9月13日に37歳の誕生日を迎えた瀬戸祐介さん。瀬戸さんも参加する「OSIRU(オシル)-俳優とファンが 一緒に愛を育むコミュニティ-」主催で、実に10年ぶりとなるバースデーイベント『ユースケーション2022~ユースケ海賊団、令和の宴じゃーーい!~』が9月17日(土)に開催されました。
気さくで優しい人柄あふれる船長(キャプテン)の瀬戸さんと、クルー(ファン)との一体感が味わえるイベントはまさに“推しを知る”。約90分とは思えない濃い時間でした。2.5ジゲン!!では、そんな瀬戸さんのバースデーイベント第1部のレポートをお届けします。
開演時間になるとコミカルなOPムービーが流れ、瀬戸さんが入場。披露宴パーティーなども開かれるきらびやかな会場にぴったりな、黒のタキシード姿での登場に、ファンからは声にならない悲鳴が上がっていました。
気づけば前回のバースデーイベントから10年が経っていたとのこと。昔から応援してくれているファンの方も、最近知ったという方も、一緒に楽しみましょうと、会場のクルー1人ひとりに目線を落としている姿が印象的でした。
最初のコーナー「瀬戸祐介の軌跡」は、この10年の軌跡を振り返るというもの。第1部では2013年から2017年を1年ごとに振り返りました。
宝塚的な所作を求められて稽古で苦労したという劇団つきかげ『女海賊ビアンカ』、何度も「楽しかったな~」という言葉が飛び出した學蘭歌劇「帝一の國」シリーズの思い出など、「何時間でも話せる」というほど次々とエピソードが飛び出します。普段のSNSやかしこまったインタビューなどでは聞くことができない、対面イベントならではの時間となりました。
2017年の話ではゲスト出演したミュージカル『テニスの王子様』コンサート Dream Live 2017の話も登場。トークの際に「僕の最高の景色はここです」と当時ダブルスを組んでいた鎌苅健太さんの後ろに周り、「宍戸さんの背中を見るのが僕の最高の景色です」という名言を残したことが話題に上がりました。当の瀬戸さんは咄嗟に思い出せなかったのですが、過去の自分の名言を聞いて「僕キレッキレだね」と自画自賛で大盛りあがり。
次のコーナーは「教えて、船長!」です。「OSIRU」で事前に募ったクルーからの質問に答えるというシンプルなコーナーですが、瀬戸さん改めキャプテンは「なんでも答えちゃうぞ~」とかなり前のめりなご様子。これは普通の一問一答では終わらなさそうだな、という予想を裏切らない盛り上がりを見せました。
まもなく20歳を迎えるファンからの「10代最後にやっておいたほうがいいこと」といった真面目な質問には、真摯な表情で「あえて興味がないことをやってみたらいいんじゃないかな」とアドバイス。「瀬戸さんにとってのヒーローは?」という質問では、たびたび話題に挙がる96歳のご自身の祖父がヒーローだと答えていました。
「瀬戸家の血がぶっ飛んでいる」という話題に脱線すると、祖母が旅行のお土産としてお土産屋さんのサンプルを買ってきてしまった思い出を語り、会場を爆笑の渦に巻き込みます。面白おかしく話しながらも、その表情は愛に満ちていて、多くのクルーがマスクの下で口角を上げたことでしょう。
続くコーナーは「船長! これお願いします!」。船長として無茶ぶりに応えていくコーナーです。よく「推しとファンは鏡の関係」といった言葉を耳にしますが、トーク上手で笑いをとる瀬戸さんのファンとあって、クルーの皆さんも果敢に笑いを取りにいっている姿が印象的でした。
「19世紀イギリスの上流階級が集まる舞踏会で、素敵な女性を見つけて片膝をついてダンスの申し出をする」「ユースケ海賊団のテーマソングの作詞作曲をお願いします」「瀬戸さんが戦国武将だったら、鳴かぬなら◯◯◯ホトトギスをなんと詠みますか」「セミファイナルを迎えているセミの気持ちをお芝居で表現してください」など、瀬戸さんいわく「ハードル高くない!?」なお願いが続出。
「汗かくわ」と無茶ぶりに全身全霊で応えている瀬戸さんからは、一方通行ではないファンとのやり取りを楽しんでいることが客席にも伝わってきました。
瀬戸さんが全力でコーナーをやりきると、会場が暗転。バースデーソングとともに瀬戸さんへのサプライズタイムに突入します。ケーキが登場すると、瀬戸さんも提案していたという撮影タイムへ。「こんな数のカメラ向けられたことない!」と興奮気味に、クルーのカメラに手を振ります。
さらにサプライズは続き、北村諒さんと君沢ユウキさんからビデオメッセージが! それぞれ違った方向に趣向を凝らしたメッセージを、瀬戸さんは客席に置かれた椅子で鑑賞。ファンと同じ目線で、俳優仲間からの粋なサプライズを楽しんでいました。
そしてラストのコーナー「プレゼント抽選会」へ。瀬戸さんが用意してくれたプレゼントは全部で20点近く! 当日撮影したチェキから、非売品のレアグッズ、10年前の「ユースケーション」グッズなどなど。船長からのお宝の山分けを、クルーの皆さんは一喜一憂しながら楽しんでいました。
予定より押してしまうほど盛り上がりを見せた第1部も、ついにお別れの時間に。
「90分でも話し足りないな~」と名残惜しそうな表情を見せながら、最後に「僕のことをもっと知ってもらいたいですし、僕も皆さんのことをもっと知りたいと思っています。今日のこの短い時間でも、いつもこんなふうにやっているんだよというのを皆さんに知っていただけたと思いますし、舞台に立っているときと違った部分を見てもらえたのはすごく嬉しいです。“OSIRU”でも毎回コメントを返しているのですが、今後もたくさん皆さんとこうしてコミュニケーションを取れたらいいなと思っているので、応援よろしくお願いします!」と、爽やかな挨拶でイベント第1部は幕を閉じました。
瀬戸さん退場後もOPムービーのメイキング映像が流れたり、会場内にはスタッフ手製のフォトスポットや、デビュー作から最新作までの写真を集めた「Sety’s History」コーナーが用意されていたりと、終始温もりの感じられるバースデーイベントとなりました。
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「OSIRU(オシル)-俳優とファンが 一緒に愛を育むコミュニティ-」
取材・文:双海しお/ヘアメイク:小楠知恵
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