歌『歌色~Le musée tricolore~』が「QA」「ArS」とステージに呼び込まれた、奏多、 黎朝陽(演:登野城佑真)とともに特別編成で披露された。曲中「声を聴かせて」という歌詞に盛り上がる会場。昨年の舞台公演では、叶わなかったステージと客席の一体感に包まれ、ライブのタイトル通り「Éclat des Fleurs」まさに花のような笑顔が会場にあふれた。
ここでライブは折り返しに差し掛かる。ステージには「Alchemist」の姿が。バベルの不思議ちゃんはライブでも健在だ。『SAVIOR』に続き、「Lancelot」による『100万ドルのスリル』へ。一誠「まだまだ盛り上がっていくから、思う存分楽しんでくれ」と言葉を残し12曲目へ。F∞Fと天上天下による『Storm』と畳みかけていく。バトルパフォーマンスに会場からは再び歓声が。続いて『ベリーベリー愛しい人』『Love melody~君に贈るラブソング~』がノア、朝陽、折原輝(演:荒一陽)、そして本公演を体調不良のため降板した海部子規(演:山内圭輔)の替わりに急遽かけつけてくれた鳶倉アキヲ(演:佐藤淳)によって披露された。続いてはライブ初公開となる朔空と心による「Sweet♥Mid♥Nightmare」イントロが始まると客席からは悲鳴のような歓声が。異なるユニットでありながら息の合ったパフォーマンスに客席を大いに沸かせた。今日の公演だけで披露されたこちらの楽曲。その特別な瞬間を共有できた喜びにあふれる客席から上がった大きな拍手とともに、ライブは後半戦へと突入した。
ステージいっぱいにアイチュウたちが登場! F∞F、I♥B、Lancelot、天上天下、POP’N STAR、Alchemistのメンバーによる『空のあとさき』(2021年公演〜Après la pluie~テーマソング)だ。どこを見たらよいのかぜいたくな戸惑いを思わずしてしまうような空間に会場のテンションは最高潮に。手拍子とともに『Rose Écarlate』がスタート。客席におりてくるアイチュウたちに手を振るプロデューサーと一体感の増した会場の空気。さらに、曲の終わりで葵とバベルがハンディキャノンで放った薔薇の花びらがより盛り上げた。
ステージ中央に心が登場。喉が渇いて、汗をかいた様子だ。そんな姿をみて朔空がストロー付きの水やタオルをすかさず渡し、隙あれば使用済みのものを持ち帰ろうとする姿に、悲鳴のような歓声が上がりながらも笑いもおこる。ハッピ姿の朔空からマイクを受け取った心が「まだまだ盛り上がれるよね??」と客席をわかせ『Close to Me!!!』で魅了。Lancelot『グラモフォン・ノスタルジー』天上天下と星夜の『誇り高く有るために』と見どころ満載のステージは終盤へ。
「この曲聞かなきゃ帰れないよな」という星夜の言葉とともに、F∞F『I am a HERO!』がスタート。曲のはじまりから客席から一斉にあがったコールと綺麗にそろって煌めくペンライトの波が美しく、終わってしまう寂しさがつのる中、ラストソング『We are I★CHU!』がスタート。ステージには今日出演のアイチュウたちが1人ずつ登場。その度に客席からは名前をコールするプロデューサーの歓声があがる中、集合したメンバーの背後に投影さる映像と照明の演出、さらにステージを全部つかって観客を楽しませる演出をこれでもかとたたみかけ、曲の終わりとともに会場は大きな拍手に包まれた。
余韻を感じる間もなく、始まった客席のアンコール。大きな声援にこたえてステージに再びアイチュウたちが帰ってきた。キャストとして挨拶も1人ひとり披露された。3年半ぶりに開催されたライブと客席の歓声を感じながらパフォーマンスすることができた喜びと感謝を丁寧に伝える姿が印象的だった。あたたかい雰囲気に包まれた会場に星夜の掛け声とともにアンコールソング『Brand New Day』がスタート。ステージの端から端までたっているアイチュウたちは皆笑顔で、それを見つめるプロデューサーたちと演出に合わせて赤外線制御されたペンライトの波とともに押し寄せる多幸感で会場の熱は最高潮に。間奏では、ステージから客席へ降りていったアイチュウがプロデューサーたちとの時間の終わりを惜しむように最高のファンサービスを届け、全員で手をつなぎ感謝の気持ちを伝えステージは終了。終演後アイチュウたちによるナレーションのあいさつが終わると会場内に響きわたる大きな拍手と歓声の中でこの日のステージは幕を閉じた。
TEXT:小山田咲
Photo: maria fujio、市川秀明
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