『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』のキャスト、公演詳細が解禁された。
主演の渡守ソウシ役は窪田正孝、瑞穂ユウ役には石橋静河、蓮見タン役には村上虹郎、菅生マサツグ役には田中哲司が名を連ねた。また、永田崇人、坂ノ上茜、村田寛奈、宮下今日子、大植真太郎、大宮大奨、渋谷亘宏、AYUMI、森井淳、笹本龍史、渡邉尚、高澤礁太、権田菜々子らが出演。上演台本はノゾエ征爾が務める。
上演台本:ノゾエ征爾 コメント
耳を疑った。エヴァを演劇で。なぜわざわざそんなことを。意味がわからなかった。大学生になって間もない頃だったと思う。友人が今ハマっているというテレビアニメを見せてくれた。鋭利なロボットがビル群を跳躍し、咆哮(ほうこう)し、そのパイロットの少年は泣き叫んでいた。なんだこれは。理解しきれないものを浴びせられて脳がブルブル震えていた。25年ほど経ってその渦中に身を置くとは露知らず。今はリアルに身体が震えている。怖い。ひたすら怖いのです。しかし、いつしかその震えが、武者震いのようにも感じられ始めている。ラルビ氏の構想や演出プランが深まるにつれ、不確かな不安をナンセンスに感じた。このラルビエヴァ、乗るしかない。3歩進んでは3歩下がるような執筆がもう2年近く続いている。きっとこれは終わらない。上演されても終わらないものがここにある。震えがおさまることは、とうに諦めている。皆さんには、きっといい震えを。
渡守ソウシ役:窪田正孝 コメント
舞台版は物語も登場人物も変えて新たなシナリオで描くことになりました。神、人類、戦争、侵略、破壊、そして再生。エヴァが描くメッセージを、蠢く(うごめく)今この時代に演劇を通して観客に直接届けられたらと思っています。本来、手を出してはいけないエヴァンゲリオンという山のように高い壁に挑むことを真摯に受け止めてビヨンドを完成させたいです。
瑞穂ユウ役:石橋静河 コメント
お芝居を始める前から憧れていて、いつか一緒に仕事をしたいと思っていたシェルカウイさん。自分が想像していたより早く夢が叶って、ワクワクが止まりません。「エヴァンゲリオン」の世界を新たな形にするということはあまりにもプレッシャーが大きすぎると感じていますが、シェルカウイさんや窪田さんら素晴らしい才能の方々と一緒に、この偉大な作品の核にあるものを捉え、表現することは、激動の時代である今、大きな意味をもつと強く感じています。お楽しみに!
蓮見タン役:村上虹郎 コメント
これはまたもの凄い大渦に巻き込んでいただきました。大変なことになりました。とにかくこれは未知なるエヴァンゲリオンです、しっかりと喰らいついていきたいと思います。乞うご期待。
菅生マサツグ役:田中哲司 コメント
エヴァンゲリオンを初めて観た時は衝撃的でした。マジンガーZで育った僕のヒーロー像とはかけ離れた、善と悪が混在した存在だったからです。そして今回、歌舞伎町に新しくできる劇場のこけら落としで、舞台版エヴァンゲリオンを上演する。それに参加できるのをとてもうれしく思います。もう描き切った感のあるエヴァンゲリオンを、新たにどういう形で舞台に上げるのか。エヴァンゲリオン世代でない僕でさえワクワクします。どうぞご期待ください!
無秩序な開発、争いにより、海や大地は汚染され、壊滅的な惨状を呈(てい)した地球。限られた地域に「ドルフ」と呼ばれる集落を作り、暮らす人々がいた。そんなドルフの1つをリーダーとして牽引する渡守ソウシが、あるものを目撃し…。
公演は5月6日(土)~28日(日)に東京・THEATER MILANO-Za (東急歌舞伎町タワー6階)、6月3日(土)、4日(日)に長野・まつもと市民芸術館、6月10日(土)~19日(月)に大阪・森ノ宮ピロティホールで行われる。チケットは4月2日(日)10:00よりオンラインチケット MY BunkamuraおよびBunkamuraチケットセンターにて受付開始。
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